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「竹中平蔵は何故反緊縮に転じたのか(前半)」三橋貴明 AJER2020.12.8

    

 

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鬼滅の刃はなぜ大ヒットした 日本国民は共同体を求めているのか? [三橋TV第327回] 
https://youtu.be/MR6wozHHVhw

 

 今回のコロナ禍は、我々が「共同体」を失いつつある現実を、まざまざと見せつけてくれました


 そもそも、日本国家という共同体自体が「小さな政府」と化し、国民を救うパワーがない。というよりも、過去にはあったのですが、「財政破綻という神話」に基づく緊縮財政で、失ってしまった。


 さらには、70年以上も続く自虐教育、あるいはデフレと自己責任論蔓延の影響なのか、「国民を選別する」恐ろしい主張が(特にネットで)飛び交った。いっぱしの「保守派の言論人」気取りの連中から、国民選別論が出てきた(しかも、何人もから)のには、吃驚しました。


 ちなみに、くどいですが、わたくしは保守派とやらでもなければ、言論人とやらでもありません。ただの、経営者です。誤解なきよう。


 三橋TVで、鬼滅の刃について「共同体」「二軸のナショナリズム」と絡めて解説しました。まあ、実際には解説というより、わたくし個人の「感想」ですが、いずれにせよ現実世界において「共同体」を立て直すことなしには、我々に明るい未来はなさそうです。

【ナショナリズム 対 グローバリズム】


http://mtdata.jp/data_72.html#NvsG2

 右側、グローバリズムに属する竹中平蔵やデービッド・アトキンソンは、目的が分かりやすい。もちろん「オレのカネ」です。


 それに対し、菅義偉総理は明らかに右側ですが、目的はカネというよりは、単に「共同体が嫌い」なのだと思います。秋田の豪農の息子に生まれ、跡を継ぐことを嫌い、東京に出て、職を転々として、政治家の秘書に潜り込み、それまでの「常識」を覆す行動を繰り返し、自分が属している組織のリーダーに何度も逆らい、最終的に総理大臣に上り詰めた。
 

 つまりは、総理にとって「しがらみ」こそが敵なのでしょう。だからこそ、「自分で(納税する)故郷を選べる」べく、ふるさと納税を導入した。(そう、本人が説明している)

 いや、故郷って、そういうものではないでしょ。
 

 と、言いたくなりますが、総理にとって「自分で選択できない共同体」あるいは「しがらみ」は、「悪」そのものなのですよ、恐らく。だからこそ、グローバリズムと異様なまでに相性が良く、「カネ目的」の連中と行動を共にする。


 共同体に属さなければ生きていくことができない多数派の人間は、総理にとっては、
「弱者を見ると虫唾が走る. (※猗窩座)」
 と、いったところなのでしょう。(何しろ、本人は段ボール工場の住み込みから、総理大臣にまで出世した


 グローバリストの大攻勢の前に、我々はどうしたらいいのか? とりあえず、コロナ禍で共同体の大切さは思い知ったはずです。その上で、共同体を維持するためには何が必要なのかを考えなければなりません。
 

 インバウンドはともかく、国内旅行は、我々が「自分が属している日本国という共同体」を再認識する上でも重要です。


 また、博物館などの施設も、我々(特に子供たち)が「自らが属する共同体」を学ぶためにこそ存在します。カネ、じゃないんですよ、カネでは。
 

 博物館なんか、赤字垂れ流しで構わない。学芸員も、自分が担当する文化、伝統、歴史、遺跡のことだけ考えていればいい。我々の先祖から受け継いだ「大切なもの」を守ってくれれば、それでいい。


「一番のがんは文化学芸員と言われる人たちだ。観光マインドが全くない。一掃しなければ駄目だ」
 と、発言した山本幸三地方創生相(当時)は、国家や共同体について「全く理解していない」愚者なのです。(もっとも、山本幸三の認識は自民党では多数派だと思う)

 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみた~第一回 歴史時事編~」公開中!

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

高橋洋一氏「公共放送に見合うNHK受信料はせいぜい月300円」

(前略)高橋氏がNHK改革の具体策としてまず挙げるのが、教育放送「Eテレ」のチャンネル売却だ。視聴率の低いEテレが占有していたチャンネル(周波数帯)を売却して携帯(通信)用に利用すれば、通話だけではなく多種多様の映像コンテンツを同時に配信できるというプランだ。(後略)』

 内閣官房参与の高橋洋一が、Eテレ売却案を言い出していますが、理由は「視聴率が低いから」と。
 まさに、竹中平蔵と並び、貨幣観はそれほど間違っていないにも関わらず、国家観がない人間の代表です。

【国家観と貨幣観】


http://mtdata.jp/data_72.html#kan

 そもそも、教育にしても教育放送にしても、子供たちの「共同体意識」を醸成するためという目的があるのです。それを「カネ」で測ろうとする。


 幸いなことに、高橋のEテレ売却案には反対意見が殺到したようですが、根本を理解して欲しいのです。
 

 高橋ら「グローバリズム」の連中にとって、カネにならないEテレを売却するというのは、普通の発想なのです。


 それに対し、我々は「ナショナリズム」の立場から、共同体を守り、育てるためにも「教育」「教育放送」の重要性を訴えていかねばならず、そこに「カネ」の価値観を持ち込んではならないのです。
 

 NHKの教育放送、さらには福祉、防災は、むしろ国営でやるべきです。


 もっとも、「貨幣観」を間違えていると、
そんなこと言っても、政府にはカネがないじゃないか!
 と、なってしまう。


 つまりは、国家観と貨幣観を正さない限り、我々が共同体を立て直すことは著しく困難という話なのでございます。
 それでも、やるしかありません。
 

 国家観と貨幣観を正し、共同体を立て直す。わたくしの世代では無理でも、次の世代が、あるいはその次の世代が実現してくれるでしょう。
「永遠というのは人の想いだ 人の想いこそが永遠であり 不滅なんだよ(産屋敷耀哉)」

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