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「竹中平蔵は何故反緊縮に転じたのか(前半)」三橋貴明 AJER2020.12.8
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公務員を増やせ! 維新のルサンチマン・プロパガンダに踊らされるな [三橋TV第326回] 三橋貴明・高家望愛
感染症が蔓延しているにも関わらず、「緊縮財政」という狂った基本方針が転換されず、政府は、
「充分な補償なしの自粛要請」
「感染症を拡大させる可能性がある、特定業界向けのGoToトラブル」
など、見事なまでに「中途半端」な感染症対策、経済対策を打ちだし、国民を疫病恐慌曲線「A」上で右往左往させています。
【疫病恐慌曲線】
最低でも、
「ICU病床をコロナ対応可能とし、医師・看護師を増強する」(疫病曲線Dへ)
をやっておけば、ここまで状況が悪化することはなかったでしょう。ところが、政府はコロナ・感染症関連以外の病院が「閑古鳥」が鳴いているにも関わらず、余剰となった人的リソースの活用にすら手をつけようとはしませんでした(カネがかかるから?)。
『東京「GoToトラベル」一時停止 国がきょうにも判断
東京都の小池知事は「GoToトラベル」の一時停止などについて「国の判断を待っている」と述べ、14日にも具体的な対応が決まるとの見通しを示しました。
東京都・小池百合子知事:「(Q.飲食店の時間短縮や『GoToトラベル』について)都としての考えをお伝えし、これから国の方で判断される(と聞いている)。あすにも答えを出して頂けるのでは」
関係者によりますと、GoToトラベルを巡って国は都に25日まで全世代を対象に東京を目的地とする旅行を一時停止とし、23区出発の旅行を自粛要請とするよう打診していることが分かりました。飲食店などの営業時間の短縮の要請は1月11日までの延長を求めています。時短要請の延長について、国と都の考えは一致していますが、「GoTo」について都側は期限を時短要請と同じ1月11日とすることや、出発する旅行の対象地域を都内全域とするよう主張しているということです。』
ことコロナ問題に限定すると、小池百合子がまともに見えてしまうという、情けなさ。無論、彼女の「コロナを利用し、テレビ出演の回数を増やすことで政治力を高める」手法を肯定するわけではありませんが、それ以上に菅政権がひどすぎる。
10日に政府が「GoToトラベル」の運用一時停止の検討を始めたとの報道が流れ、11日に加藤官房長官が、
「政府として、報道されているようなことを検討している事実はない」
と、否定し、結局「最大の市場」である東京の一時停止検討に入る。
ここまで朝令暮改が続くのでは、観光業はもちろん、国民がたまったものではありません。
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もっとも、菅内閣は「特定の誰か」のビジネス拡大を目的とした政権であり、「国民のため」の優先順位は低いため、必然的に朝令暮改的になります。
民主制の国では、感染症による「国民の死」も、経済的困窮による「国民の死」も、政治家に責任を突きつけます。
デービッド・アトキンソンや竹中平蔵、金丸恭文等、特定の「誰か」のための政治を「コロナ禍」に推進するとなると、「嘘」をつくだけでは済まず、政策が二転三転せざるを得ないわけです。
無論、緊縮財政という縛りがなければ、
「政府の貨幣発行」
を前提に、疫病終息、経済復興は可能です。とはいえ、
「そんなことをしたら、非常事態が終結し、中小企業の経営が改善し、構造改革ができなくなってしまうじゃないか!」
というわけで、緊縮財政の転換はされないでしょう。
現在の菅内閣の「中途半端な感染症対策」「中途半端な経済政策」の二つは、アトキンソンや竹中らの「ビジネス拡大」のためには、実に好都合なのです。
おぞましい現実です。
この現実を変えるためには、「議会」を動かすしかありません。すなわち、地元の国会議員に(しつこいですが)徒党を組み、圧力をかけるのです。(何しろ、他に方法がない)
菅内閣の「おぞましさ」は、あまりにも露骨であるため、多くの方々にその異常性を理解してもらえるでしょう。諦めずに、語り、戦ってください。
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