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「潜在成長率の誤解に殺される(前半)」三橋貴明 AJER2020.10.26

    

 

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全ての日本国民へ 菅・アトキンソン内閣の地方経済潰しに抗え! [三橋TV第323回] 三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/DRIHXFmEuac
 

 さて、地球上で生きている限り逃れられない原則。


 コインの表の反対側は裏。
 誰かの黒字は、誰かの赤字。
 誰かの(財やサービスに対する)支出は、誰かの所得。
 誰かの資産は、誰かの負債。
 そして、誰かの純資産は、誰かの純負債。


 誰かの純負債を増やさずに、誰かの純資産「だけ」を増やすことは、地球上ではできません。
 そして、政府の新規国債発行とは、政府の純負債の増加。
 当然ながら、政府が国債を発行し、予算執行すると、国民の純資産が増えます。

国債発行が100兆円突破へ 20年度、空前の財政悪化
 2020年度の当初予算と補正予算を合わせた新規国債発行額が、初めて100兆円を突破する見通しとなったことが4日、分かった。新型コロナウイルス対策で3度にわたる大型補正予算を編成することに加えて、経済低迷で税収が大きく落ち込むため。国債発行はこれまでの最多だったリーマン・ショック時の09年度(52兆円)の2倍となる空前の規模で、深刻な財政悪化の姿があらためて浮き彫りになった。
 国債発行額は20年度当初予算で32.6兆円だったが、新型コロナの感染拡大で既に90兆2千億円まで膨らんだ。3次補正の規模を20兆円超とする方向で調整しており、追加発行は避けられない。』

 うん。
 史上最大の金額分、新規国債を発行して、何か問題あった?
 金利が上がった? インフレになった。

 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみた~第一回 歴史時事編~」公開中!

http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

【日本の中央政府の純負債(左軸)と長期金利・インフレ率(右軸)】
http://mtdata.jp/data_70.html#saimuchouka

 政府の純負債は、今年度に1000兆円に近づくでしょうが、何も起きない。
 デフレが続き、しかも日銀が国債を「無制限買入」している以上、国債金利が上がるはずもない。
 さらには、戦後最大の規模にデフレギャップ(総需要不足)が拡大している状況で、インフレ率が上がるはずもない。


 というよりも、インフレ率や金利の状況を見る限り、政府の国債発行は全く足りない。


 政府が国債を発行した分、政府の純負債が増え、同時に我々の純資産が増えた。
 財産(純資産)が増えて、喜ばない国民がいるのでしょうか?


 という話ではあるのですが、そもそも日本国民は「誰かの○○は、誰かの××」といった思考をしない。何しろ、教えられていないわけです。


 とはいえ、コインの表の反対がが裏であるように、大相撲で白星の力士がいたとき、反対側に必ず黒星の力士がいるように、「誰かの純負債は、誰かの純資産」といった原則は、絶対に否定できません。


 恐らく、新規国債発行が百兆円に達し(しかも何も問題が起きない)たことを受け、財政破綻派、
「こんなに借金が膨らんだんだ! 破綻しないはずないだろ!」
 のレトリックで緊縮を進めようとしてくるでしょう。 


 抗ってください。「誰かの純負債は、誰かの純資産」といった、当たり前のことを、周囲に知らせていってください。
 新規国債発行の増額(そして、何も起きないこと)は、やはり財政破綻派にとってはピンチであり、我々にとってはチャンスととらえるべきです。

 日本が財政破綻する可能性はゼロです。「現実」が、それを証明しているのです。

 

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