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「潜在成長率の誤解に殺される(前半)」三橋貴明 AJER2020.10.26
令和の政策ピボット呼びかけ人に、林千勝先生(近現代史研究家)が加わって下さいました。
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大石久和先生登場!日本の「国土」が歴史や現代に何をもたらしたのか? [三橋TV第316回] 三橋貴明・大石久和・高家望愛
https://youtu.be/vlzgWRRIvq4
新型コロナウイルス感染症の感染者数が増加しています。東京都内では、昨日、新たに534人の感染が拡大。一日で500人を超えたのは初めてです。
北海道も267人となり、今月12日の236人を上回り、過去最多。
北海道や東京の増加が「寒さ」と関係しているならば、今後、感染者数は増えることはあっても、減ることはまずない、ということになります。
先日のチャンネル桜「Front Japan 桜」で、藤井聡先生が、
「日本政府は過剰な自粛と、過剰な緊縮(不十分な補償)の組み合わせ、という最悪の路線を採った」
「対コロナの医療サービス強化は(人員的には)余裕で可能だったにも関わらず、緊縮でやらなかった」
ことについて解説して下さいましたが、
【Front Japan 桜】『公衆免疫』を強靱化する / RCEP署名からわかる日本の成長否定論[桜R2/11/18]
疫病恐慌曲線を覚えています?
【疫病恐慌曲線】
http://mtdata.jp/data_69.html#20200402
感染症による死者数と、恐慌による死者数がトレードオフになる以上、政府は、
「まずは大規模財政策で経済的な死を減らし、その上で医療サービス強化に支出し、曲線を左に押し下げる」
ことが必要と繰り返してきましたが、実際には怠った。
我が国では、医療サービスの強化は、政府が支出さえすれば、可能なのです。何しろ、確かにコロナ関連の医療施設は大変ですが、それ以外の病院は患者が激減し、リソースが余りまくっているのです。
藤井先生が語っていた通り、コロナ以外のお医者さんや看護師さんを研修し、対コロナ医療サービス強化をすることはできたのです。何しろ、コロナ危機が勃発してから、すでに9か月ですよ。十分な時間はあった。
ところが、緊縮ゆえに怠った。
さらには、十分な補償もしないため、結局はずるずると経済が動き出し、挙句の果てに「Go To トラブル!」という感染拡大策を始め、冬が近づくと第三波到来。
このままでは、
「補償をしたくないため、緊急事態宣言を発したくない政府」
の下でひたすら感染が拡大し、手遅れになってから渋々緊急事態宣言。またもや、GDPがガーンッと落ち込み、自殺者がますます増える。感染者数の増加も止まらず、やがて(コロナ以外は余っているにも関わらず)医療の供給能力が尽きる。
という、最悪の道を進むことになります。
【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】
特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみた~第一回 歴史時事編~」公開中!
http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
緊縮財政の転換が必要です。国民を救うために、特にPB黒字化目標の明確な破棄が必要なのです。
ところが・・・。
『コロナの不確実性強く財政余力が必要、PB黒字化を=麻生財務相
麻生太郎財務相は19日午前の参院財政金融委員会で、新型コロナウイルス感染症などで不確実性が強まっている中でリスクマネージメントが必要だと指摘、財政の対応余力を残しておく必要があり、基礎的財政収支(PB)黒字化は達成しなければならないとの考えを示した。
同相は、「プライマリーバランスを2025年までにやらならければならない。さらに、社会保障についても持続可能なものとしていく必要がある。(そのためには)歳出・歳入の両面について改革をやらねばならない」と述べた。
宮島喜文委員(自民)の質問に答えた。(後略)』
もはや、言葉もありません。
国民殺しの政府。国民殺しの内閣。国民殺しの財務大臣。国民殺しの財務省。
今、目の前で感染症による国民の死と、自殺が増えているにも関わらず、ありもしない財政問題を理由に「PB黒字化の達成」を言ってのける。
単に政府が国債を発行すれば「財源」ができてしまう国で、「財政の対応余力を残す」という意味不明なレトリックで、PB黒字化を追求して国民を殺す。
絶対に、忘れないからな。
皆様も、怒りを、政府に、特に地元の政治家にぶつけて下さい。このままでは、コロナや経済的理由で亡くなった「同じ国民」が、
「自己責任」
という一言で切り捨てられることになりかねませんよ。
この状況で、PB黒字化などという有害な目標に固執する政府など、我々には不要です。
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