三橋経済塾第九期の入塾申し込み受付中!

株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「全ての歴史がイギリスから動く(前半)」三橋貴明 AJER2020.8.10

    

令和の政策ピボット呼びかけ人に、高橋あさみ様(私立Z学園高等学校 1年4組 16歳)が加わって下さいました。
また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!

 

8月25日 20:00~  sayaスペシャルライブ開催決定!
https://in.saya-ohgi.jp/sy200825live_yt
※当日、参加できない場合、アーカイブ視聴が可能です。

 

レバノン爆発事故から見えてくる国家の本質「生産諸力」 [三橋TV第277回]

https://youtu.be/Eu006ARRJk0

 

 わたくしの音声歴史コンテンツ「経世史論」の歴史時事は「レコンキスタ」から始まっていますが、理由はスペイン王国によるレコンキスタ完遂の年、1492年こそが、人類史の大転換点であるためです。

 (※レコンキスタ:キリスト教徒によるイベリア半島「再征服運動」のこと)
 

 1492年、スペインのカトリック両王の支援を受けたコロンブス率いる船隊が、サン・サルバドル島に到達。その後の人類の多くを苦しめる「グローバリズム」が本格的に始まりました。


 いや、もちろん、それ以前からヴィザンチンにせよ、ササン朝にせよ、唐にせよ、ウマイヤ朝やアッバース朝にせよ、あるいは大モンゴル帝国にせよ、ユーラシアに広がる「多民族の帝国」により、膨大な人々が虐げられ、奪われ、殺されていました。


 とはいえ、1492年以降は、「帝国主義」が海を越えて、地球規模で行われるようになったのです。すなわち、グローバリズム。


 いわゆるエニウェア族であるグローバリストたちの手法はシンプルで、
非支配層を分断し、互いに争わせ、連帯して自分に歯向かわないように仕向けた上で、収奪する
 というものです。


 例えば、帝国主義において、非支配層を連帯に向かわせる「教育」、特に「言語の教育」など「とんでもない!」という話でございます。植民地の住人の言語を統一してしまうと、余計な意思疎通を図り、連帯してしまうじゃないか!
 

 というわけで、欧米諸国は植民地の人々に(※自分たちと住民の間に立たせるエリート住民を除き)教育を与えませんでした。


 元々は「外国」だった土地を併合し、現地の住民に懸命に教育をしていったお人好し(帝国主義的には「愚かな」)な国は、日本だけです。
 

 それはともかく、グローバリストは、特定の国に基盤を持ちません。何しろ「エニウェア(どこにも属していない)族」でございますから、各国の既存の支配層、つまりは「土着の勢力」と結びつき、収奪のシステムを組み上げます。

 

 最近では、ソ連崩壊時に、グローバリストは既存の赤い貴族たち(いわゆる、ノーメンクラトゥーラ)と結びつき、オリガルヒ(新興財閥)を形成しました。


 そして、レバノンではグローバリストたちが「既存の各宗派」と連携。見事なまでの、搾取システムを完成させていました
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

※特別コンテンツ、近現代史研究家・林千勝先生【大東亜戦争の真実~奪われた勝利への道~】が視聴可能となりました。

 

『哀れなほどに荒れ果てた国レバノン 多重危機に爆発事故が追い打ち、世襲のエリート支配を絶てるか
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61758
 レバノンの首都ベイルートの港を壊滅させた8月4日のすさまじい爆発の後、この国の内閣は倒れた。
 普通の国であれば、内閣の交代は新たなスタートを切るのに必要な序曲だと見なされるかもしれない。
 これはそんな類いのものではない。
 筆者はこの災難の後に、この打ちひしがれた国の繊細な感覚の人々から話を聞いているが、これで新しい時代が始まるかもしれないなどと惑わされている人にはまだ一人も出会えていない。
 レバノンに無数に存在するキリスト教やイスラム教の宗派を率いる、世襲のエリート層による支配は揺らいでいない。
 彼らは1975~90年の内戦を生き延びた軍閥で、国家の収奪を得意としているオリガルヒ(新興財閥)と30年にわたって結託してきた。
 今回倒れた内閣も、これらの勢力が黒幕になって昨年10月に選んだメンバーで構成されていた。
 前の内閣――利権の共有に基づく連立政権だった――が、政治階層全体に対する一般市民の反乱によって倒された後のことだった。(後略)』

 既成勢力と結びつき、国民の分断を図り、収奪するグローバリストという「寄生虫」に立ち向かうためには、国民の連携が必須です。すなわち、ナショナリズムです。


 レバノンの場合、何しろ数千年も昔から「グローバルな国」だったわけで、しかも18もの宗派が入り乱れている状況では、「どうにもならない」というのが残酷な未来でしょう。(※レバノンはフェニキア人の故郷


 さて、我が国では、グローバリストたちは「既存の政治勢力」に寄生し、政治力を発揮しようとします


 竹中平蔵は、元々は小泉政権期に「自民党」に寄生し、参議院議員、閣僚まで務めたわけですが、2009年の自民党敗北以降は、大阪維新の会、橋下徹にに接近。


 忘れてしまった方が多いでしょうが、竹中は2012年に発足した「日本維新の会」の候補者選定委員長に就任しています。橋下徹は、当時、
「竹中さんの考え方に僕は大賛成ですから」
「竹中さんは言われなき批判を受けたり、事実誤認の批判を受けてきた」
「基本的には竹中さんの価値感、哲学と僕らの価値感、哲学はまったく一緒」
 と、発言しています。


 その後、自民党が政権に復帰したと思ったら、今度は安倍政権に寄生。産業競争力会議(現:未来投資会議)、国家戦略特区諮問会議に「民間議員(※実際にはただの民間人)」として入り込み、自己利益最大化のためにご活躍されているわけでございます。


 この「寄生の構造」を、是非とも理解してください。彼らは、特定の「土着の勢力」と心中する気など、さらさらありません。何しろ、エニウェア族です。


 レバノンの抱える構造の問題は、残念ながらどうにもならないと思います。
 我が国はどうでしょうか。


 何とかなる、と、信じ、国民の連携を追求し、寄生虫共に抗うしかありません。グローバリストの「寄生の構造」が見えているだけでも、過去に何百年も続いた帝国主義時代、各植民地で苦しみ続けた人々よりは「マシ」なのです。
 

「グローバリストという寄生虫を駆除せよ!」に、ご賛同下さる方は、

↓このリンクをクリックを!

本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。

◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。

㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。