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令和の政策ピボット呼びかけ人に、高橋あさみ様(私立Z学園高等学校 1年4組 16歳)が加わって下さいました。
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ゲスト講師は藤井聡先生でした。インターネット受講の皆様は、一週間ほどお待ちください。
藤井先生、懇親会、二次会とお付き合い頂き、ありがとうございました。
ご覧になられた方は、佐々木信夫氏(行政学者・中央大学名誉教授)の財政観、経済観に愕然とされたことだと思いますが、あれこそがむしろマスコミのスタンダードです。
「それって、国民の所得が20兆円減ることになりますね。それでいいんですか?」
といった突っ込みを受けるなど、大手マスコミではありません。だからこそ、出鱈目な議論が通用し、政策が歪んだ。
「誰かの負債は、誰かの資産」
「政府が予算を削減すると、国民の所得が減る」
「政府の国債発行は、貨幣発行」
といった「1+1=2」を知らないまま、「クニノシャッキン!」と財政破綻論を叫び、地方行政を始め、様々な「歪んだ政策」が推進され、国家が衰退に向けてひた走ってきたのが過去22年の日本なのです。
昨日、藤井先生が仰っていましたが、
「国民全体を考えるナショナリズムがあるならば、緊縮財政という発想は出てこない。全体ではなく政府「のみ」で考えるから、緊縮の発想になる」
まさに、佐々木氏は「そのまんま」であると気が付きました。
「国民」という意識がないからこそ、
「20兆円、政府が支出を削ると、国民の所得が20兆円減る」
という、当たり前のことが分からない。
いや、もちろん「俺は国民を貧乏にするんだ!」と、変な書き方ですがナショナリズムに基づき、国民貧困化の政府支出削減を進めるならば、動機はともあれ、整合性はあります。
とはいえ、別に佐々木氏をはじめ、日本でグローバリズムのトリニティ、構造改革を推進してきた人たちは、
「俺は国民を貧しくし、日本を衰退させるんだ!」
といった、固い決意の下で亡国政策を叫んでいたわけではないでしょう。
藤井先生の昨日のご講話の通りで、単に「ナショナリズム(=国民意識)がない」という話なのだと思います。
だからこそ、思考停止的に「クニノシャッキンで破綻する」を信じ込み、ひたすら緊縮路線の構造改革を過去に進めてきた(佐々木氏は平成の大合併の主導者の一人)。
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※「歴史に魅せられて、myと辿る邪馬台国への道(前編)」が視聴可能となりました。
三位一体改革にしても、平成の大合併にしても、単なる緊縮財政です。つまりは、緊縮財政が扇の要なのです。
実は、過去三回の「緊縮財政という「扇の要」」というエントリーを書こうと思い立ったのは、討論番組で「財政破綻論」に染まり、「緊縮財政あるのみ⇒道州制」という典型的な思考パターンの佐々木氏の話を聞いたからです。そういう意味で、佐々木氏の討論出席に感謝しています(皮肉じゃないです)。
もっとも、緊縮財政のレトリックがあまりにも低レベルで、幼稚なので驚いたのですが、逆に日本の「学者」とはあの程度なのでしょう。
彼らが、ぬるま湯の議論の中で緊縮財政に基づく構造改革をもっともらしく主張し、
「クニノシャッキンで破綻する」
という嘘前提が共有されてしまっているため、誰も真っ当な反論ができず、それどころか、
「いや、彼は20兆円削減すると言っているが、私は30兆円削減する!」
と、どちらが「より緊縮なのか?」を競い争い、有権者までもが「ムダを削れ!」と緊縮を煽る。
アホな国民ですわ、本当に。(藤井先生っぽく書いてみた)
もう、いい加減にしましょう。
わたくしは、例えば、
「日本政府が財政破綻しないのは理解しているが、国民を貧しくするために緊縮路線が必要」
「道州制にして東京一極集中を加速し、衰退した道州を見捨て、日本国家を解体する」
といった価値観があったとしても、別に構いませんよ。全く賛同はできませんが、他人の価値観を否定する気はありません。
でも、
「日本政府は財政破綻する! だから、政府の予算を削るべく効率化が必要! だから、道州制」
といった、「嘘」の前提に基づく議論は許容できませんね。絶対に認めません。
佐々木氏は何しろ過去三十年間、上記の「嘘の前提」に基づく日本国家解体論(道州制)を解いてきたわけで、もはや「正しい前提」になることはないと思います(なったら吃驚します)。
我々は、氏が説いているような「嘘」の前提に基づく議論こそが、日本国をここまで衰退させたのだということを「国民」として共有しなければなりません。そういう意味で、「嘘」の前提に基づくグローバリズム、緊縮財政、構造改革を主張し、政策を進めてきた「日本人」の皆様には、是非ともチャンネル桜の討論など、「真っ当な議論の場」に今後も出てきて頂きたいと思うのです。いや、本当に。
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