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三橋TV第194回【安倍政権の最大の特徴は「平気で嘘をつく」こと】
三橋経済塾第九期第二回(会場:京都、ゲスト講師:藤井聡先生)の回のお申込み受付を開始いたしました。
非塾生の方もお申込み可能となっております。
今週末、土曜日に藤井聡先生をゲスト講師に、三橋経済塾第九期第二回講義が「京都」で開催されます。一般の方の参加を可としたところ、おかげさまで通常の三倍の皆様にお申込み頂きました。
会場の席数が尽きそうですので、間もなく受付を締め切ります。
会場の席数が尽きそうですので、間もなく受付を締め切ります。
経済塾と言えば、前回の第一回は、前半が、
「日本経済は破綻する~」
「カネを刷るとハイパーインフレーションになる~」
といった反MMT的なプロパガンダを潰すための集中講義でした。
「日本経済は破綻する~」
「カネを刷るとハイパーインフレーションになる~」
といった反MMT的なプロパガンダを潰すための集中講義でした。
特に重要なのは、↑こういったプロパガンダにコロリと騙される人は、貨幣について二つ、決定的な「間違った認識」をしている事実を知ることです。つまり、なぜ人々が騙されるのかを知ることが重要なのですね。
具体的には、
1.おカネのプール論
2.モノ・マネー論(単一の貨幣論)
の二つになります。ここで言う「単一」とは、「 一種類だけで他のものが混在していない」という意味です。
上記の二つの間違った認識が頭にインプットされていると、「雑」で「適当」な破綻論に簡単に騙されます。
とにかく、財政破綻派やらハイパーインフレ派やらは、言葉を適当に使います(恐らく故意)。わたくしは、月刊三橋でも三橋経済塾でも、
「言葉の定義を明確化することが、情報リテラシーを高める第一歩」
であると繰り返してきたため、物凄くむかつきます。
例えば、
「政府がカネを刷ってばらまけば、ハイパーインフレになる!」
といった、幼稚な財政破綻論を未だに繰り返している連中がいます。
「政府がカネを刷ってばらまけば、ハイパーインフレになる!」
といった、幼稚な財政破綻論を未だに繰り返している連中がいます。
まずは、政府が発行できる貨幣は硬貨のみで、現金紙幣は日本銀行です。(「刷って」と言っているので、現金紙幣(日本銀行券)の発行のことなのでしょ?)
さらに、日本銀行の貨幣の発行は、「現金紙幣を刷る」ではなく、キーボードで日銀当座預金残高を増やすことがメインです。無論、日銀に口座を持つ市中銀行は、保有する日銀当座預金を必要に応じて「現金紙幣化」することができます。
とはいえ、まずは日銀の貨幣発行は「日銀当座預金」なのです。そして、日銀は日銀当座預金を求めに応じて現金紙幣に交換する義務を負います。が、とりあえず「日銀の貨幣発行とは日銀当座預金残高を増やすこと」なのです。
【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※「歴史に魅せられて、myと辿る邪馬台国への道(前編)」が視聴可能となりました。
【日本のマネタリーベースの推移(兆円)】
図の通り、日銀当座預金に限っても、日本銀行は2012年末以降、354兆円もの貨幣を発行しました。で、はいぱ~なんとかにはなったんかい?
現金紙幣だろうが、日銀当座預金だろうが、貨幣を発行するのみで、緊縮財政を継続して、モノやサービスが買われないのでは、インフレ率に影響するわけないでしょうに・・・。
また、「カネを刷ってばらまく」の「ばらまく」とは何なのでしょう。BIか何かをイメージしているのかも知れませんが、いずれにせよ、
「日本政府が現金紙幣を印刷し、各家庭に送金する」
などといったことはあり得ません。そもそも日本政府は現金紙幣を発行しておらず、日銀の貨幣発行とは日銀当座預金という、我々が使えない貨幣がメインで、その上「現金紙幣」を各世帯に送付するなど、どんだけ手間がかかるんですか。
「日本政府が現金紙幣を印刷し、各家庭に送金する」
などといったことはあり得ません。そもそも日本政府は現金紙幣を発行しておらず、日銀の貨幣発行とは日銀当座預金という、我々が使えない貨幣がメインで、その上「現金紙幣」を各世帯に送付するなど、どんだけ手間がかかるんですか。
実際に、上記に近いことをやるならば、
「日本政府が国債発行で日銀当座預金を借り入れ、各市中銀行に各家庭の口座への振込指示」
と、日銀のシステムと財務省のADAMSⅡ連携で「貨幣の配布」が行われることになるでしょう。現金紙幣など、不要なのです(というか、邪魔)。
つまりは、財政破綻論者にせよ、ハイパーインフレ論者にせよ、凄く「適当」なのです。彼らの定義不明確な用語を使った適当でいい加減で幼稚で出鱈目な「煽りのレトリック」がまかり通ってしまうのは、多くの人々が、
「おカネはモノで、世界中のおカネを集めた仮想的なプールが作れる」
「おカネは単一の種類のみで、全てのおカネはモノやサービスの購入に使われる」
と、おカネのプール論、モノ・マネー論という二つの間違った考え方をインプットされているためです。
「おカネはモノで、世界中のおカネを集めた仮想的なプールが作れる」
「おカネは単一の種類のみで、全てのおカネはモノやサービスの購入に使われる」
と、おカネのプール論、モノ・マネー論という二つの間違った考え方をインプットされているためです。
興味深いのは、我々は日常的に硬貨、現金紙幣、銀行預金、クレジットカード、ポイントなどなど、数種類の貨幣を使っていながら、なぜか「財政」や「インフレ」について考えるとき、いきなり「おカネには単一の種類しかない」と勝手に前提を設定してしまうことです。
おカネが一種類しかなく、かつ「タンス預金禁止」という設定があるならば、そりゃまあ、政府なり中央銀行なりが貨幣発行を増やせば、インフレになるんじゃないすか。でも、現実は違うよね。
何しろ、我が国は過去七年間で、日本銀行が350兆円以上もの貨幣を発行したにもかかわらず、インフレになっていない超デフレ国なのです。
この日本において、今更、
「財政破綻する」
「ハイパーインフレになる」
などと主張できる人は、普通に「頭がおかしい」か、もしくは邪な政治的目的がある嘘つきですよ。しかも、未だに、
「政府がカネを刷ってばらまけば、ハイパーインフレになる!」
といった幼稚なレトリックを使っている。何と、レベルが低い・・・。
いずれにせよ、この種の「正しい情報」をテキストのみで広めるのは限界があるのです。だからこそ、わたくしは三橋経済塾を継続し、定義を明確にし、各指標の相関関係も理解して頂いた上で、「日本経済の現実」を知ってもらうべく、努力を続けています。
あちらは、適当な煽りで「印象」を広めることができるのに対し、こちらは「完璧」に理解してもらわなければならない。正直、ハンデ戦です。
それでも、やらないわけにはいきません。
とりあえず、京都講義に起こし頂く非・塾生の皆さん。滅多にない機会でございますので、「定義を明確にし、完璧に理解する」ことの重要性だけでも理解して下さると嬉しいです。
正しい情報なしで、正しい判断を下すことは、神様にも不可能なのでございます。
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