https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
今週末の第一回講義ですが、わたくしのテーマは、
前半:財政破綻論とハイパーインフレ論完全打破
後半:安倍晋三総理大臣「器論」の真実
でございます。
ゲスト講師は日本水フォーラム事務局長の竹村公太郎先生。
昨年の台風19号で「ギリギリ」だった荒川水域、利根川水域を中心に、防災の現状についてお話しいただきます。
三橋TV第182回【日本で「財政政策」が支持されない究極の理由】
なのですが、景気動向指数がすでに洒落にならない状況になっています。7月1日の「再増税」や五輪前にこれは、本当にまずい。
内閣府が発表した去年11月の景気動向指数は、景気の現状を示す「一致指数」が、平成27年を100として95.1となりました。
指数は、前の月と比べて0.2ポイント低下し、平成25年2月以来、6年9か月ぶりの低い水準となりました。(後略)』
それ以上にヤバいのが「先行指数」で、2019年11月の90.9は、2009年11月の水準でした。リーマンショック級!
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※1月15日に上島喜朗先生との対談「自虐史観はなぜ始まり、深刻化したのか?」が視聴終了となります。ご留意ください。
先行指数の中身を見ると、特に悪化しているのが「鉱工業用生産財在庫率」「新規求人数(徐学卒)」「新規住宅着工床面積」の三つでした。
つまりは、製造業の在庫が積み上がり、新規求人が減り、新たな住宅の着工も減った結果、先行指数が極端に悪化したのです。
これは、まずい。本当にまずい。
先行指数には「東証株価指数」や「マネーストック」など、金融経済系の指標も含まれています。とはいえ、この二つはプラス(日経平均も上がってるでしょ)。
それに対し、悪化した3指標は、「生産」「雇用」「住宅投資」と、もろに実体経済系なのです。
実体経済が急速に悪化している。
増税前、総理は、
「リーマン・ショック級の出来事が起きない限り、政府としては消費税の引き上げに向け、経済財政運営に万全を期していくということに尽きる」
と繰り返していたわけですが、
「あんたが、リーマンショック級を引き起こしてるんだよ!」
という感じです。つまりは、アベショック。
この後、半年後に再増税を控え、五輪不況と直面しなければなりません。洒落にならない。
ここまで急速にアベショックが進むと、政治が動くかも知れません。わたくしが政局予想をすると、まず外れますが、
「通常国会を召集し、19年度補正予算を通したら、すぐに解散」
というパターンですね。理由は、後になればなるほど経済指標が悪化し、自民党が不利になっていくことが確実であるためです。
しかも、春になると東京五輪まで三か月。さすがに、そのタイミングでの解散はないでしょう。
となると、「再増税」が強行され、五輪不況の真っただ中で「選挙」をせざる得なくなり、2009年と環境が似てきます。
それはともかく、政府は例により、
「台風の影響で部品の調達が滞ったことで、ショベルカーなどの機械類の生産や出荷が低迷している」
と天候のせいにしていますが、カスリーン台風でも来たんか? というか、18年も台風は来ているにも関わらず、なぜ同じ状況にならなかった?
と、指摘した上で、
「消費税増税のせいだろが!」
と力の限り突っ込む必要があります。そして、「消費税廃止」の世論を醸成するのです。
アベショックは、まだ始まったばかりです。今後、残念ながら状況が悪化することは確実ですが、ならばせめて「緊縮財政からの脱却」の契機としたい。緊縮財政を転換しない限り、我が国に繁栄の未来はありません。
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