株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。
チャンネルAJER
 
令和の政策ピボットの賛同者数が2万人を突破いたしました。
また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!
 
今期は二回目の試みとして、全国各地で開催します。一月は東京で、ゲスト講師は竹村公太郎先生。二月は京都で、ゲスト講師は藤井聡先生です。
 
三橋TV第180回【日本の正しい建国史を将来に繋いでいくために】
 
 さて、2019年最終日です。大晦日です。

 例年通り、年末は東京を離れています。今年は、奈良の橿原神宮に初もうで、といきたいところなのですが、赤ちゃん連れで初めての場所は難しく、名古屋に来ています。
 つまりは、明日の初もうでは「熱田神宮」です。

 一昨年は、伊勢神宮。昨年は、出雲大社。今年は熱田神宮。来年は何とか橿原神宮、さらには石上神宮にも行きたい!

 ちなみに、石上神宮は、神功皇后時代に百済から送られた七支刀(!)が現存していることで有名ですが、さらには天羽々斬や布都御魂までもが奉られている、物凄い神社なのです。

 天羽々斬とは、スサノオが八岐大蛇を退治するときに使った十握剣(とつかのつるぎ)のことです。退治された八岐大蛇の尻尾から出てきたのが、天叢雲剣、後の「草薙剣」です。
 
 そして、布都御魂は、元々はタケミカヅチの剣で、ナガスネヒコに敗れたイワレビコ(後の神武天皇)が熊野に回り込んだ際に、タカクラジ経由で渡されたものです。神武天皇の神剣というわけでございますね。

 タケミカヅチとは、日本神話屈指の強面の神で、出雲の大国主の下を訪れ、
「おらぁ! 国を譲れや! 天照大神が命じているぞ、こらぁ!」(もう少し上品な物言いだったでしょうが)
 と、国譲りを強い、大国主の息子のタケミナカタ(ややこしい・・・)を捻じ伏せ、諏訪まで追いかけていった神様です。

 天羽々斬、布都御魂、そして熱田神宮に祭られている草薙剣の三つを合わせ、「神代三剣」と呼びます。

 神剣の神話がある国は少なくないでしょうが、二千年前の神剣が「現存」している国は、間違いなく世界で我が国のみです。
 
 ご存じ、草薙剣は、八咫鏡、八尺瓊勾玉と合わせて「三種の神器」です。今年は陛下ご即位の儀式の際に、登場しましたよね。

 八咫鏡は、天岩戸に閉じこもったアマテラスを映し出した鏡で、ニニギが降臨する際に、
「この鏡を私だと思って祀りなさい」
 と、アマテラスが渡したもので、伊勢神宮に「現存」します

 八尺瓊勾玉は、やはり天岩戸「事件」の際に造られました。現在は、皇居に奉られています。

 いやあ、改めて振り返ると、日本の神話や古代史は元祖引きこもり(アマテラス)、元祖DQN(スサノオ)、元祖パシリ(大国主)、元祖ヘタレ(アメノオシホミミ)、元祖ダメンズ(ニニギ)、元祖ネトラレ(垂仁天皇)、元祖男の娘(ヤマトタケル)と、現在の日本人の原型のような神々や人々ばかりで、大変興味深いです。日本人は、二千年前から日本人だったという話なのでしょうが。

 我が国は、世界最古の「建国史」を持つ国です。

 しかも、建国にかかわる「場所」や「遺物」が実在しているという、物凄い国なのです。(ちなみに、神代三剣や三種の神器など「実在しない!」という人は、国家というものが分かっていない。「あるから、ある」でいいのですよ)

 さらには、世界最長の皇統が継続している。
 
 本来、日本国民が「ナショナリズムの喪失」に悩むことになる時点で、異様な状況と言えます。

 大東亜戦争敗北後のGHQ主導による(実際にやったのは日本人)検閲、公職追放、自虐史観の蔓延、古事記・日本書紀の全否定といった情報操作により、日本国民は建国史を忘れ、皇統の意味も分からなくなり、ナショナリズムが消滅し、国家として解体されつつあります
 
 ご存じの通り、安倍政権は緊縮路線を貫くことで、国家の店じまいを進めている。
 
 同時に、我が国は七十年以上もの長期の情報統制により、ナショナリズムの基盤たる建国史を忘れ去ってしまった。
 
 一日本国民として、抵抗させて頂きます。
 
【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※2月15日まで、竹村公太郎先生の「日本文明の誕生~神話から歴史へ~」がご視聴頂けます。
 
 というわけで、2019年は経済に加えて歴史、特に古代史や世界史に焦点を当て、「相対的に正しい歴史」を日本国民に知ってもらうべく、「経世史論」をスタートしました。

 なぜ、世界史が入っているのかといえば、例えば、
「伝統あるポーランド王国を、ロシア、プロイセン、オーストリアによって滅ぼされたが、120年以上も王国の歴史を守り続け、最終的には祖国を取り戻したポーランド人」
「スコットランドの「三種の神器」とでもいうべき「運命の石(スクーンの石)」を、イングランド王国のエドワード一世に奪われ、700年以上も返還されず、そのイングランドと「連合王国」を形成するスコットランド人」
 などなど、様々な「歴史」を知って頂き、日本国の歴史を相対化してもらうためです。
 
 長々と書いてきましたが、わたくしが経済のみならず、歴史(特に古代史)をテーマにしている理由が、そろそろご理解頂けたのではないでしょうか。

 佐藤健志先生が書かれていた通り、MMTで正しい貨幣論が浸透しても、結局は「健全なナショナリズム」なしでは、まともな政策ピボット(転換)は実現不可能でしょう。そして、ナショナリズムの背骨は歴史であり、特に「建国史」なのです。

 来年も、日本国民の健全なナショナリズムを取り戻すべく、各種の言論活動は続けて参りますので、皆様もご支援下さいませ。
 本年はお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
 
三橋貴明 
 
「日本国の背骨たる建国史を取り戻そう!」に、ご賛同下さる方は、
↓このリンクをクリックを!
本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。