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 昨日、冬季シンポジウム「令和の政策ピボットは実現するのか」にご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
 てかな「私立Z学園」の高橋あさみさん(の中の人)がいましたけど、分かったかな?
 
【シンポジウムにご参加頂いた皆様】
 
【パネリストの皆様と】
 
 ちなみに、会う人ごとに毎回聞かれたので書いておきますが、わたくしが細くなったのは病気とかストレスではなく、育児中で赤ちゃんのご飯を作って一緒に食べてそのまま寝てしまうという、実に健康的な生活を送っているためです。信じてくれないでしょうが、わたくしは毎日19時に寝ます! (というわけで、正直、昨夜はきつかった)

 先日の人間ドッグの結果は、パーフェクトAでございましたよ、はっはっは。
 
 それはともかく、シンポジウムには西田昌司参議院議員、安藤裕衆議院議員にパネリストとしてご登壇頂き、懇親会には川田龍平参議院議員、堤未果先生のご夫婦にもご参加頂くという、実に象徴的なイベントになったと思います。野党サイドは、お付き合いがある方々にご参加を呼び掛けたのですが、さすがに年末で無理でございました。(もちろん、あの人とか、あの人)

 ちょっと、あらためて景気動向指数を長期で見て頂きたいのですが、
 
【景気動向指数(一致指数、2015年=100)
 
 今回は史上初めて「景気後退期の増税」になりました。

 97年4月、14年4月は、それ以前の景気対策が功を奏し、景気動向指数は上昇傾向だったのです。

 そのタイミングで消費税を増税し、景気後退を人為的に引き起こしたのですが、今回は初めから景気後退期でした。

 ちなみに、何度も書いていますが、14年4月以降の景気後退について、景気動向指数研究会は「景気後退ではない」と主張しています、何しろ、14年4月以降の指数の落ち込みを「景気後退」として認めると、
「日本は消費税増税で景気後退になった!」
 ことになってしまうじゃないですか! そんな話、財務省が認めるわけがないでしょ。

 というわけで、14年4月以降の景気動向指数の落ち込みは無かったことにされ、「安倍政権下でイザナギ越えの景気拡大」といったマオツォートン万歳と何が違うのかよくわからないプロパガンダ展開されました。
 
 史上初めての、景気後退期の消費税増税。これは、大変なことになります。

 ところで、安倍政権は緊縮財政により日本国民を貧困化し、19年10月以降、日本はアベ・ショックに突入しましたが、それにも関わらずマスコミが、
「放漫財政の安倍政権」
 というストローマン・プロパガンダを展開し、結果的に「次なる緊縮政権」への布石が打たれていることは昨日書きましたが、案の定。
 
【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※2月15日まで、竹村公太郎先生の「日本文明の誕生~神話から歴史へ~」がご視聴頂けます。
 
最大予算、衆院選にらむ与党 野党「ばらまき」と批判
 2020年度予算案の一般会計総額が過去最大を更新した背景には、相次いだ台風災害を踏まえ、与党が国土強靱(きょうじん)化などを名目に財政出動圧力を強めたこともある。衆院議員の任期が残り2年を切り、解散・総選挙を意識した面もあるとみられる。
【図解】一般会計の推移
 自民党の二階俊博幹事長は「自然災害で多くの被害を出すに至った。国土強靱化の取り組みは道半ばだ」とのコメントを発表。防災関連予算の規模を今後も維持すべきだとの認識を示した。
 同党の岸田文雄政調会長は記者会見で、予算案が海外経済の影響などによる国内景気の下振れリスクに配慮して編成されたことを念頭に、「刻々と変化する経済状況に的確に対応することが大変重要」と語った。
 公明党の山口那津男代表も記者団に「防災・減災を実行することが経済対策にもなっていく」と評価。政権内では、今回の予算案について「選挙含み。いつ選挙をやっても大丈夫ということだ」(政府関係者)との声もある。
 立憲民主党など野党は「ばらまき予算」とみて追及する構えだ。立憲の逢坂誠二政調会長は談話で「歳出拡大路線に全く歯止めがかかっていない。先の消費税増税で国民に痛みを求めた一方で予算の大盤振る舞いだ」と非難。共産党の小池晃書記局長も談話で「『ばらまき』ではなく、消費税率を5%に戻すべきだ」と主張した。
 国民民主党の玉木雄一郎代表は記者団に「成長率の見込みが極めて甘い」と批判し、「来年度は税収が大幅に減る可能性がある」と指摘した。 』
 
 面白いなあと思ったのは、自民党は「カス」のごとき予算について、自分では「増やしている」と言い張り、立件民主党は、
「歳出拡大路線に全く歯止めがかかっていない。」
 と、とち狂ったことを主張し(そもそも歳出拡大路線じゃないから)、共産党は、
「『ばらまき』ではなく、消費税率を5%に戻すべきだ」
 と、例によりトレードオフの発想でコメントを出し、国民民主党は、玉木代表が、
「成長率の見込みが極めて甘い」
 と、ふわっっとした何を言いたいのかよく分からない主張をしている点です。

 先日のイギリス総選挙からも分かりますが、シングル・イッシューは強いです。国民民主党は、自民党を「緊縮財政」と批判し(事実だし)、財政拡大路線へのピボット(転換)を声高に訴えた方が、独自色が出て選挙にも勝てると思います。イギリスの方の自由民主党を見習うべきですよ。

 ともあれ、しょぼい19年度予算について自民党が「財政拡大」と主張し、野党が「放漫財政」と批判し、結局は緊縮路線が続くというのが現実の日本です。

 安倍政権は「放漫財政」といったストローマンを叩き壊さない限り、我が国の緊縮路線は続きます。とりあえず、ストローマンを壊しましょう。
 さもなければ、令和の政策ピボットは次の御代に至っても実現せず、国民の貧困化と分断、国家の衰退は止まりません。間違いなく。
 
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