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12月21日(土)シンポジウム「令和の政策ピボットは実現可能なのか?」が開催されます。
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三橋TV第172回【博物館の維持は「カネ」「ビジネス」目的じゃないよね?】
 経世史論「歴史に魅せられて、myと辿る邪馬台国への道」ツアーで福岡に来ています。今から吉野ケ里遺跡、そしてみやま市へと向かいます。
 長浜浩明先生にもご同行頂くという(質的に)贅沢な旅でございますよ、皆さん。
 ツアーの様子は、特別コンテンツで配信いたしますので、参加できなかった皆様は、しばらくお待ちくださいませ。
 
 今回の消費税増税の愚かさについて、WSJまでもがまともに批判しています。
 
日本が繰り返した消費増税という過ち
 日本は緊縮財政にふさわしくない時期に消費税を3度も引き上げた。3度目の増税は予想よりも大きな打撃を経済に与えている。
 日本経済研究センターが10日発表した10月の月次国内総生産(GDP)は前月比3.7%減少となった。消費税が8%から10%に引き上げられたことが響いた。これは、政府が同じ過ちを犯し、消費税を5%から8%に引き上げた2014年4月のGDPに迫る落ち込みぶりだ。(中略)
 内閣府が発表した9月の景気ウォッチャー調査も10月の月次GDPが2014年4月以来の大幅な落ち込みになることを示唆していた。どの程度が天候で、どの程度が政策によるものかを正確に見極めるのは不可能だ。しかし、増税が間違っていたという事実はほぼ揺るがない。
 日本の経済政策において歴史は繰り返す。1度目は悲劇として、2度目は茶番として。1997年と2014年の消費税増税がいずれも同じ効果をもたらしたことを踏まえれば、増税が景気回復に水を差したときに政府はいいかげん驚いたふりをするのをやめるべきだ。(後略)』
 
 1度目は悲劇として、2度目は茶番として。それでは、三度目は何なのでしょう。確信犯?
 
 後略部にありますが、
 
「政府債務の増加が懸念材料だとしても、度重なる増税はむしろそれを悪化させることは既に明白なはずだ。需要を継続的に抑制し、名目GDPの低成長見通しを一段と根付かせることになるためだ。」
 
 もちろん、政府の債務増加は懸念材料ではありません。日本の場合、単なる政府貨幣発行量の増加です。
 その上、増税により名目GDPが低迷し、税収が減り、またまた「財政破綻だ~っ!」の悪循環に入る
 
【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※2月15日まで、竹村公太郎先生の「日本文明の誕生~神話から歴史へ~」がご視聴頂けます。
 
【日本の消費税収の推移(兆円)】
※2019年度は見込みです。
 
 1988年度まで、我々が「所得」から支払っていた消費税はゼロでした。89年に消費税が導入され、97年度、14年度、19年度と、増税により消費税額が増えます。
 
 19年度の増加見込みが小さいのは、10月増税で、半年分だけだからですね。20年度は、年間フルになるので、もう一度、階段を上る形になるでしょう。

 いずれにせよ、19年度の時点で、我々は20兆円近い消費税を支払っているのです。これを人口で割ると、何と「年間15万円!」。
 
 我々は毎年、一人当たり15万円の所得を消費税として奪われている。四人家族だと60万円。四人家族10年で、600万円!

 一人当たり一年に15万円、可処分所得が多かったら? 色々なことができるでしょ? 色々なことをやりたいでしょ?
 
 その機会を奪われ、実質消費はひたすら下がり、デフレ脱却できない。
 
 当たり前だ!
 
 というわけで、消費税は「廃止」を目指さなければならないのですが、
我々は一人当たり、毎年、15万円の所得を消費税として奪われているんですよ!
 というレトリックは、かなり響くと思いますので、皆様もご活用下さいませ。
 
「消費税は廃止あるのみ!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!
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