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『日本の少子化をくい止めるにはーその2ー(前半)』三橋貴明 AJER2019.10.22

 

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12月21日(土)シンポジウム「令和の政策ピボットは実現可能なのか?」が開催されます。
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一般参加可能な講演会のお知らせ。
年末特別講演会「京都大学大学院教授、元安倍内閣・内閣官房参与 藤井聡様」
2019年12月4日(水) 18:45~ 東京都新宿区
【MMT (現代貨幣理論)を学び、日本経済を展望する】

 

三橋TV第168回【民主制に国民国家は必須で、民主制と皇統は矛盾しない!】

https://youtu.be/ccKDHZsRDSA

 

 インフルエンザが流行っていますが、我が社もメインスタッフが感染してしまい、先週の三橋TVの収録ができませんでした(わたくしや高家さんではないです)。というわけで、11月27日(水)、11月29日(金)、12月2日(月)の三橋TVの配信はお休みです。

 三橋TVが更新されないからといって、決して何らかのトラブルではございませんので、ご留意ください。まあ、トラブルといえばトラブルですが、インフルエンザです。
 
 チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。
 
 先日のエントリーや、昨日のFront Japan 桜でも取り上げましたが、歴史とは国民のメモリー(記憶)です(by中野剛志氏)。

 個人の記憶に二つとして同じものがないように、歴史も全ての国において異なります。我々は、歴史という記憶の上で国家を成立させており、その「記憶の上」で生きていくしかありません。

 歴史が失われた国家は、国家のアイデンティティを失う。記憶喪失になった個人が、自分が何なのかが分からなくなるように。

 現在の日本は、「過去の歴史」の延長線上として、民主制を採用しています。
 
 民主制において、重要なのは堀茂樹先生に解説して頂いた通り(三橋TV)、国民国家であることです。民主制に、国民国家は必須です。
 その国民国家を成り立たせているものが、まさに「歴史」というメモリーなのです。
 
 特に、我が国の場合は「天皇」という、唯一、至高の存在を頂いている。堀先生が語っていらっしゃいましたが、陛下だけが特別で、それ以外の国民は全て「平等」。

 皇統という、まさに「歴史的」に検証され、日本国を世界最長の国たらしめている存在が、どれほど有りがたいことか。
 
 男系の皇統を失うことは、我々にとって「日本国家」を喪失するのも同然です。すなわち、亡国です。

 

【歴史音声コンテンツ 経世史論】
※11月5日から上島嘉郎先生と三橋貴明の対談「自虐史観はなぜ始まり、深刻化したのか」がご視聴頂けます。
 
『甘利明氏、女系天皇「最終的選択として容認すべき」
 自民党の甘利明税調会長は24日のフジテレビ番組で、皇位継承をめぐり、母方が天皇の血筋を引く女系天皇を認めるべきだとの考えを示した。皇位継承順位に関し「男系を中心に順位を付け、最終的選択としては女系も容認すべきだ」と語った。
 父方に天皇を持つ女性天皇と異なり、女系天皇は前例がない。安倍晋三首相は皇位継承のあり方について「古来、男系継承が例外なく行われたことの重要性を踏まえ、慎重に検討していきたい」との方針を表明している。』
 
 現在の安倍政権の思想的バックボーンからして、甘利税調会長の発言は「アドバルーン」ではないか、と、疑われても仕方がないでしょう

 ちなみに、繰り返しますが、男系の皇統はあっても、「女系」などというものはありません。つまりは、天照大神から「娘の娘」という形で受け継がれてきた皇統は存在しないのです。

 女系天皇、ではなく、「非・男系天皇」が正しいです。

 日本は男系の皇統を維持することで、一般人の「男」を皇統から排除し(悪いことを考えるのは、大抵は男性)、しかも他国に皇子を婿に出すこともなく、余計な「継承戦争」も引き起こさず、皇族同士の争いは、それはありましたが(人間ですから)、二千年を超す期間、「同じ国体」を維持してきたのです。

 それにも関わらず、いや、だからこそ、日本の皇統や歴史に対する攻撃が続いている。1945年の大東亜戦争敗北以来。

 GHQの公職追放や検閲、さらには皇国史観が全否定され(皇国史観が褒められた歴史観だとは思いませんが)、
「日本は朝鮮半島から渡ってきた騎馬民族(崇神天皇)が建国した国」(江上波夫)
「大和王朝の始まりは邪馬台国で、卑弥呼と天照大神は同一人物」(井沢元彦ら、多数)
 といった、狂った歴史観が広まり、皇統の価値が貶められ続けてきました。

 反対側で、やはりGHQにより11宮家が皇籍離脱を強いられ(GHQは皇族に重税を課した)、男系の皇統の後継者不足に悩む状況になりました。

 その上で、女性宮家を設立し、「外部」から一般の男性を皇族に入れる、あるいは非・男系天皇を誕生させれば、我が国の国民国家としての礎は崩壊します。

 そもそも、現在の我が国には悠仁親王殿下という、歴とした男系皇統の後継者がいらっしゃるにも関わらず、「今」の時点で女系だの女性宮家だの言い出す時点で、不遜極まりないのです。

 それでも、甘利税調会長が、本気で男系の維持を主張するならば、「旧宮家の皇族復帰」を議論し、国民が旧皇族の皆様に「お願い」申し上げなければならないのです。

 少なくとも、現時点で「最終的選択」などと主張する時点で、やはり安倍政権は本気で男系皇統の維持など考えておらず、非・男系天皇実現の皇室典範改定に向けたアドバルーンであるとしか思えないのです。

 歴史を、学びましょう。正しい歴史というか、「相対的に正しい歴史」です。とりあえず、日本書紀や古事記、さらには中国や朝鮮半島の史書を「普通に読み」、江上の「騎馬民族征服王朝説」や「大和王朝(つまりは皇統)の起源は邪馬台国」といった出鱈目な歴史観を払拭しましょう。

 その上で、男系の皇統を維持するために、どうしたらいいのか。国民や政治家が議論するべきなのです。

 ちなみに、民主制といえば、ルソーは「社会契約論」で、
「人民が減り、衰微してゆく政府が最悪の政府である。」
 と、書いています。まさに、現在の安倍政権です。

 最悪の政府が、最悪の政策(男系皇統の比定)を推進している。我々、国民一人一人が「日本国を守る」という意識を持ち、政治に働きかけていかなければ、将来世代に、
「かつて、日本国と呼ばれた、よくわからない何か」
 を残すことになってしまいます。

 日本国を、守りましょう。
 
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