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『日本の少子化をくい止めるにはーその2ー(前半)』三橋貴明 AJER2019.10.22

 

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12月21日(土)シンポジウム「令和の政策ピボットは実現可能なのか?」が開催されます。
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三橋TV第163回【指名競争入札と談合を復活させよ!】

https://youtu.be/i_qYd9Bqr1g

 

 今回の訪英はエジンバラから始まり、ヨーク、リーズ、マンチェスター、リバプールと移動し、本日、ロンドンに向かいます。
 やばい、連合王国(以下、イギリス)、楽しすぎる! 
 
 最初のエジンバラが素晴らしすぎて、
「あ、これはハードルが上がっちゃたかな・・・」
 と、その後を危惧していたわけですが、何の何の。
 
 こんな素晴らしい視察旅行を企画して下さった日本経営合理化協会のK氏に感謝。(今回の訪英は、日本経営合理化協会の「経済動向塾」の視察旅行です)

 昨日は、リーズを発ち、産業革命、協同組合発祥の地、わたくしの「聖地」であるマンチェスターに入りました。 
 
 ちなみに、産業革命は有名ですが、なぜ協同組合なのかと言えば、ロッジデール先駆者協同組合のロッジデールはマンチェスターのお隣で、組合の本社はマンチェスターに置かれていたためです

 産業革命で、膨大な労働者がこの地域で働くようになり、小売りの「需要」が拡大。労働者は日常の食料品、日用品の購入に際し、極めて不公正な状況に置かれていました。

 というわけで生まれたのが、生活協同組合としてのロッジデール先駆者協同組合で、協同組合の元祖となります。
 
 マンチェスターを中心とするランカシャー地方で、イギリスの企業家、発明家が様々な技術を開発し、設備投資し、生産性高く綿製品を生産。リバプールまで運び、世界に輸出していった。これが、現代的な資本主義(あるいは本格的な「帝国主義」)の始まりです。

 マンチェスターは、世界の歴史の「はじまり」の地なのです!(※個人的な思い込みです)

 ちなみに、明治初期の岩倉使節団は、リバプールに到着し、やはりマンチェスターを経てスコットランドに向かいました。わたくしが辿ったのと逆コースですね。

 写真の一番上は、岩倉使節団も訪れたというマンチェスター市庁舎。
 
【写真 マンチェスター市庁舎】

 
【写真 マンチェスター科学産業博物館】
 
 マンチェスターからリバプールまでは、当然、鉄道で移動。この鉄道こそが、世界で最初に実用的な蒸気機関車を用いた鉄道路線なのでございます。

 リバプールに輸入された綿花を、マンチェスターに運ぶ。マンチェスターで綿製品を生産し、またまたリバプールに運び、世界に輸出する。
 
 善悪というか、イギリス以外の国々(特にインド)にとっては、良いか悪いかと言われれば「悪い」のですが、イギリスの「リバプール・アンド・マンチェスター鉄道」こそが、世界の歴史を動かしたのは、紛れもなき事実なのです。

 というわけで、昔からマンチェスターとリバプール間を鉄道移動するのが夢でした。夢、かなった。
 
【写真 リバプールの駅】
 
 さらに、リバプールと言えば、ビートルズ。ビートルズが1961年に初めて演奏したキャバーンクラブにも行ってきましたよ!
 
【写真 キャバーンクラブ】
 
【リヴァプール三美神の前にて】
 
 超、楽しい!

 

【歴史音声コンテンツ 経世史論】

※11月5日から上島嘉郎先生と三橋貴明の対談「自虐史観はなぜ始まり、深刻化したのか」がご視聴頂けます。
 
 というわけで、イギリスの「文化」を満喫しているわたくしでございますが、各国固有の「文化」「伝統」がグローバリズムにより失われていくのは悲しいものです。

 国境を無くし、世界を「フラット」にし、いつの間にか、各地の特徴も消え失せ、どこに行っても同じチェーン店の均質な料理を食べ、似たような街並みを歩き、ただただ「消費者」としてカネを使うだけの旅人

 そんなディストピアな旅は、したくありません。

 ところで、イギリスは世界で三番目に古い国で、文化、伝統、歴史は大好きなのですが、食べ物はあれですね、
「言われているほどまずくもないが、褒めたくなるほど旨くもない」
 というところでございました。観光はともかく、暮らすのは結構(日本人には)キツイかも。

 さて、重要なニュースが飛び込んで参りました。
 
英ブレグジット党、対抗馬擁立見送り ジョンソン首相に追い風
 欧州連合(EU)離脱を訴える英ブレグジット党のファラージ党首は11日、来月12日投開票の総選挙(下院定数650)で、ジョンソン首相率いる与党保守党が2年前の選挙で勝利した317の選挙区に候補を擁立しないと表明した。
 ブレグジット党と保守党は支持層が重なるが、ファラージ氏はこれまで保守党への対決姿勢をあらわにし、対抗馬擁立も辞さないとしてきた。今回の離脱党の方針はジョンソン首相や保守党にとって追い風となりそうだ。
 ファラージ氏はEU離脱の実現が危機に瀕してしているとした上で「17年当時のマニフェスト(政権公約)を完全に破った(野党)労働党の議席を奪うことに集中する」と語った。(後略)』
 
 ファラージ氏率いるブレグジット党(要するにUKIP)が、保守党の対抗馬を擁立しない方針を表明しました。 
 
 これで、保守党が勝利した地域で離脱派が票を食い合うことはなくなり、ジョンソン首相はかなり有利になりました。
 
 12月12日、イギリス国民がいかなる選択をするのかは分かりませんが、個人的には「大好きなイギリス」がいつまでも続くよう、願わざるを得ません。グローバリズムに染められた「顔のないイギリス」など、見たくはありません。
 
 我が国も同じです。グローバリズムにより「境」を壊され、どこに行っても「似たような感じ」の、顔のない日本など、願い下げでございますよ。
 
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