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『日本の少子化をくい止めるにはーその2ー(前半)』三橋貴明 AJER2019.10.22

 

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三橋TV第153回【自由と権利、民主制について本当の話をしよう】

https://youtu.be/4mvwJUg6O3Y

 

 昨日、「即位礼正殿の儀」が執り行われ、陛下が即位を内外に宣言されました
 陛下の即位の礼を祝うように、雪化粧した富士山が現れたそうですが、写真は翌日(23日)にわたくしが箱根から写した富士山。いつの間にか、冠雪富士でございました。
 
 冬が近づいている・・・。
 
 我が国の皇室は、「少なくとも」二千年以上の長期に渡り、天照大神、瓊瓊杵尊、神倭伊波礼比古命(神武天皇)と神話から繋がり、神武天皇以降は男系の皇統を繋いできた、世界に例を見ない「貴重」な存在です。(「存在」としか言いようがない)

 なぜ、皇統は男系なのか。
 いくつか理由があるとは思います。
 
 男系の皇統の維持とは、女性排除云々ではありません。これを口にする人は、相当に頭が悪い
 皇統から排除されてきたのは、むしろ我々日本人の男性です。日本の女性は皇族になる可能性がありますが、男性にはありません。

 結果、日本は歴史的に「権威」と「権力」が分離され、「権威を帯びた権力者」はついに出現しませんでした

 平安時代に権勢を誇った藤原道長といえども、自分の娘を皇室に嫁がせることはできたものの、そこまで。天皇の祖父になることはできても、父親にはなれませんでした。まして、自ら皇位を襲うことも不可能。
 豊臣秀吉も、戦国時代を統一するという偉業を成し遂げたにも関わらず、関白どまり。
 
 歴史上、皇位を簒奪しようとした「日本人男性」は何人もいます。蘇我入鹿、道鏡、足利義満などになりますが、なぜかことごとく失敗
 
 というわけで、権威を権力から切り離す「男系の皇統」が、日本国にとってベター(ベストじゃないでしょうが)な政体あるいは国体であることが、二千年を超す検証により証明されているのです。

 過去、二千年を超す検証に耐えた「伝統」に、我々、精々が百年しか生きない一人間の脳みそが立ち向かえるはずがないでしょうに。

 NHKの調査では、「女系天皇の意味を知っているか」という調査に対し、「よく知っている」と「ある程度知っている」を合わせた「知っている」は42%にとどまり、「あまり知らない」と「全く知らない」を合わせた「知らない」が52%と多数派を占めました。
 
 我々は、戦後の愚劣な歴史教育により、日本国民として最も重要な存在について、知識を身に着ける機会を奪われてきた。

 それ以前に「女系天皇」という言葉が間違っています。女系天皇ではなく、「男系ではない天皇」が正しいのです。
 
 女性宮家にせよ、非・男系天皇にせよ、「外の男」を皇族に迎え入れることになります。日本国は、未だかつて「外の男」を皇族としたことはありません。
 どなたでもいいですが、内親王殿下が一般男性(例えば「三橋」という名字の男)と結婚し、二人の子が次の天皇になると、神武天皇以来の皇統は断絶し、新たに「三橋朝」が始まることになってしまいます

 さらに言えば、何しろ「グローバリズム」の時代でございますので、内親王殿下が中国人、韓国人と結婚したら・・・? アメリカ人、イギリス人でも同じことですが、我が国の皇統が「外国」に奪われることになります。

 その時点で、日本国のナショナリズムの最強の柱である皇統はおしまいです。
 
 日本「人民」、つまりは旧・日本国民は「人間」に個別化され、互いに協力することもなく、万人の万人に対する闘争(ホッブス)の世界が始まります
 分かりやすく書くと、北斗の拳、の「ヒャッハー!」の世界でございますね。
 
【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※※特別コンテンツ「MMTポリティクス 第三回」が視聴可能となりました。
※12月12-13日、邪馬台国視察ツアー「歴史に魅せられて、マイと辿る邪馬台国への道」開催決定!(三橋貴明、長浜浩明先生、高家望愛さんも同行します)取材の光景は、映像で記録し、特別コンテンツとして配信したいと思います。
 
 そもそも、皇嗣殿下、悠仁親王殿下という正当な皇統の継承者がいらっしゃるにも関わらず、現時点で女性宮家だ、非・男系天皇だのと言い出す時点で不遜なのです。

 とはいえ、女性宮家やら非・男系天皇やらを主張する、「伝統に逆らう傲慢な勢力」を黙らせるために、現時点で「旧・宮家復活」を検討することは価値があると思います。
 
旧宮家男子の皇族復帰を可能に 自民有志の提言案
 安定的な皇位継承に向け、自民党の保守系有志議員による「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」(代表幹事・青山繁晴参院議員)がまとめた提言案が20日、分かった。例外なく父方に天皇がいる男系の継承を堅持し、旧宮家の男子の皇族復帰を可能とする皇室典範の改正か特例法の制定が柱。23日に正式決定後、安倍晋三首相や自民党幹部に直接手渡す方針だ。
 提言案では、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設について、婚姻した民間人男性が皇族となり、男系継承の伝統が途切れる女系天皇の呼び水になりかねないことから、否定的な見解を示す。(後略)』
 
 皇室典範の改正は、やめた方が良いです。一度、皇室典範を改正したという「実績」が出てしまうと、最も重要な、
「第一条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。」
 の改訂に繋がる可能性が生じます。特例法の制定を検討するべきです。

 いずれにせよ、我々日本国民は、皇統に対する攻撃(女性宮家、非・男系天皇等)について、「グローバリズムという疫病の侵略」であると認識するべきです。マスコミやら「識者」やらは、
「外国では~」
「グローバルでは~」
 と、「抗体」を持たない日本国民を騙し、グローバリズムという疫病を蔓延させ、我々が日本列島で生きていく上で必須のナショナリズムを破壊しようとしてきます

「ヨーロッパの王室では、男系女系の区別がなく、外国の王室から婿を迎えることもあるのに、日本は~」
 といったレトリックには、
「知るか! というか、そんなアホな権威継承しているから、欧州人は殺し合いばかりやっていたんだろが! 一緒にすんな!
 と、史実に基づき、反論しなければならないのです。「歴史的な知識」もまた、我々が早急に身につけなければならない「抗体」の一つです。

 というわけで、経世史論では「皇統論」に加え、世界各国の歴史を(ランダムに)辿る「歴史時事」と、二つのコースがあるのです。

 我々は歴史を学び、グローバリズムという疫病に対する「抗体」を身に着ける必要があるのです。早急に。
 
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