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『現代貨幣理論入門ー税金の真実ー(前半)』三橋貴明 AJER2019.9.24

 

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三橋TV第142回【いわゆるリフレ派政策の終焉】

https://youtu.be/SPlZT4Y76uU

 

京都大学レジリエンス実践ユニット主催「与野党全国会議員対象「MMT勉強会」」が開催されます。
http://mtdata.jp/mmt.pdf

 皆様、是非、ご地元の国会議員に紹介して下さいませ。特に、野党側の国会議員に、
「自民党を打倒したいなら、とりあえずMMTを学ぼう」
 と呼び掛ければ「効く」かもしれませんよ。
 
 三日間、「合成の誤謬」「自己実現的予言」「集団的記憶喪失」と、日本を蝕む三つの社会現象について解説してきましたが、それ以前の話として我が国の情報の歪みの主因は「嘘つきたち」です。

 藤井先生がクライテリオンのメルマガで、
【【藤井聡】今日の「言論活動」は、基本的にいつも「冤罪との闘い」である。】
 と、書いていらっしゃいますが、わたくしの過去の言論活動も、まさに「冤罪」あるいは「嘘つきたち」と闘う12年間でした。(しかも、別に勝っていない)
 
 藤井先生も同じでしょうが、言論活動を始めた当初は、
「言ってもいないことを言ったことにされ、批判される」
「いつの間にか、存在しない三橋貴明が創作されている」
「こちらがグラフやデータを示しても、全否定」
 といったプロパガンダに戸惑いました。

 正直、よくもまあ、みんな平然と嘘が付けるものです。ちなみに、わたくしは過去の言論活動において、「嘘」と意識して情報を発信したことは一度もありません。(間違えることは、そりゃありますが、別に騙そうと思っているわけではないのですよ)
 
【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
9月30日、長浜浩明先生「邪馬台国はどこにあったのか?」が視聴終了となります。10月1日からは、同じく長浜浩明先生「日本人はどこから来たのか?」が視聴可能となります。
 
『安倍首相が誇る5年で13兆円の税収増、その大部分は増税だった
(前略)その税金はどこに消えたのか。安倍首相は消費税8%引き上げを表明した記者会見でこう語っていた。
「消費税収は、社会保障にしか使いません」
 だが、10兆円も増税したのに、国の社会保障関係費(予算)は2013年度の約29兆円から2018年度は33兆円と年4兆円しか増えていない。
 かわりに使われたのが「国土強靭化」の公共事業や、TPP対策費だ。公共事業では巨大地震に備えるため、津波などの深刻な被害が予想される静岡県や高知県などの沿岸地域に、海抜10メートルに盛り土した「平成の命山」と呼ばれる円墳のような避難場所や津波避難タワーなどの施設が次々に建設され、さらに台風被害が続いた2018年からは3年間で7兆円の国土強靭化の緊急対策予算が組まれた。
 TPP合意は専門家から「農業への影響はない」と指摘されたが、これも政府は2年間にわたって補正予算で総額約6000億円の緊急対策を組み、農業土木事業や補助金をバラ撒いた。※週刊ポスト2019年10月4日号』
 
 週間ポストのこの記事、前半は比較的まとも(数字を使っているので)なのですが、後半には愕然としました。

よくもまあ、ここまで平然と嘘をつけるものですね、週刊ポストの記者!恥を知れ!
 
【日本の公共事業関係費の推移(兆円)】
※社会資本特別会計の一般会計化は、会計を移動しただけで「増加」には該当しない。
 
 安倍政権は、公共事業を全く増やしていません。補正予算を含めた年平均の公共事業費は、安倍政権は何と民主党政権期を下回っているのです(18年まで)。

 そもそも、公共事業は建設国債を発行して実施するため、「消費税⇒公共事業」などという流れはあり得ません。

 さらに、2018年以降の国土強靭化予算は、過去の税収増とは無関係です。

 恐らく、これを書いた週刊ポストの記者は、安倍政権期の公共事業費を調べ、増えていないことを理解した上で「増税で公共事業が増えた」という印象操作の記事を書いたのでしょう。だからこそ、18年以降の国土強靭化予算は「数字」を書き、18年以前の「嘘」について説得力を持たせようとしている。

 ちなみに、安倍政権期の増税分が何に消えたのか、予算を見れば誰にでも分かります。(実際には増税⇒支出という流れではありませんが(スペンディングファースト!)、便宜的にこう表現します)

 もちろん、国債費です。つまりは借金返済です。

 何しろ、2012年と18年の予算を比較すると、増えたのが社会保障と国債費しかないのです。

 それにも関わらず、公共事業を貶めるために、「嘘」を平気で書く。腐っています。ひたすら、腐っています。

 まあ、相手が腐っているからといって、こちらも腐敗するのはごめんでございますので、ただただ「データ」に基づき、正しい情報を配信していきたいと思います。というか、そうするしかありません。

 それが、わたくしの「言論の闘い」です。
 
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