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7月16日(火) MMT国際シンポジウム
パネリスト:ステファニー・ケルトン(NY州立大学教授)、藤井聡(京都大学大学院教授)他
 
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令和の政策ピボット呼びかけ人に映画批評家の前田有一氏が加わって下さいました。
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三橋TV第108回【反MMT派は民主主義を否定する連中です】

https://youtu.be/gUoyilThGJ8

 

 チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。
 
 先日の沖縄講演で受けた質問に、
「三橋先生は緊縮財政を打破できるならば、原発反対の山本太郎参議院議員とも手を組むのですか?」
 という主旨のものがありました。

 手を組む云々は置いておいて、とりあえず緊縮財政打破を掲げてくれるならば、誰であろうとも支持するに決まっています。ただし、同じ政治家が、
「福島県民はやがて癌が増える。今に分かる」
 といった、同じ国民を差別するような発言をしたら、超攻撃します。嘘を言っている上に、「同じ国民の不幸」を願っている時点で、最低でしょ。

 前にも書きましたが、「クローン政治家」はいないんです。自分の願う通りの政治は、決して実現しません。自分が「独裁者」になったとしても無理でしょう。

 自分の「理想」は絶対にかなわない。とはいえ、「よりマシ」な方向に持っていくことはできるかも知れない。

 上記の「制約」の下で、一人一人が主権者としてできる限りのことをする。それが民主主義国家です。
 
『山本太郎から自民党を支持してきた皆様へ 法人税を減税し、消費税を増税するのはおかしくないですか? 私は野党の一員です!
◆安倍政権は経団連中心主義
 私・山本太郎は、この度、「れいわ新選組」という政党を立ち上げました。6年間、参議院議員を務め、様々な政治課題に取り組んできました。その過程で、多くの国民の経済的苦境に直面し、経済政策の重要性に気づきました。
 なぜ、新党を立ちあげたのか?
 それはどうしても国民の皆さんに訴えたいことがあるからです。
 特に、自民党を支持してきた皆さんに率直に聞きたいことがあります。農業・漁業などの第一次産業の方々、中小企業の方々、商店主の方々、日本の基盤を支えてきた全国の皆さんに、どうしても聞いたい。
 生活、苦しくないですか? 安倍政権になって、生活がよくなりましたか? むしろ苦境に陥っていませんか? 心まで削って生きていませんか?(後略) 』
 
 山本太郎参議院議員の政策の骨子は、後略部に書いてありますが、以下の通りです。
 
〇 消費税減税、法人税・所得税増税(累進を機動的にする)
〇 最低賃金を時給1500円に引上げ(政府の助成有り)
〇 首都直下型地震に備え、東京一極集中を解消する(地方都市を成長させる)
〇 公共投資拡大。水道、鉄道などの公共性の高いものに積極的に支出
〇 奨学金返済問題を解決
〇 世界主要国と比べて圧倒的に少ない「正規」の公務員を増やす
〇 農業を守り食料自給率を引き上げる
〇 日米FTA反対
 
【歴史音声コンテンツ 経世史論 始動!】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※6月16日(日)から、中野剛志氏との特別対談コンテンツ【歴史とナショナリズム】をご視聴頂けます。是非、ご入会下さい。
 
 ちなみに、わたくしは最低賃金引き上げは「政府による需要拡大とセットでなければならない」と主張していましたが、特に反対したことはありません。個人的には「政府の助成」より「政府の仕事創出」」とセットの方が良いように思いますが、まあ細かい話です。

 山本議員の政策は、本ブログの読者の皆様には「納得できる政策」ばかりでございますが、日本国民のマジョリティにはどのように映るでしょうか。

 どのように映ろうとも「正論」である以上、声高に訴えるのが政治家の仕事で、まさにそれを実践しているのが山本議員というわけですね。

 ちなみに、わたくしは別に「参議院選挙では、れいわ新撰組に投票するべき」と言いたいわけではありません。れいわ新撰組の「他の政策」で、どうしても納得できないものがある、あるいは「他の候補者が云々」で投票できないという人もいるのでしょう。
 
 とはいえ、重要なのは、たとえそうであったとしても、
「れいわ新撰組の『経済政策だけ』は素晴らしい。というよりも、正しい」
 との主張を広めることです。そうなれば他の野党が、れいわの主張に「すり寄る」かも知れません。そして、それでいいのです。
 
【日本の政治経済マトリクス(三橋仮説)】
 
 上記が、三橋TV第98回【私の政局予想は必ず外れるんだからね!!】で使った現代日本の政治経済マトリクスです。
 
 ちなみに、共産党は「もっと反グローバリズムでは?」と思われたかも知れませんが、財政支出について「選択と集中」をやっているのは、実にグローバリズム的です。

 また、「外国人の人権が~」と移民法に反対した立憲民主党が「左上」なのは、異論がないかと存じます。
 
 わたくしの政局予想は必ず外れるので、あまり自信がないのですが、日本は「令和の政策ピボット」の段階に入りつつあるように思えます。

 ピボット(転換)を早めるためには、「山本太郎」「れいわ新撰組」「自民党」「野党」といったアイコンではなく、各々の「政策」を個別に評価する必要があるのです。
 
 例えば、国民民主党に、
「れいわ新撰組の他の政策はともかく、経済政策は最高だ! だから、れいわに入れようかと考えている」
 との声が多く届けば、公約が変化するかもしれません。やがて、野党がことごとく「反・緊縮財政」となり、「正しい、反・緊縮財政の政策」が国民に共有されていけば、自民党が下に下がるかも知れない。あるいは、まともな自民党議員が「離れる」かも知れない。

 何が起きるのか、わたくしには分かりません。

 が、とにもかくにも「アイコンで全否定」とかやっていたら、絶対に日本はグローバリズムの呪縛から抜けられません。というわけで、本日は「れいわ新撰組」の"経済政策"について取り上げました。

 アイコンではなく「政策」を個別に評価しよう。成熟した民主主義国の国民であるならば。
 

「アイコンではなく政策を個別に評価しよう」に、ご賛同下さる方は、

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