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一般参加可能な講演会のお知らせ。
2019年6月18日(火) 17:30~ ワールドフォーラム40周年記念講演会
対談:三橋貴明 x 山本太郎

http://mtdata.jp/data_64.html#2019618

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三橋TV第104回【結局、リフレ派って何だったの?】

https://youtu.be/Gw4MoxSL5Pw

 

 昨日は三橋経済塾第八期第六回講義の開催日でした。
 ゲスト講師は小浜逸男先生でした。小浜先生が最初にお話しされた西洋の「ロゴス」追求。神が作った自然の「法則」を解き明かす。

 自然科学分野における成功を、「経済」という誰が考えても「不確実」な現象に持ち込み、現実と無関係な「法則」「原則」「定理」「論」などを唱えて悦に浸る学問が「経済学(※主流派」)」というわけでございます。
 
 さて、香港の逃亡犯条例改正問題は、香港政府の林行政長官が昨日、審議の向き延期を発表し、一応の決着となりました。が、「撤回」ではなく「延期」であるため、中長期的には確実に改正を図ってくるでしょう。

 今回はタイミング的に、月末に大阪でG20が開催されることも幸いしました。中共としては、首脳会議で習近平が吊し上げられるような事態は、絶対に避けたかったわけです。
 
 一昨日、わたくしが7月中旬のスティファニー・ケルトン教授を招聘するシンポジウムへの御寄附の呼びかけをビデオメッセージで発したところ、わずか一日で予定(700万円)をはるかに上回る、1800万円超ものご協力を頂き、心から感謝申し上げます。

 1500名を超える皆様全員をシンポジウムにお招きすることはできませんが、できる限り皆様の気持ちに応える形で動きたいと思います。

 最近、三橋TVで高家さんやsayaさんを相手に話していますが、人類の歴史は、
経済は自然現象で、自然科学と同じように神が定めた法則があり、政府の財政政策は『神の見えざる手』である市場を歪めてしまう
 という、奇妙な考え方に基づく主流派(今の)経済学と、
いやいや、そうじゃないだろ。経済は人間の営みであり、不確実だ。だからこそ、政府が財政政策を機動的にコントロールし、デフレならば有効需要(消費・投資)を増やす必要があるじゃないか
 と、わたくしとしては「そりゃそうだ」としか思えないケインズ系経済学との闘争の繰り返しでございます。

 割と急いで作ったのですが、意外に評判が良かった、両派の違いを整理した図が、こちら。
 
【主流派経済学とケインズ系の経済学】
 一番の問題は、やはり(現在の)主流派が伝統的に「インフレ敵視」として発展したという点です。結果的に、デフレを解決できない。(折衷案が「いわゆるリフレ派」)

 経済学がインフレを敵視する理由は複数ありまして、
 
1.産業革命前(厳密には初期)の収穫逓減の時代に「効用最大化」を目指して始まったため、モノ不足、サービス不足の解決を主目的としてしまう
2.経済が自然現象であり、神が定めたロゴスがあると考えるため、有権者や政治家といった「人間」の意志で動く政治の関与による財政拡大を徹底的に嫌う
3.貨幣観が商品貨幣論(わたくしの言う「おカネのプール論」)
 
 などになります。

 3について補足すると、主流派経済学は現在の不換貨幣の流通の根拠を「みんなが使うから、自分も使う」と大衆心理に求めるため、
いざ、大衆がおカネを信用し無くなれば、通貨の価値が暴落し、はいぱ~いんふれ~しょんになる~っ!
 と、アホなことを言いだすわけです。(あるいは「インフレ率をコントロールできなくなる」と主張する)

 この辺りは、先日の中野剛志先生の寄稿、
MMTが、こんなにも「エリート」に嫌われる理由 主流派経済学の理想は「反民主的」な経済運営
 で解説されていますので、是非、お読みください。色々と「目が開く」ことになると思いますよ。

 

【歴史音声コンテンツ 経世史論 始動!】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※6月16日(日)から、中野剛志氏との特別対談コンテンツ【歴史とナショナリズム】をご視聴頂けます。是非、ご入会下さい。
 
 ちなみに、わたくしは歴史観が実は完全に「唯物史観」であり、生産性を基本に捉えようとしてしまいます。無論、生産性も歴史を動かす重要要素の一つですが、他にも思想、国土的条件、地政学など、様々な要素があるわけです。

 特に、わたくしが苦手なのは「思想」でございます。というわけで、わたくしが偉そうに歴史的な思想を語るとき、ほぼ100%が中野剛志氏のパクリでございますよ。

 いやもちろん、言われてみればもっともなのですが、その種の「思考」をわたくしがしないため、思想が歴史に与える影響等を予め考慮することができないのです(そういう「脳の作り」のようです)。

 というわけで、経世史論の特別コンテンツとして、中野剛志氏と対談、「歴史とナショナリズム」をリリース致しました。

 「歴史とナショナリズム」は、本日から8月15日まで視聴可能となっています。これを機に、是非ともご入会下さいませ。

 歴史を知ることは、現代を解きほぐすことであり、未来を創ることでもあるのです。
 
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