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 平成政治からの決別を! 反・緊縮財政、反・グローバリズム、反・構造改革を基本方針とし、政策の「ピボット(転換)」を目指す国民プロジェクト「令和の政策ピボット」が始動致しました。
 
三橋TV第87回【財政破綻論の根っこは「戦争反対」!?】
 
 MMT関連の「センメルヴェイス反射」の問題は、これは相当に重いというか、深刻というか、人類の歴史を変えかねないほどのインパクトがあるのかも知れません。もちろん、悪い方に。

 緊縮財政の「罪業」が重すぎ、センメルヴェイスの「反射力」がでかすぎるのです。何しろ、人死にが最低でも数万人(恐らく十数万人)、貧困に転げ落ちた人数百万人という途轍もない「罪」を財務省や財政破綻論者は背負ってしまっているのです。

 彼らは自分を守るために、死の瞬間までMMTや反・緊縮財政に抵抗し、我々を攻撃し続けるでしょう。

 同じような動きが、アメリカでもあり、しかもこっちの方が過激なわけですから、眩暈がしてきます

 佐藤健志先生のブログから。
 
『アメリカ上院には、MMT非難決議案が提出されている! マジだぞ、おい!!
(前略)目を疑ったアナタはこちらをクリック!(後略)』
 
 というわけで、ソースに飛んでみると、うわ、マジだ!!!(日本語訳、三橋の超訳)
 
The Senate Resolution To Condemn MMT: Here Are Some Better Candidates For Condemnation
(MMT非難の上院決議:より非難されるべき対象があるだろが)
 I can hardly believe that I am typing this. A resolution has been forwarded in the Senate to condemn an economic theory:
“Recognizing the duty of the Senate to condemn Modern Monetary Theory and recognizing that the implementation of Modern Monetary Theory would lead to higher deficits and higher inflation.”
(タイプしている自分でも信じられないのだが、とある経済理論を非難する決議案が上院に送られた。
「現代貨幣理論(MMT)が大きな財政赤字とインフレ率をもたらすことを認識するのは上院の義務だ」(後略)』
 
 記者さんが「他に非難されるべきがあるだろが」と言っているのは、ミルトン・フリードマンのマネタリズム、トリクルダウン理論、新古典派マクロ経済学、リアルビジネスサイクル理論。

 ちなみに、リアルビジネスサイクル理論は、「非自発的失業の否定」「貨幣の中立性の保証」など、壮大な「仮定」に基づき、モデルを展開するという、個人的には「ゴミ以下」の考え方です。何しろ、現実とは「全く無関係」なのです。

 とはいえ、内閣府などはTPPの経済効果の試算の際に、
「外国から安い製品が輸入され、国内の生産者が失業しても、次の瞬間、新たな職を得られるため、失業者は発生しない」
 というトンデモ仮説に基づいていたため、RBCの影響を受けていたと思われます。
 
※5月15日(水)までに新規お申込み頂いたお客様に、三橋貴明:著「99%の日本人が知らない明治維新の大嘘」のサイン本をプレゼント致します。(送料も不要です。また、サイン本にはお名前が入ります)
 
 それはともかく、よりにもよって「国会(上院)」で特定の経済の考え方を非難する決議を検討しているって、大丈夫か、アメリカ???

 いや、むしろ「国会」という公の場で議論をしようとしているだけ、財政研究会(財務省の記者クラブ)を使い、姑息なプロパガンダばかりを展開する財務省よりマシなのか?

 なんだかもう、分からなくなってきましたよ。

 いずれにせよ、「センメルヴェイス反射」の問題がある以上、MMTを巡り今後も熾烈な情報戦争が行われるのでしょう。わたくしもガッツリ巻き込まれているというか、日本の戦線ではいつの間にか最前線に近い位置で戦っていたりします。

 とにもかくにも、今回のMMTという「黒船」を切っ掛けに、日本の財政破綻論を駆逐しない限り、我が国に繁栄の未来は「絶対に」ありません。わたくしはともかく、子供やその先の世代のためにも、何としても「財務省主権国家」から脱却する必要があるのです。

 ところで、令和の政策ピボットのWEBをリニューアル(第一弾)しました。とりあえず、コミットメントボードが追加されたのが大きいです。
https://reiwapivot.jp/commitment/
 資料室は、間もなくオープンになります。

 皆様も、コミットメントボードにご自身の「宣言」を書き込んでくださると嬉しいです。
 
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