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『修正エンゲル係数(前半)』三橋貴明 AJER2019.4.23
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 平成政治からの決別を! 反・緊縮財政、反・グローバリズム、反・構造改革を基本方針とし、政策の「ピボット(転換)」を目指す国民プロジェクト「令和の政策ピボット」が始動致しました。
 
三橋TV第83回【財務官僚や御用学者についてぶっちゃけてみた!】
 
 間もなく進撃の巨人Season3が始まりますが、コミック版の方で、エレンがライナーにさらわれ、エレンを取り戻すために調査兵団や憲兵団が壁の外の死地に向かい、大勢が死に、何とかエレンを取り戻して壁まで戻ったとき、エレンが、
「俺がまたさらわれて、そのせいで何人死んだんだ・・・」
 と、つぶやくくシーンがあります。
 
 エレンは仲間から叱咤激励され、「罪業」を背負った上で前を向くことになりますが、リアルな世界ではどうでしょうか。
 
 エレンと同じく「自分の言動のせいで、大勢の人が死んだ」という現実があったとして、多くの人間は、
1.「自分の言動⇒大勢の人々が死んだ」という事実をなかったことにする(記憶の消去)
2.上記の因果関係を認めず、それまでと同じ言動を続けることで、自己正当化を図る
 の、2パターンが多いのではないかと思います。そして、真実を語る者を攻撃する。自分を守るために。
 
 何の話をしているのかといえば、もちろん「経済学者」「財務省」「財政破綻派(官僚、学者、政治家、財界人、評論家、エコノミストなど)」の罪業です。
 
 何しろ、彼らの天動説的「財政破綻論」が原因で、日本において緊縮財政が継続し、実際に何万人もの方が死んでいるのです。多くは「自殺」です。
 
 命こそ長らえたものの、緊縮財政により貧困化し、苦しみを味わう羽目になった日本国民は、それこそ何十万、下手をすると何百万人に達するでしょう。
 
「政府は国債発行で、国民の貯蓄からおカネを借りているわけではない。むしろ話は逆で、政府の国債発行が、国民の預金を創出する
 
 上記の事実「だけ」でも日本の国民、政治家の間に共有されていれば、死なずに済んだ日本国民が大勢いるのです。
 
 MMTの残酷な断罪の剣は、彼ら、経済学者、財務官僚、財政破綻派の「大勢の死に加担した」という罪を暴き出してしまったのです。それはまあ、凄まじい抵抗にもなるでしょう。
 
消費増税も吹っ飛ばす破壊力。「MMT」(現代貨幣理論)の正体
■アメリカでいま大論争
 「MMT」って、聞いたことありますか? 
 MMTというのは、現代貨幣理論(Modern Monetary Theory)のことです。
 最近、アメリカで大論争を巻き起こし、日本でもよく採り上げられている経済理論です。
 きっかけとなったのは、2019年1月に、アメリカの史上最年少議員(民主党)として話題のアレクサンドリア・オカシオコルテス議員が「MMT」への支持を表明したことで、突如、MMTが脚光を浴びました。
 MMTの論者たちは、「財政赤字は心配するな」という過激とも思える大胆な主張をしています。
 このため、著名な主流派経済学者や政策当局が、MMTを「トンデモ理論」だとバッシングを始めました。
 ところが、このバッシングに対して、MMTを提唱する経済学者ステファニー・ケルトン教授らが、強力に反論したので、大騒ぎになりました。
 そして、この論争が、日本にも飛び火したというわけです。
 なぜ、日本に飛び火したのか。
 言うまでもなく、日本は、GDP比の政府債務残高が先進国の中でもダントツで大きく、財政危機だと言われているからです。
 しかも、今年、消費税率を8%から10%に引き上げようとしているところです。
 それなのに、「財政赤字は心配するな」などというMMTが正しかった、なんて話になったら、消費増税は、ぶっ飛びます。
 それどころか、これまで二十年以上にもわたって、財政危機を騒いできたのは、いったい何だったのかという話になって、大変なことになります。(中略)
 ところで、MMTとは、どのような理論なのでしょうか。
 一見すると難しそうですが、ポイントだけ押さえれば、意外と簡単に分かります。
 ポイントは、こうです。
 日本やアメリカやイギリスのように、自国通貨を発行できる政府(正確には、政府と中央銀行)は、デフォルト(債務不履行)しない。
 自国通貨建ての国債は、デフォルトすることはない(アルゼンチンなど、デフォルトの事例は、外貨建て国債に関するものだけ)。   
 だから、アメリカや日本は、財源の心配をせずに、いくらでも、好きなだけ支出ができる。
 ただし、財政支出を拡大し、需要超過になって、インフレになる。
 たった、これだけです。
 しかし、実は、このMMTの主張は、単に「事実」を言っているだけで、何も新奇な理論を提唱しているわけではありません。(後略)』
 
 随分とまともなMMT記事だと思ったら、中野剛志先生でございました。
 
「これまで二十年以上にもわたって、財政危機を騒いできたのは、いったい何だったのか?」
「単なる嘘でした」

 これが、MMTによって財政破綻派に突き付けられた残酷な答えなのです。無論、我々は十年以上前からMMTと同じことを語ってきましたが、同じ日本人が正しい主張をしたところで、無視すればいい。ところが、今回は何しろ「アメリカ様」が発なのです。
 
 嘘の財政破綻論に基づき、消費税増税をはじめとする緊縮財政が強行され、日本国は亡国に追い込まれようとしている。
 
 過去の自らの罪業を自覚したならば、言動を改め、「嘘の財政破綻論」を否定しなければならないはずです。とはいえ、現実には「真実を語る者」を攻撃し、自己正当化を図る。
 
 わたくしが彼らに問いたいことは、一つだけ。
政府は国債発行で、国民の貯蓄を借りているの? それとも、政府の国債発行で、国民の貯蓄が生まれるの?

 上記以外は、何だかんだ言い訳に繋がります。とはいえ、上記は単なる「国債発行の仕組み」の話であり、後者であることを誰にも否定できません。否定した瞬間に、その人物は「嘘つき」か「無知」か「嘘つきの無知」であることが確定です。
 
 それにしても、MMTは財政破綻派の罪業をあまりにも明らかにしてしまったからこそ、今後も猛烈な批判を浴び続け、「あってはならない理論」ということで、世界から消されようとするでしょう。彼らの言論封殺に対抗するためには、こちらも大声で叫び続けなければなりません。
 
 というわけで、わたくしは現在、GW連休を利用しMMT本を鋭意執筆中でございます。
 
 
 嘘の情報による罪業といえば、大東亜戦争敗北後の日本の歴史学者が与えた「被害」も相当なものです。
 
 日本は縄文時代から「土器文明」でした。世界最古の土器は、青森県大平山元(おおだいらやまもと)遺跡から出土した無紋土器の欠片で、およそ1万6千年前のものです。(※大平山元の土器発見の数か月後、中国湖南省で1万8千年前の土器が発見されたとの報道が流れましたが、これは土器の付着物を調査した物であり、日本の専門家からの調査依頼は断られ、さらに現在は「盗まれた(笑)」ために存在しないとのことなので、単なる中共のプロパガンダでしょう)
 
 青森県といえば、縄文晩期の「亀ヶ岡式土器」が多数発掘されていますが(そもそも亀ヶ岡式の由来は、つがる市亀ヶ岡遺跡)、亀ヶ岡式土器は西日本でも出土しています。さらには、2017年には沖縄県北谷町の平安山原B遺跡から亀ヶ岡式土器の欠片が発見されました。
 
 製作地は不明ですが、縄文時代の日本人は北海道から沖縄まで交流があったのです。
 
 亀ヶ岡遺跡と平安山原は2千キロも離れていますが、令和ピボットへの道 その1で解説した通り、我々の先祖たる縄文人はシベリアからやってきたツングース語族と、オーストロネシア語族の混血である可能性が濃厚というか、ほぼ確実です。(言語学およびミトコンドリアDNA、成人T細胞白血病ウイルスキャリアなどにより)
 
 オーストロネシア語族は、何しろマダガスカル島からハワイ諸島、イースター島という、途轍もなく広い範囲を航海した人々です。オーストロネシア語族の「船の文化」が縄文時代も息づき、青森と沖縄の間で人が行き交っていたと考えるのが普通でしょう。
 
 縄文時代から、我々の先祖は日本が「列島」であることを認識し、船で移動していたのです。その何よりの証拠に、イザナギとイザナミの国造りは「島造り」です。特に、本州という巨大な島も、正しく「島」と認識していたわけで、海洋民族でなければ、さすがに当時の日本人が「本州は島」と認識するのは無理でしょう。
 
 現在の皇室の遠い先祖である山幸彦(ヒコホホデミノミコト)は、釣り針を探して海神(ワタツミ)の宮殿に行きますが、海神の娘であるトヨタマヒメと結ばれ、カムヤマトイワレビコ(神武天皇)の父親であるウガヤフキアエズが生まれます。
 
 さらに、イワレビコは「船」の軍団で宮崎(宮の前、という意味)を出立し、筑紫(北九州)、安芸(広島)、吉備(岡山)と瀬戸内海を東進。大阪の生駒山の麓(当時は海)に上陸し、ナガスネヒコに敗北し、またまた海路で紀国を回り込み、大和に向かいます。
 
 日本の古代史において、神々や天皇は船と徒歩で移動するのです。
 
 ところが、江上波夫(東大名誉教授)に代表される「頭のおかしい歴史学者」たちは、基本史料である古事記や日本書紀を無視し、日本国の古代史を貶める歴史捏造に手を染めました。特に強烈なのは、やはり江上の「騎馬民族征服王朝説」です。
 
 騎馬民族征服王朝説とは、ユーラシア・ステップの騎馬民族が朝鮮半島経由で日本列島を征服し、4世紀後半以降に大和朝廷を立てたという奇想天外なフィクションです。これを、日本の歴史学者たちが礼賛し、あたかも真実であるかのごとく、日本国民に流布されました。
 
 神武東征が紀元前50年前であることは、大阪の地形調査により判明していますが、それにしても古事記にも、日本書紀にも、「馬に乗った天皇」の描写は一度も出てこないのです。それにも関わらず、皇統や日本の歴史を貶めるこの手の出鱈目が、普通に広まってしまう。
 
 結果、日本国民は誇るべき祖国の歴史を奪われ、「縦軸のナショナリズム」が失われてしまった。
 
 戦後の歴史学者の罪業は、下手をすると財政破綻派以上に重いのです。
 
 というわけで、縦軸のナショナリズム復活を目指し、正しい「歴史」を日本国民が知るお手伝いとして、歴史音声コンテンツ「経世史論」をリリース致しました。
 
 
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 令和への御代替わりを機に、自虐歴史学者、財政破綻論者という二つの日本破壊勢力を叩き潰しましょう。
 
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