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チャンネルAJER更新しました。
『財務省の狂気(前半)』三橋貴明 AJER2019.4.16

https://youtu.be/lGcx3Izul0o

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 平成政治からの決別を! 反・緊縮財政、反・グローバリズム、反・構造改革を基本方針とし、政策の「ピボット(転換)」を目指す国民プロジェクト「令和の政策ピボット」が始動致しました。
 

https://reiwapivot.jp/

 

三橋TV第78回【令和ピボット 自分自身への宣言】

 
 さて、お待たせいたしました。予告しておりました歴史系音声コンテンツ「経世史論」をリリース致しましたので、お知らせ致します。
 
 
5月15日(水)までに新規お申込み頂いたお客様に、三橋貴明:著「99%の日本人が知らない明治維新の大嘘」のサイン本をプレゼント致します。(送料も不要です。また、サイン本にはお名前が入ります)(4)

  

 チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。
 MMTは、現代貨幣理論の言葉通り、文字通り「貨幣」の理論です。つまりは「経済」「政治」の理論ではありません。

 そして、「現代」の「貨幣」を理解するためには、まずは銀行預金について「正しい知識」を身につけなければならないのです。
 
 さらに、これまでの経験で、「銀行預金」について最も分かりやすいのが、ゴールド・スミスにより銀行の誕生のプロセスを知ることです。(と、高家さんも言っていました)

 というわけで、今回のチャンネル桜では、銀行の誕生から銀行預金の真相、さらには国債と銀行預金の関係についてお話し致しました。

 次回は、MMTと「政策」の橋渡しとなりえるポスト・ケインズ的アプローチ、さらには「税金の真相」についてまで語れればと考えています。

 というわけで、日刊MMT。
 
 珍しく、というかわたくし共以外では初めてのように思えますが、「まともなMMTの記事」が報じられました。
 
『令和は平成以上に国民が貧困にあえぐ時代に? MMTは日本経済の低迷を救うか
 新しい元号「令和」も決まり、来年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックで、何やら良いことが起きそうに感じている人も多いかもしれない。しかし、このままでは令和は平成以上に国民が貧困にあえぐ時代となる可能性が高い。
 政府はアベノミクスでデフレ脱却を目指しながらも、緊縮財政、規制緩和、増税などのインフレ対策(アベコベノミクス?)を行ってしまった。風邪をひいている病人に氷水を浴びせてこじらせてしまったようなものだろう。しかも、ついには公式統計までごまかし出す始末。名目賃金が誤差程度に上昇したことを鬼の首を取ったかのように主張しているが、実質賃金は下がっている。
 おまけに、相も変わらず政府の借金を国の借金と言い換えて、1100兆円を国民一人当たり885万円の借金だというレトリックで存在しない財政破綻危機を煽り、増税の口実にしている。政府の借金など国民は気にする必要がないことは後ほど言及したい。
 もっとも、政府がいくら経済政策の成果を主張しても、多くの国民は「実感がない」と感じているのではないか。その直感は正しい。
 なぜ、これほど政府の経済政策はダメダメなのか。周囲には優秀な経済学者をはじめとするブレーンが控えていたのではなかったか?
 いやいや、実はこの主流派と呼ばれる経済学の信奉者たちこそが、日本や世界の経済をダメにしたのだ――と指摘するMMTなる理論が登場し、注目されている。
 おかげで、主流派経済学を信奉する学者や評論家、政治家、マスコミたちが、いやーな汗をかきはじめているようだ。(後略)』
 
 本来、アベノミクスは「金融緩和」「財政拡大」「成長戦略(※技術イノベーション、と、当初の安倍総理は言っていた)」でした。ところが、現実には「金融緩和」はともかく後ろの二つが「緊縮財政」「構造改革」という、グローバリズムのトリニティに姿を変え、地蔵重樹氏が書いている通り、「インフレ対策」を繰り返すことになったのでした。
 

 

 特に問題なのは、やはりプライマリーバランス黒字化目標。
 
【図 日本のプライマリーバランス(対GDP比%)】
 
 藤井聡先生に指摘されて、自分でもグラフ化してみて吃驚したのですが、2013年の骨太の方針2013にPB黒字化目標が載って以来、財務省は「経済状況と無関係に」容赦なくPB赤字を「予定通りのライン(赤い点線)」に沿う形で圧縮してきました。
 
 14年、15年は、予定以上にPB赤字を圧縮したため、16年、17年はラインに戻しています。まさに、偏執狂じみた執念で、財務省はPB赤字を減らしていったのです。

 桜の番組で語っていますが、
「政府の黒字は、その他経済主体(民間など)の赤字」
 です。日本政府のPB赤字圧縮は、国民の黒字=所得を容赦なく縮小させることになりました。

 記事にもありますが、アベノミクスとは現実には「緊縮財政、規制緩和、消費税増税」というインフレ対策ですが、財務省に言わせれば、
「そんなこと言っても、赤い点線に沿ってPB赤字を削減しなければ、2020年の黒字化目標が達成できないじゃないか」
 という話なのです。

 2018年の骨太の方針で、PB黒字化が2025年に先送りされ、18年度、19年度予算は何とかラインから外れることができましたが、今年10月に再増税は強行され、今度はオレンジラインに沿ってPB赤字が削減されていくことになるでしょう。

 この狂った財務省方針を覆すためには、国民と政治家が動かなければなりません。

 だからこそ、令和の政策ピボットの政策は、
「1-(2) 財政目標:
財政健全化目標として、非合理的な基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化目標を破棄します。代わって諸外国に倣い、政府の負債対GDP比率の中長期的な引き下げを目標として設定します。」
 と、なっているわけです。

 とにもかくにも、偏執狂的な財務省のPB黒字化路線を潰さない限り、我が国に繁栄の未来はないのです。皆様、是非とも「PB目標の破棄」を掲げた令和の政策ピボットに賛同を! 国民がPB黒字化目標の破棄を叫ばない限り、政治は決して動きません。

  

「PB黒字化目標の破棄を!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!
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