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『政府が国債を発行すると家計の預金が増える①』三橋貴明 AJER2019.2.26

https://youtu.be/mBjN9lCa2h8

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【一般参加可能な講演会のお知らせ】
衆議院議員あんどう裕・第一回日本の未来を考えるセミナー
https://www.andouhiroshi.jp/japan-future
2019年3月9日(土) 15:00-

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三橋TV第58回【堤未果さんと佐藤健志さんを読もう】

https://youtu.be/usHX8SlYVcM

 

 すでにお気づきでしょうが、わたくしは「生産性向上のための技術」が大好きです。

 しかも、潔癖症でございますので、例えばお部屋を綺麗にする、皿を綺麗にする、服を綺麗にするといった技術にはおカネを惜しみません。

 もっとも、同時にコンサバティブでもあるため、なかなか導入しません。その代わり、導入する場合は極めます。
 
 それはともかく、わたくしは「生産性向上のための技術」が大好きです。理由は、生産性向上の技術発展こそが、国民を豊かにし、同時に「過去の覇権国」とも関係しているためです。

 現在執筆中の書籍で解説していますが、実はオランダ(ネーデルラント連邦共和国)、イギリス、アメリカを覇権国に押し上げた力は、まさに「生産性向上」だったのです。

 そこまで歴史的、マクロ的な話ではなくても、生産年齢人口比率の低下により人手不足が深刻化し、そして今後も深刻化していく我が国にとって、生産性向上のための技術発展は不可欠であり、将来の繁栄の鍵を握ります。

 そして、生産性向上のための技術発展は「いつ」起きるのかといえば、もちろん技術に対する需要が大きいときです
 
『トラック隊列走行実験が終盤、「無人化」視野に
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41317670V10C19A2000000/
 高速道路を連なって走る大型トラック――。物流業界が抱える人手不足の課題を解決する技術は着実に進歩している。豊田通商が受託した国家プロジェクトは終盤を迎え、隊列走行の実証実験は後続車無人を想定する段階に移った。
■2022年の事業化目指す
 最大3台の車両が列を成して、車間距離約10メートルを維持しながら最高時速70キロメートルで走る。先行車に続くように後続車は自動で車線を変える。安全を考慮して後続車にも運転者が乗るものの、直接的には運転に関与しない。日本政府は早ければ2022年にも同技術を事業化したい考えだ。(後略)』
 
 後略部で、大手物流事業者の幹部が隊列走行について、
「のどから手が出るほど欲しい技術」
 と表現していましたが、現実にドライバー不足で機会損失が生じている運送業界にとって、隊列走行の技術は大げさでなく喉から手が出るほど欲しいでしょう。
 
 
 隊列走行は、ドライバーが乗った一台目が、無人で自動運転する二台目以降を牽引する走行技術になります。例えば、一人のドライバーが五台のトラックを一気に運べるならば、生産性は「五倍」になるわけです。

 国家プロジェクトに基づき、豊田通商が推進している実験では、
第一段階:先行車の追従機能のみを搭載
第二段階:車線維持機能
第三段階:車線変更までを自動で可能
 と、順を追って高度化していっていますが、今回は第三段階をクリアしたとのことです。

 ちなみに、今回の実験では、高速道路の合流地点に隊列走行のトラック隊が近づくと、道路上の発光ダイオードで知らせるなどの仕組みも実験されました。つまりは、交通インフラの方も進化させる必要があるのです

 日本政府は2022年の隊列走行事業化に向け、既存の高速道路の「隊列走行対応の高度化」のインフラ整備をする必要があります。
 
 さらには、ミッシングリンクは早急に解消しなければなりません。何しろ、現状の技術では高速道路はともかく、一般道路での自動運転はできません。一般道路は不測事態が多々あるため、難易度が跳ね上がるのです。

 ミッシングリンクが存在すると、隊列は「高速道路を降りて、また高速に入る」という、一般の自動車が普通にやっている行動がとれません。つまりは、インフラがボトルネックになり、隊列走行の運用が不可能になってしまうのです。

 というわけで、国民全体に、
「隊列走行のためにも、高速道路の高度化やミッシングリンク解消を!」
 といった空気を広めていく必要があります。さもなければ、ドライバー不足がひたすら深刻化していき、我々が恩恵を受けている世界最高の運送サービスは維持不可能になるでしょう。
 
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