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『日本国の大本営発表①』三橋貴明 AJER2018.12.25
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三橋TV第34回【人手不足が日本経済を復活させる理由】
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
「日本国」発祥の地と言える。出雲にいます。
【稲佐の浜。大国主大神と武甕槌神が国譲りの交渉をしたという屏風岩の前にて】
改めて考えてみると、日本海側で年を越すのは生まれて初めてです。
天気が心配でしたが、青空が見えています。「日本の正月」らしいお正月でございます。
さて、メルマガにも書きましたが、毎年、出雲大社に初詣に行くべくトライしています。が、何しろ交通の「足」として、ＪＡＬ便が一日に五便あるだけであるため、これまでは断念し続けてきました。
年末となれば「帰省ラッシュ」となるため、数少ないＪＡＬ便は奪い合いになってしまうのです。
空路以外では新幹線で岡山まで行き、ＪＲ特急やくもで３時間以上もかけなければ、出雲市に辿りつけません。東京からだと、片道７時間コースですね。
山陰新幹線や伯備新幹線（中国横断新幹線）が整備されれば、東京から広島に行く感覚で出雲大社に行けるのですが。
もっとも、年末の帰省ラッシュで、新幹線も早めに予約する必要があるでしょうけれども。
ちなみに、自動車の場合は東京－出雲大社間は１０時間ほどです。結局、限られたＪＡＬ便を確保できない限り、東京都民は出雲大社に初詣に行けないのでございます。
新幹線で年末の帰省といえば、日本の風物詩のようになっていますが、今年は東北新幹線でブレーキ故障があり、大変だったようです。
『東北新幹線など１０５分の遅れ 非常ブレーキ解除されず
https://www.asahi.com/articles/ASLDZ4VF1LDZUTIL00N.html
３０日午前９時５５分ごろ、東北・山形新幹線「やまびこ・つばさ１７７号」が東京駅で、非常ブレーキの故障により発車できなくなった。この影響で、東北、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線は、区間運休も含め計６本が運休し、最大１０５分の遅れが出た。帰省客ら約２３万人に影響が出たという。』
東北新幹線が止まると、そこから影響が波及的に東京駅などの各駅、さらには他の路線にまで伝播していきます。
東北新幹線の影響で、北陸新幹線も金沢行きが、かがやき５１３号、かがやき５１５号に９０分以上の遅れ、かがやき５１７号に約８０分の遅れがとなったようです。
東京駅も人が溢れかえり、大変な状況だったようですね。
帰省期に故障やトラブルがあると何十万人にも影響が及ぶということは、逆に言えば、それだけたくさんの人が新幹線を利用しているという話です。
現在、北海道新幹線（北回り）が札幌まで、長崎新幹線が長崎－武雄温泉間、北陸新幹線の金沢－敦賀間が事業化され、工事をしています。さらに、敦賀から小浜、京都経由の新大阪までの北陸新幹線延伸が整備事業になりました。
また、リニア新幹線は品川－名古屋間の工事が始まりました。
逆にいえば、それだけです。
北海道新幹線は、札幌まで整備するならば、その少し先、つまりは新千歳空港まで延伸するべきです。
新千歳空港に降り立ち、１５分程度で札幌、３５分で倶知安。目の前にはニセコが広がる。日本でしかかなえられない「夢」です。
あるいは、長崎新幹線の新鳥栖－武雄温泉間もフル規格で新幹線整備を進める。博多－長崎間が５５分に短縮されるため、まさに「世界」が変りますよ。
北陸新幹線は新大阪で止まらず、その先の大阪、和歌山、関西国際空港、さらには淡路島に渡り、徳島から大分までつなぐ四国横断新幹線へと接続する。
山陰新幹線も小浜－舞鶴経由で下関まで整備する。
リニア新幹線も、早期に名古屋－大阪間の工事を進める。
大阪は、東海道新幹線、山陽新幹線、リニア新幹線、四国横断新幹線、山陰新幹線の「ターミナル」となり、東京並の大発展を遂げ、西日本経済をけん引することになるでしょう。
さらに、奥羽新幹線（福島－山形－秋田）、羽越新幹線（新青森－富山）も整備し、日本中を新幹線「ネットワーク」で接続する。
日本中に新幹線ネットワークが張りめぐらされれば、我々は「別々に住んでいながら、市場としては統合される」というわけで、分散による防災安全保障強化と、集中による経済成長を両立できるのです。
本来は、政治家がこの手の「夢」を語らなければならないのですが、政界は未だに緊縮思考に支配されています。
だからこそ、国民が語るべきなのです。
今年の五月に始まる新たな御代のプロジェクトの一つとして、日本中に新幹線ネットワークを整備していきましょう。
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