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『グローバリズムのトリニティ①』三橋貴明 AJER2018.12.4
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予想通り、国際リニアコライダー(ILC)の建設誘致に関し、日本学術会議が「支持しない」との回答を決定いたしました。
理由はもちろん、予算。
カネ、カネ、カネ。
日本国をむしばむ緊縮財政は、ついに人類の運命をも大きく「悪い方向」に変えようとしています。
日本がILCを建設しない場合、10年以内に中国が始めるでしょう。結果、我が国は技術衰退国化し、中国の属国という未来を受け入れることを強いられます。
財務省が日本を滅ぼすというよりは、財務省が日本を滅ぼした、と、「予想」が「過去」に変わりつつあります。
『次世代加速器ILC 誘致見送りなら国際的信用失墜も
https://www.sankei.com/life/news/181219/lif1812190046-n1.html
次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を岩手・宮城両県の北上山地に建設する構想について、日本学術会議の検討委員会は19日、「誘致を支持するには至らない」とする否定的な回答を決定した。日本の科学者の代表機関が示した見解は重く、日本への誘致実現は崖っぷちに立たされた。
検討委が懸念を示した最大の理由は、巨額費用が他分野の科学研究予算を圧迫するのではないかという不安とみられる。検討委は加速器を使う素粒子物理学の専門家がほとんどいない。「圧迫される側」の目に脅威と映るのは当然で、審議の過程では委員から「科学は物理学だけではない」との意見も出されていた。推進側からは「始めから否定ありきで議論が進んできた」と批判の声も上がる。
学術会議の主張に沿って誘致が見送られた場合、科学研究予算への圧迫は回避される。だが、世界的な科学者組織の合意によって進んできた構想を実現できなければ国際的信用を失い、今後は日本での大型国際研究プロジェクトが困難になる可能性もある。
また、複数のノーベル賞受賞者を輩出し、日本のお家芸である素粒子物理学は近年、中国の台頭が著しく、大型加速器の建設計画も進んでいる。推進側の研究者は「日本にILCができなければ、中国は欧州やアジア諸国と手を組み日本を追い越すだろう」と話す。
学術会議の指摘通り、ILCには巨額費用という大きな課題がある。だが実現すれば、日本が得る知見や経済効果も大きい。政府は学術会議の回答を重く受け止めなければならないが、慎重な見極めが求められる。』
産経がいい感じの煽りをしています。
ILCを見送った場合、日本の国際的信用は失墜というよりは「消滅」し、我が国がすでに大国でも先進国でもないことを全人類に証明することになります。
過去十年以上、世界中の物理学者、科学者たちが「日本にILCをやってほしい」という合意の下で構想を進めてきました。
それが「カネ」の問題でできないとなると、まさにこんな国はさっさと亡びてしまった方が人類のためだと思います。
もっとも、何度も繰り返している通り、ILCは結局のところ「政治」が決定するしかありません。
そして、その「政治」を財務省の緊縮財政路線が縛っているのです。
財務省の財政均衡主義、緊縮財政路線と長年、戦ってきた身としては、
「緊縮路線を止められなかった結果、ついにここまで落ちぶれさせてしまった・・・」
と、祖国の凋落をひたすら悲しく思います。
とはいえ、まだ決まったわけではありません。日本国の主権者として政治を動かし、ILC誘致のために動く必要があります。できることを、やるのです。
そもそも、日本学術会議は決定機関でも何でもありませんので。
皆様、是非ともご地元の政治家に、
「ILC誘致 のために動け」
とのメッセージを送ってください。お願いします。
「日本国の政治家ならばILC誘致のために動け!」に、賛同頂ける方は、