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『グローバリズムのトリニティ①』三橋貴明 AJER2018.12.4
https://youtu.be/gbihwGhHhbo

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三橋TV30回【グローバリズムのトリニティ】

https://youtu.be/geE6QuAWc3w


 

 昨日、三重、奈良、大阪の三府県の関係者が集まり、リニア新幹線の大阪延伸について「早期実現」を目指す方針を決定しました。


『リニア、名阪間「早期実現を」 3府県の経済団体が会合
https://www.asahi.com/articles/ASLDL4DMXLDLOIPE014.html
 JR東海が2037年の開業を目指すリニア中央新幹線の名古屋―大阪間の早期実現を求めて三重、奈良、大阪の3府県と経済団体などが同社の金子慎社長や国土交通省を招き、「建設促進大会」を17日、津市で開いた。衆参の国会議員や地方議員、知事や自治体関係者ら約370人が出席。同区間で「工事を速やかに着工」し、「一日も早い全線開業を実現する」などとする大会決議を採択した。
 決議では、ほかに環境影響評価の手続きへの速やかな着手、近畿全体に及ぶ交通結節性や乗客の利便性に配慮した駅位置の検討、安倍首相が打ち出した新大阪駅を新幹線ネットワークのハブとする「地方創生回廊中央駅構想」の具体化に向けての検討を求めている。(後略)』


 日本は世界屈指の自然災害大国、特に「震災大国」です。


 震災大国である以上、我が国は国民が可能な限り分散し、いざ非常事態(災害)が発生した際には助け合わなければなりません


 さもなければ、国民が生き延びることができないのです。


 同時に、経済成長のためには人口が集中していた方が都合が良いです。


 理由は、人口が集まっていればいるほど「サービス産業」中心に所得を稼ぎやすくなるためでございます。


 現在の東京一極集中は、防災安全保障を無視し、経済というよりは「カネ稼ぎ」中心主義により進行しているのです。


 というわけで、このまま人口が東京圏に集中し、首都直下型地震が起きたら(起きます)。日本国は「存亡の危機」を迎えることになるでしょう。


 日本国民が真剣に現実を考えるならば、東京一極集中を終わらせ、人口の分散を実現しなければなりません。


 とはいえ、その場合は経済成長が難しくなるのでは。


 と、言いたいところですが、実は「人口の分散」と「人口の集中」を同時に実現する方法が、この世には一つだけあるのです。すなわち、高速鉄道で各地を結び付けていくことです。


 新幹線「ネットワーク」で各地を結び付けることで、日本国民は市場として統合されていきます。とはいえ、別々に住んでいる。


 経済成長と分散による防災安全保障を両立できるのです。


 北陸新幹線が開通し、東京駅から2時間半の金沢は「東京圏」という世界最大のメガロポリスを市場と化すことに成功。経済絶好調!が続いています。


    


 また、新幹線ネットワークで国民を分散し、各地が互いを「市場」と化すことで経済成長を達成することは、国土強靭化という観点からも重要というか必須です。


 この辺りの話は、三橋TVで特集しておりますので、是非、ご視聴下さいませ。


三橋TV第25回【緊縮財政が日本国民を殺す理由】
https://youtu.be/LoTdFN2nKpE
三橋TV第26回【人災を招く小泉政権の罪】
https://youtu.be/mywF4A62xl4
三橋TV第27回【日本は交通インフラ大国という嘘
https://youtu.be/JxgrAFAiCX4


 いずれにせよ、カギは「大阪」です。リニア新幹線を早期に大阪まで延伸し、北陸新幹線も新大阪まで開通させる。さらに、新大阪-和歌山-関空から淡路島経由で四国に抜ける四国新幹線。小浜から西に向かう山陰新幹線を早期に整備計画化し、事業化する。


 すると、大阪・新大阪は東海道新幹線、山陽新幹線、北陸新幹線、リニア新幹線、四国新幹線、山陰新幹線の「ターミナル」となります。西日本の市場を統合することで、大阪は現在の東京の東日本における役割を担うことになります。


 大阪を中心に西日本経済が成長していけば、人口は東京圏から分散していくでしょう。(さらに、第二国土軸建設も必要ですが)


 逆に、リニア開通が現状の2037年のままでは、東京-名古屋間が開通する2027年からの十年間で、大阪は取り返しがつかないほどに衰退することになります。


 ことは、JR東海という一企業の経営戦略の話ではありません。「日本国家」の問題として、政治はリニア新幹線早期大坂開通を目指さなければならないのです。

「リニア新幹線の早期大坂開通の実現を」に賛同頂ける方は、↓このリンクをクリックを!
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