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『帝国対民主国家の最終戦争が始まる(後篇)①』三橋貴明 AJER2018.11.6
https://youtu.be/yMQtufFxoE0

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【三橋TV第21回【官僚を利用する民間人 竹中平蔵の悪の手口】

https://youtu.be/dEuBOqqmt8M



 さて、アメリカ国境に近づいていた「移民キャラバン」こと、不法入国候補者の集団が国境突破を図り、アメリカ当局と衝突しました
 
『移民が突破試み騒然 米墨国境検問所は閉鎖
https://www.sankei.com/world/news/181126/wor1811260008-n1.html
 米西部カリフォルニア州と国境を接するメキシコ北西部ティフアナで25日、中米から米国を目指してきた移民の集団「キャラバン」の一部、約500人が国境検問所や国境のフェンスを突破しよう試みる騒ぎがあり、米税関・国境警備局(CBP)は催涙ガスを使って対応するとともに、検問所を一時閉鎖して警戒を強めた。米メディアなどが伝えた。
 移民の集団は米国への難民申請手続きの迅速化を求め、滞在しているティフアナ市内の公園から国境付近までデモ行進していたが、一部が過激化して検問所の突破などを試みたもようだ。(後略)』


 トランプ大統領が、申請が承認されない限り、アメリカは今後、亡命希望者の入国は許可しないとツイートしました。その後、数百人規模の集団がアメリカの通関手続地に雪崩れ込みます。

 結果的に、国教警備部隊と衝突。


 さらには、国境沿いの鉄条網の隙間を抜ける、あるいはフェンスを乗り越えるなど、強引に入国しようとする移民に対しては、アメリカ側が催涙弾を発射し、押し戻します


 現在、アメリカ当局は、ヘリコプター部隊を展開させてまで、不法侵入に備えています。


 メキシコ政府は98人の身柄を拘束し、強制送還手続きに入りました。また、アメリカ側は不法に越境した42人を逮捕。


 トランプ大統領は、移民の多くが「冷血な犯罪者」であると主張し、メキシコ当局にキャラバン参加者を出身国に送還するよう求めました。さらに、大統領は、
「必要なら国境を恒久的に閉鎖する」
 と、ツイッターで宣言。


 予想通りというか、朝日新聞は、


【米が移民キャラバンに催涙弾 デモ隊一部、国境越え試み】
https://www.asahi.com/articles/ASLCV1JRXLCVUHBI001.html


 という記事を報じ、幼児を連れて逃げる女性の写真を掲載しています。「残酷なアメリカ、残酷なトランプ」という印象操作が始まっているわけです。



   



 とはいえ、集団で不法入国を図るとは、まさに「侵略」です。この手の侵略行為に、アメリカ側はどのように対処すればいいのでしょうか。


「可哀想な人たち・・・」
 とばかりに、ティファナに集まった5千人の入国を認めてしまうと、「キャラバン」は次々に押し寄せてくることになります。


 結果的に、アメリカ国民が不利益を被りことになるわけです。


 犯罪の増加、コミュニティの崩壊、実質賃金の低下。特に、不法移民は「最も安い」ため、アメリカの生産者の所得水準低下に大いに貢献することになります。


 トランプ大統領が「アメリカ国民の大統領」であるならば、不法移民キャラバンを決して国内に入れてはならないのです。


 とはいえ、その場合ははるばるホンジュラスなどからメキシコ国境にまでやってきた不法入国予備軍を絶望のどん底に叩き落します。彼ら、彼女らはどうなるんだ! との感想を持たれた方が多いでしょうが、どうにもなりません。世界は残酷なのです。


 わたくしにしても、気の毒な中南米の人々に豊かに、安全に暮らして欲しいと思いますが、無理です。全人類を救うことなど、誰にもできません。


 そして、国家が「国民が所属する最大の共同体」というウェストファリア体制下では、人々を救う義務は彼ら、彼女らが所属する国家にあり、他の国の国民にはないのです。


 それが嫌だというのであれば、国家により守られる「自由」「法の下に平等」「安全保障」「主権」「社会保障」等を諦めてもらうしかありません


 グローバリズムは、まさに国家の役割を小さくし、国境をなくすことが「善である」という思想です。皮肉なことに、グローバリズムが国境をなくそうとしたからこそ、国民は国境の重要性を理解し、「反グローバリズム」の勢いが増しているわけです。


 もっとも、例により我が国は例外です。


 安倍政権は優先順位を誤り、「多数派の国民」ではなく「少数の利益追求者」のために移民受入を推進しています。


 アメリカの惨状を見ても、国民や政治家が国家の役割について思い至れないのであれば、我が国の「亡国」は免れないでしょう。「国家の役割」について、理解しなければなりません。


 国家とは、一人一人は小さな存在である人間を「守る」共同体の最大のものであり、国家より先はないのです。

「国家の役割について理解しよう」に、賛同下さる方は、

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