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『帝国対民主国家の最終戦争が始まる(後篇)①』三橋貴明 AJER2018.11.6
https://youtu.be/yMQtufFxoE0

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三橋TV第15回 【ナチス・ドイツが誕生した秘密】

https://youtu.be/8ZxhwzL_7F8


 独裁的な権威主義国が、民主国家を脅かす。長期デフレと貧困化により、国民のルサンチマンが貯まる。ルサンチマンを晴らすために、
「誰か別の、同じ国民を攻撃」
 する政治手法が支持を得る。



 現代は、本当に1930年代に似ています。


 もっとも、30年代のドイツ国民のルサンチマンはナチス・ドイツを誕生させましたが、現代の日本国民のルサンチマンは「構造改革」に利用されている点が異なります。


 ナチスとグローバリズムでは、方向が真逆です。


 要するに、国民のルサンチマンにより、ファシズムにせよ、グローバリズム(国境否定)にせよ、「極端」な方向に国家が向かってしまうという話なのだと思います。


 また、ナチスと現代日本は、「民主主義」がパススルーされる、あるいは民主主義が悪用され、破滅に向かっている点も似ています。


 ナチス政権誕生にせよ、全権委任法にせよ、ドイツ国民の「票」により誕生したのです。結果、ドイツの民主主義は死にました。ドイツの民主主義が、民主主義を殺したのです。


 対する我が国は、民主的に選ばれた政権において、「規制改革推進会議」「未来投資会議」「経済財政諮問会議」「国家戦略特区諮問会議」といった首相の諮問機関に入り込んだ「民間人」が、民主主義をすっ飛ばして政治を動かしています。


 日本は民主主義によらず、民主主義が破壊されています。とはいえ、竹中平蔵氏を代表株とする政商、レントシーカーの「民間人」を重用しているのは、安倍晋三内閣総理大臣その人です。総理はもちろん、民主主義のプロセスを経て内閣総理大臣となりました。


 結局、日本も民主主義が民主主義を殺していることに変わりはないのかも知れません。


 さて、アメリカでは民主的に選ばれた大統領が「アメリカファースト」ということで不法移民の受け入れを拒否しようとすると、なぜか批判される状況が続いています。


                


『【川口 マーン 惠美】米国を目指す「移民キャラバン」は、ドイツに来た難民と瓜二つの謎 裏で糸を引いているのは何者なのか
http://news.livedoor.com/article/detail/15569801/
◆大河のようになって歩く人々
 今年10月19日頃、突然、「中米の移民集団がメキシコ入り 米国務長官は阻止要請」(日経新聞オンライン版)とか、「中米の移民3000人北上、メキシコが国連に支援要請へ」(産経新聞オンライン版)というニュースが流れた。
 写真を見ると、ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラの移民(希望者)が、何千人も徒歩でメキシコに向かっている。もちろん最終目的地はアメリカ合衆国だ。
 その果てしなく続く人々の列を見た途端、2015年8月末、ハンガリーからオーストリアに向かって歩き始めた中東難民(希望者)の姿を思い出した。当時、彼らの最終目的地はドイツだったが、今、中米で起こっている光景は、それと瓜二つといってもよいほど似ている。移民キャラバンは、現在、メキシコ内を北上し続けており、米国はメキシコ国境に数千人規模の軍隊を派遣し始めた。
 ところが、報道はというと、米国のその行為がまるで違法であるかのような雰囲気を醸し出している。
 移民の行進には、不思議なことがたくさんある。そもそも、貧困や犯罪に苦しんでいた人たちが、ある日、突然、自然発生的に歩き出し、みるみるうちにこのような民族大移動になったわけではない。(後略)』


 川口先生が書かれている通り、今回のホンジュラスからアメリカを目指す人々は、トルコ-ギリシャ-バルカンルートでドイツを目指した移民と瓜二つです。


 無論、生き抜くことすら厳しいシリア、あるいは中米諸国から、豊かなドイツ、アメリカを目指したい人々の気持ちは分かります。


 とはいえ、雲霞のごとき集団となって徒歩で向かえば入国できる。などという話が通ってしまうと、川口先生の言葉を借りれば「世界の秩序が塗り替えられる」大変革になってしまいます。


 改めて考えてみると、まさに集団で押し寄せる移民について、
「政治難民受け入れに上限はない!」
 などと、移民と難民をごっちゃにして大見えを切ったメルケル首相の異常性が理解できます。


 しかも、当時の欧米マスコミは(日本も含む)、メルケルの「寛容」を絶賛した。

 逆に、「アメリカ・ファースト」を叫び、民主的に選ばれた大統領が、移民受入を拒否しようとすると、批判される。


 不思議な世界です。不思議な時代です。


 日本に話を戻しますが、移民受入はナショナリズムを破壊します。ビジネス社「帝国対民主国家の最終戦争が始まる」 で解説しましたが、民主主義はナショナリズム無しでは成立しません。 


 民主主義で選ばれた総理大臣が、民主主義を殺す移民受入に邁進する。


 この「現実」を理解した上で、正しい道を追い求めなければならない。日本に限らず、厳しい時代が訪れたものです。

「移民受入は日本国のナショナリズムを破壊し、民主主義を殺す!」に、ご賛同下さる方は、

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