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『生産性を高めるたった一つの方法①』三橋貴明 AJER2018.8.21
https://youtu.be/MUj21sazBvQ
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 チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。

【Front Japan 桜】日本の運命を決める国際リニアコライダー(ILC)~岩手現地レポート編 / 現実となったブラックアウト(他)[桜H30/9/7]
https://youtu.be/m_lQlSMhgLo
http://www.nicovideo.jp/watch/so33816686


 今更ですが、安倍政権は「嘘つき内閣」です。森友だ、加計だの話ではありません。
 14年4月の消費税増税です。


【図 消費税8%への増税時のポスター】

 
 わたくしは、消費税増税に賛成したことは一度もありませんが、消費税を増税したとして、政府の増収分を、
「全額を政府最終消費支出、もしくは公的固定資本形成として使えばマシ」
 であることは、解説してきました。


 何しろ、政府最終消費支出も公的固定資本形成も、日本の国民経済における「需要」であることに間違いはないのです。


 最悪なのは、増収分を「負債返済(借金返済)」に回すことです。何しろ、借金返済は消費でも投資でもないので、その分、丸々需要が消えます。


 総需要不足というデフレーションに悩む国が、増税し、借金返済し、総需要を削る。これほど愚かなことはありません。


『【自民党総裁選・共同記者会見詳報】(1)安倍晋三首相「消費税、予定通り引き上げたい」 石破茂元幹事長「要介護にならない社会つくる」
http://news.livedoor.com/article/detail/15284300/
(前略) 「そして大切なことは、人生100年時代を迎える。そういう中で、少子高齢化という国難とも呼ぶべき、この難題に真正面から立ち向かわなければならないと考えています。そこで、来年消費税を引き上げる際に、消費税の使い道を今まで8割を借金返しに使っていたものを、半分を子供たちの世代に教育の無償化、そして幼児教育の無償化等にふり向けてまいります」(後略)』


 うん。8割だろうが、5割だろうが、そもそも消費税増収分を借金返済に使っている時点で、安倍政権及び安倍晋三内閣総理大臣は「嘘つき」だから。


 理由は、消費税増税時の説明が、
「消費税率の引き上げ分は、全額、社会保障の充実と安定化に使われます」
 だったから。


 消費税増税分を負債返済に回す時点で、安倍政権は「嘘つき内閣」なのです。


 もちろん、消費税増税や増税分による負債返済が決まったのは民主党内閣時ですよ。とはいえ、それは人殺し(自民党)が、
「あいつら(民主党)の方がもっと残虐に人を殺したじゃないか!」
 と、主張するのと同じです。人殺しは人殺しです



    


 消費税増税は安倍政権の罪であり、増税分を負債返済に回したのは安倍政権の「嘘」なのです。


 しかも、この期に及んで、
「今までは八割を借金返済に使っていたのを、半分を子供たち世代に使う」
 って、アホか! そもそも、全額を社会保障の充実に使うはずだっただろうが!


 もっとも、
「国民が生産者としてモノやサービスを生産し、誰かが消費、投資として支出する(買う)ことで所得が生まれる」
「誰かが支出をしない限り、我々の所得は生まれない」
「所得が増えることが豊かになること」
「借金返済や銀行預金は消費でも投資でもないため、誰の所得にもならない」
 といった国民経済の基本を理解しなければ、
「増税して借金返済? 何が問題? それより、クニノシャッキンデハタンスル~ッ!!!」
 系の論調ばかりが蔓延り、安倍総理の「嘘」も、国民に認識されないままなのでしょう


 まさに、愚民国家、と化しています、我が愛する祖国は。


 もっとも、上記の国民経済の理屈は、説明されれば誰にでも理解できるでしょう。(理解できない場合、さすがに知能レベルが低すぎる、と表現せざるを得ません)


 というわけで、個人的には安倍政権が打倒されようが、続こうが、どうでもいいでです。なぜならば、国民経済の基本を多くの国民が理解しない限り、どうせ同じ路線が続くためです。


 親アベの方も、反アベの方も、真に日本国の将来を憂えるならば、
「消費税増税と負債返済」
 が、国民経済にとっていかなる意味を持つのか、その本質を理解し、批判をしなければならないのですよ。


 とりあえず、この「自然災害との戦争状態」にある中、消費税増税を強行するなど、言語道断です。その時点で、安倍総理大臣に日本国の内閣総理大臣たる資格はありません。


 もっとも、石破茂にしても、何しろ伊藤元重がブレーンという、ガチガチの緊縮主義者です。


 これが、日本の現実なのですよ。

 
 我が国の現状は「こうである」という現実を理解し、ことの本質を国民が理解しない限り、状況は変わらないでしょう。


「19年の消費税増税に反対する!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

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