株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから 

三橋貴明のツイッター はこちら
人気ブログランキング に参加しています。

新世紀のビッグブラザーへ blog

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

チャンネルAJER  更新しました。
『言語と民主主義①』三橋貴明 AJER2018.4.24
https://youtu.be/7l3zThwiv-k    
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 ソーシャルレンディング最大手maneoの瀧本憲治氏との大人気コンテンツ「三橋流「成功の要諦」 」がリリースになりました.。


https://youtu.be/pNtwuEGBHMo  


 基礎的学習資料↓。


【【Front Japan 桜】本当のお金の話をしよう / いい加減にして!中国人留学生への優遇】
https://youtu.be/wTZccvfbCnE
http://www.nicovideo.jp/watch/1525244927


 6月の骨太の方針2018閣議決定を前に、様々なアドバルーンがあげられています。
 その一つが、これ。


国などの財政黒字化「25年度」 政府目標、5年先送り
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/212380
 政府が来月決定する新たな財政健全化目標で、国と地方の基礎的財政収支の黒字化時期を2025年度とする方向で検討していることが2日分かった。教育無償化で収支が悪化することなどを理由に従来目標から5年先送りする。達成には25年度時点で3兆8千億円を超える収支改善が必要と見込まれており、社会保障費などの抑制策を併せて提示する。大型連休が明けてから与党と本格的な調整に入る。
 安倍政権は消費税率10%への増税を2度延期したのに続き、増税時の増収分を借金返済から教育無償化に一部振り向けることを昨年決め、それまで目指してきた20年度の黒字化を断念した。(後略)』


 そもそも、プライマリーバランスを黒字化することに意味はありません


 厳密には、デフレ期の国がPBを黒字化しようとすることで、毎年の収支を抑制せざるを得なくなり、デフレ長期化という「悪い影響」は発生します


 この悪い影響を、
「国民が痛みに耐え!」
 とか何とか耐え抜き、実際にPBを黒字化したところで、国民が貧困化したという結果が残るだけで、「財政健全化ハッピー」などという結果にはなりません。理由は、そもそも財政健全化とはPB黒字化でも何でもないためです。


 それにも関わらず、昨今の日本の政治家の多くが、「PB黒字化至上主義」に陥ってしまっており、思考停止的に「PB黒字化あるべし」とやっています。


 あんたたち、PBの意味も、財政の意味も、おカネの意味も全く知らんだろ!


 これほどまでに愚かな政治家ばかりが目立つ国は、間違いなく我が国だけです。愚かな政治家の代表が、彼の「オオカミ少年」こと伊藤元重大先生と友人の石破茂元幹事長でございます。


 石破氏は、以前(今もかな?)、
「今は家計の資産が国の借金(政府の負債)を上回っているから大丈夫かも知れないが、いずれ国の借金の方が大きくなり、破綻する」
 と、「地球」ではない、どこか別の世界のファンタジー理論を叫んでいらっしゃいました。

                 



【2017年末(速報値) 日本国家のバランスシート(憶円)】

http://mtdata.jp/data_59.html#17BS


 上記が、現時点における政府、日銀、金融機関、非金融法人企業、家計、 NPOのバランスシートの合算ですが、
「家計の金融資産(直近で1880兆円)を政府の負債(同1284兆円)が上回る」
 などということが起きえるのか。


 おカネの「本当の話」を理解していれば、起きえないということが分かるはずなのです。なぜなら、おカネの創出の際に、「負債(債務)と資産(債権)が同時に増えるため」でございます。


 例えば、資産負債がゼロの状況から、政府が1兆円のおカネを借り入れるとします。政府におカネを貸すのは「金融機関(銀行)」です。


     借方             貸方
政府  日銀当座預金1兆円   国債1兆円
銀行  国債1兆円 -


 政府は銀行から借りた日銀当座預金を担保に、「政府小切手」というおカネを発行し、企業に支払います。


     借方             貸方
政府  日銀当座預金1兆円   国債1兆円
                     政府小切手1兆円
企業  政府小切手1兆円     -
 
 企業は政府小切手をもらったところで、従業員の給与も支払えませんので、小切手を銀行に持ち込み「銀行預金」に変えます。


     借方             貸方
企業  銀行預金1兆円       -    
銀行  国債1兆円         銀行預金1兆円
     政府小切手1兆円


 銀行は企業から受け取った政府小切手1兆円を日銀に持ち込み、政府の日銀当座預金で清算します。すると、バランスシートは最終的に以下の通りとなります。


     借方             貸方
政府  -               国債1兆円
銀行  国債1兆円         銀行預金1兆円
     日銀当座預金1兆円


 そもそも、家計の金融資産(主に銀行預金)と、政府の国債発行との間には、何ら関係がないことが分かると思います。


 つまりは、経済財政諮問会議の伊藤元重大先生は「嘘つき」です。この先生は、石破理論(笑)の他にも、

「家計の貯蓄率が下がると財政のファイナンスができなくなり、破綻する!」

 と、これまた地球上ではあり得ないファンタジー理論をぶちかましていらっしゃいました。

 (詳しくは、こちらで↓)


週刊三橋貴明 ~新世紀のビッグブラザーへ~

http://www.mag2.com/m/P0007991.html


 しかも、最初に銀行が政府に貸し付けた日銀当座預金1兆円が、政府小切手の清算プロセスを経て、銀行に戻ってきます。


 ところで、企業は政府から支払ってもらった政府小切手を銀行預金に変え、全額、給料として支払いました。すると・・・・。


     借方           貸方
企業  -             -
家計  銀行預金1兆円     -


 あら不思議。政府が国債を発行したら、家計の銀行預金が増えました。


 って、当たり前でしょ! おカネは消えないんだから!(返済しない限り)


 この手のバランスシートの基礎知識すらない政治家が、財務省に煽られ、財政破綻だ、PB黒字化だと叫び、日本国を小国化しているというのが現実なのです。


 我が国を亡ぼすのは安倍政権でもなければ、財務省でマスコミでもない。政治家ですらない

 日本国は国民の「会計の知識」が乏しいことで亡びるのです。
  
「日本国を守るために、政治家に会計知識を叩きこもう!」に、ご賛同下さる方は、

↓このリンクをクリックを!

新世紀のビッグブラザーへ blog                 


◆本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
新世紀のビッグブラザーへ blog
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページは↓こちらです。

  

 

◆三橋貴明関連情報

新世紀のビッグブラザーへ ホームページ はこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」