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『文明の生態史観①』三橋貴明 AJER2018.4.3
https://youtu.be/5anwlKkYWQ0

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 昨日は長野県のJA松本ハイランドで講演だったのですが、「暴風」が理由でスーパーあずさが遅れに遅れ、東京都を出た時点で20分遅れ。諏訪の時点で、30分遅れ。


 その上、踏切でバイクが転倒する事故があり、松本市到着は予定の60分後でございました


 誰かが気を利かし、余裕を持ったスケジュールで電車を予約しておいてくれなければ、OUTでした。非常事態は常に起こり得るし、しかもときには「重なる」というお話です


 さて、日本の国土面積は約38万k㎡で、世界第61位でございます。それに対し、領海・排他的経済水域(EEZ)の面積は約447万k㎡(国土面積の約12倍)に達しており、EEZの広さでは世界第八位となっています。


 さらに、EEZの体積のランキングでは、世界第四位です。


 日本は「海洋」開発の技術を発展させることで、「資源大国」と化す可能性を秘めているのです。


レアアース  南鳥島海底に世界需要の数百年分 東大などのグループ発表
https://mainichi.jp/articles/20180411/ddm/041/040/034000c
 携帯電話などに欠かせないレアアース(希土類)が、小笠原諸島・南鳥島(東京都)周辺の排他的経済水域(EEZ)の海底に世界需要の数百年分あることが分かったと、東京大や海洋研究開発機構などの研究グループが10日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。(後略)』


 レアアースにしても、メタンハイドレートにしても、あるいは海水ウランにしても、日本の海洋に「資源」は歴として存在するのです。


 それにも関わらず、なぜ開発されないのかといえば、単純にコストの問題です。要は、開発しても割に合わないため、放置されています。


 民間は、利益になる投資しかしません(当たり前です)。特に、海洋資源の場合はリスクが高いため、確実に利益をもたらすと確信を得られない限り、民間が開発に投資マネーを投じることはないのです。


 だからこそ、政府があるのです。

 日本国の経済のボトルネックは、今も昔も「資源」です。


 そもそも、大東亜戦争は「原油」という資源をめぐり、勃発したのでございます。


 資源が常にボトルネックになる以上、国家として「利益にならない」としても、現時点で海洋資源開発に資金を投じるのは当然だと思うのです。 


 もちろん、PB目標という狂った目標が残り続ける限り、「短期的には利益にならない資源開発」に、日本政府が予算を投じることはないわけでございますが。



レジに並ばずスマホで支払いできるサービス ローソンが実証実験
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1804/11/news142.html
 ローソンはスマホアプリを利用して店内どこでも決済できるサービス「ローソンスマホペイ」の実証実験を、4月23日~5月31日に東京都内の3店舗で実施します。
 ローソンスマホペイは、ローソン公式アプリをダウンロードしたスマホのカメラを使って、客が自分で商品バーコードを読み取ることで決済できるサービス。退店時にスマホに表示されたQRコードを店頭の専用読み取り機にかざして決済済みであることを確認すると、電子レシートを表示できます。(後略)』


 ローソンはパナソニックと組み、完全自動レジの実証実験を大阪府守口市で始めましたが、顧客が自分でバーコードを読み取る「スマホペイ」にも積極的です。


 スマホにアプリを登録し、ローソン店内で購入する製品のバーコードをスマホで読み取り、最後にQRコードをかざし、決済済みであることを確認するというプロセスになります。


 別に、コンビニの自動レジ化に限りませんが、あらゆる「ソリューション」は、成功するかどうか、最終的にはやってみなければわかりません。


 コンビニの自動レジ化に際し、RFIDの電子タグが勝つのか、Amazonのアマゾン・ゴーが勝つのか、スマホペイが勝つのか、事前に特定できる人は、地球上に存在しないのです。物事は、それほど単純ではありません。


 そもそも、
「ピコーンッ! ひらめいたっ!」
 方式の解決策が「正解」などというケースは、現実にはほとんどないのです。


「三橋は中小企業の人手不足を問題視している。うちも確かに人手不足だ。ならば、解決策を教えてくれ」


 と、言われたところで、コンサルタントとして常駐しているわけでもないわたくしが、適切な解決策を提示することなどできるはずがありません。


 適切な解決策を提示することが可能な人がいるとすると、それは「現場」で試行錯誤している人だけです。


 結局のところ、日本の長引くデフレにより、人々が「短期的かつ絶対的な解決策を求める」という点が、今後の我が国の足を引っ張るように思えてならないのです。


 物事を解決する際には、試行錯誤をするしかないのです。かつ、失敗を許容する姿勢も重要です。


 冒頭の話でいえば、
「海洋資源を開発すれば、日本の資源問題は全て解決するのか!」
 と、色めき立つのはバカげています。そんなはずがないでしょ。


 すっきりした解決策が見えない。その状況でも、足掻かなければならない


 そうやって、人類は進歩してきたわけでございます。

 物事をオールオアナッシングでとらえず、「試行錯誤」「足掻く」「失敗する」ことを積み重ね、日本国民は「豊かな生活」を(かつては)手に入れたのでございます。この種の「常識」を取り戻さない限り、我が国の再浮上はないのではないか、と、最近、考えるようになりつつあります。
 

「試行錯誤する、足掻く、失敗を許容する」という常識を取り戻そう、にご賛同下さる方は、

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