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『国土経済論(後編)①』三橋貴明 AJER2018.2.27
https://youtu.be/d1Wb6lbcE4I
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一般参加可能な講演会のお知らせ

これからのワークスタイルの変革~中堅・中小企業のピンチをI o T でチャンスに~

【日時】平成30年3月28日(水)14時30分~17時00分(14時より受付開始)
【会場受付】オークラフロンティアホテル海老名(海老名市中央2-9-50)
【定員】先着80名(定員になり次第、締切となります)

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 KORON 2018年4月号 に「時事公論 人手不足と経済成長」が掲載されました。


 「ONE PIECE」は少年漫画の王道だけあって、大抵は毎シーズンごとに「悪の帝王」が設定されています。

 アラバスタ王国を救うためにはサー・クロコダイルを倒す必要があり、ドレスローザはドンキホーテ・ドフラミンゴから解放しなければなりません。逆に言えば、「悪の帝王」を打ち砕くことで、物語はハッピーエンドとなります。


 現実には、クロコダイルやドフラミンゴほど分かりやすい「悪の帝王」が存在するわけではありません。人類史上空前の長さのデフレーションを継続させ、国民を貧困化させているのは財務省という「組織」であり、さらに言えば財務省の緊縮財政至上主義という文化、空気なのです。


『佐川氏喚問で「全容解明につながることを期待」 森友文書問題で麻生財務相
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180323/mca1803231034011-n1.htm
 麻生太郎財務相は23日の閣議後会見で、学校法人「森友学園」の国有地売却をめぐる財務省の決裁文書改竄(かいざん)問題に関し、27日に実施される当時財務省理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問について、「証人喚問を通じて、全容解明につながっていくことを期待している」と述べた。
 衆院予算委員会は22日、佐川氏の証人喚問を27日に実施することを全会一致で議決。同日午前9時半から2時間実施する参院予算委に続き、午後2時から2時間10分行う。(後略)』


 森友問題には興味がありませんでしたが(注:総理や総理夫人が売買に関与していた明らかな証拠があれば別ですが、証拠が出てこないので)、財務省が「行政文書の改竄」に手を染めたとなると、話は違ってきます。

 来週にでも、佐川宣寿・前国税庁長官が証人喚問されますが、行政文書の改竄は虚偽公文書作成罪です。しかも、罰則は「1年以上 10年以下の懲役」なので、 重い刑罰が下される可能性がある刑法犯罪です。

 現時点では、
「なぜ、佐川氏が国会で虚偽答弁をしたのか?」
「佐川氏の答弁に合わせ、いかなる意思決定プロセスで文書が改竄されたのか?」
 の二点が、明らかになっていません。

 佐川氏の虚偽答弁や、文書改竄に官邸が関わっていたとなると、安倍内閣は終わりですが、この場合は話が分かりやすいのです。


 そうではなく、政権に対する忖度を含め、何となく「ふわっとした空気」に財務官僚が動かされ、佐川氏は国会で虚偽の答弁をし、それに合わせて官僚たちが文書を改竄をしていったのではないか。明確な目的なしで、「何となく」皆が動き、行政文書の改竄という恐るべき犯罪が行われたのではないか。


 と、逆に懸念しているわけでございます。


                                                        


 日本の「存在しない財政問題」を煽り、歴代政権に緊縮財政路線を強要。日本国を小国化させ、将来的には中国の属国化しようとする財務省は、果たして「何」が目的でデフレ化政策を推進しているのでしょうか。

 例えば、
「日本を小国化し、国民を貧困化させ、将来的には中国の属国にするため」
 といった目的が共有されているのであれば、これは話が分かりやすいです。とはいえ、現実は違うでしょう。


 過去の財務官僚たちが、緊縮財政を推進した。結果的に、財務省内では、「緊縮財政を推進すると、出世する」という狂った文化あるいは「空気」が蔓延し、官僚たちを動かしている可能背が高いのです。


 別に、法律や文書で「財務省は緊縮財政を目的とする」と書かれているわけではありません。財務省設置法には、財務省の目的として「健全な財政の確保」が載っていますが、財政健全化のグローバルな定義は(くどいですが)、
「政府の負債対GDP比率の引き下げ」
 なのです。緊縮財政でも、PB黒字化でもありません。


 要するに、財務省の緊縮路線は「論理的」に説明することはできないのですが、森友問題は「空気、雰囲気で動く財務官僚」の姿を露わにしたように思え、それが却って恐ろしいのです。


 空気や雰囲気と、いかにして戦えばいいのでしょうか。日本に救世主は存在しませんし、存在したとしても「空気」とは戦えません。


 ならば、どうするのか。

 答えは、「別の空気、雰囲気で対抗する」以外にはないのです。

 というわけで、財務省の空気、雰囲気に対抗できる「空気、雰囲気」の世論を作るべく努力を重ねているわけですが、特に重要なのがレトリックになります。


「国の借金は1000兆円を超えた! 給料(税収)が50兆円程度の日本が1000兆円もの借金を返せるはずがない!」
 といった、分かりやすい(同時に間違っている)レトリックに対抗するためには、こちらも「分かりやすいレトリック」を広めるしかありません。


【日本銀行所有の国債・財投債・国庫短期証券と日銀以外保有分(億円) 】

http://mtdata.jp/data_59.html#nichigin


 そういう意味で、
「日本銀行が量的緩和で国債を買い取っているため、すでに『国の借金』とやらはピーク(2012年9月)から200兆円近くも減少した。日本に財政問題は存在しないよ」
 が、現時点では最も「反・緊縮財政の空気、雰囲気」を作るために有効なのではないかと考えているのですが、いかがでしょうか。


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