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『国土経済論(後編)①』三橋貴明 AJER2018.2.27
https://youtu.be/d1Wb6lbcE4I
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一般参加可能な講演会のお知らせ

これからのワークスタイルの変革~中堅・中小企業のピンチをI o T でチャンスに~

【日時】平成30年3月28日(水)14時30分~17時00分(14時より受付開始)
【会場受付】オークラフロンティアホテル海老名(海老名市中央2-9-50)
【定員】先着80名(定員になり次第、締切となります)

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 時局 2018年4月号 に連載「三橋貴明の経世論 日本の経済成長の真実」が掲載されました。


 本日は三橋経済塾第七期第三回講義開催日です。ゲスト講師は、藤井聡先生。


 最近、「日本を破壊する種子法廃止とグローバリズム 」を刊行したことからも分かるとは思いますが、「経済と歴史」がマイブームになっています。


 起業して以降、アメリカ、中国、ベトナム、スウェーデン、ギリシャ、ミャンマー、インドネシア、シンガポール、台湾など、様々な国を仕事で見て回ったわけですが、断言します。日本ほど「清潔」な国はありません。


 さらには、日本ほど「全てが予定通りに行く国」もありません。清潔さの維持や、予定の進行について、国民がそれほど頭(=リソース)を使わなくて済むわけで、その面における生産性は、我が国は文句なしで世界一でしょう。


 辛うじて、清潔さではスウェーデンが「近い」ですが、同国にウォシュレットは普及していません。台湾の方が、まだしも普及率は高いです。


 「安全に暮らす」ことを考えたとき、犯罪率ではミャンマーは日本同様に犯罪が少ないです。もっとも、清潔さでは足元にも及びません。


 シンガポールは日本同様に安全で、かつ街は清潔です。とはいえ、シンガポールの「安全できれいな街」は、政府の強烈な規制により実現されています。


 露骨に書くと、シンガポール政府は国民の「自由」を犠牲にすることで、安全で美しい街並みを実現しているのです。


 毎度、書いているような気がしますが、わたくしは別にシンガポールを悪く言いたいわけではありません。マレー系、中華系、インド系が入り乱れる都市国家で「安全」を実現するには、国民の自由を制限するしかなかったのでしょう。


 特に、都市計画やインフラ整備の点では、シンガポールは日本の先を行っています(日本がさぼっていたせいですが)。インフラを重視するという点において、日本はシンガポールに学ぶべきです。


 だからといって、「明るい北朝鮮」と陰口をたたかれる彼の国に住みたいかと言えば、ご遠慮申し上げると答えざるを得ないのです。さすがに、シンガポールほど規制が厳しい国では、窮屈な生活を強いられざるを得ないでしょう。


 逆に、インドネシアは政府がいい加減で、規制が緩く(というか適当)、何事も「自己責任」で好きにできますよ(何かあったら、公務員に賄賂を払えばOK)、という国なのですが、やはり同国で暮らすのは勘弁です。


 あれほどまでの交通渋滞を引き起こす「いい加減な政府の交通規制」は、さすがに限度を超えていると表現せざるを得ないのです。(インドネシアには車検制度という「規制」すらないのです


                                                 


 というわけで、安全で豊かに(注:今のところ)、清潔に、予定通りに、落ち着いて人々が暮らすことが「先進国」の定義だとするならば、我が国を越える国は一つもないでしょう。(※個人的には、先進国の定義を「モノやサービスの生産能力」で定義しているため、アメリカが世界最高の先進国という定義になります)


 重要なのは、我が国で人々が安全に、豊かに、清潔に、予定通りに、落ち着いて暮らせる理由は、別に、
「日本人が優秀だから!」
 といった話ではないという点です。


 地政学的に、もう少し日本列島が支那大陸に近ければ、我が国は「第二の朝鮮」と化していたでしょう。


 あるいは、国土経済学的に「自然災害大国」でなければ、日本はもっと「のんびりとした国」で、勤勉な人々が少なかったように思えます。


 地政学的に支那大陸から適度な距離があり、影響は受けても、従属することはなく、さらに自然災害大国であるため、国民が勤勉に「助け合う」ことなしでは人々が生き延びられない


 上記の特異な「歴史」を経たからこそ、日本は今、日本としてあるのです。


 ならば、過去の日本の歴史に学ぶべきなのでは。ジャンプの新連載ではないですが、「過去を識ることは、未来を知ること」なのでございますよ。


 歴史とは、国家における事例です。事例を知ることで、より良い未来の模索が可能になります。


 日本を含めた各国が「かくある」のは、過去の歴史の蓄積故なのです。


 国家が歴史に規定されるならば、「歴史を知らない」ことは、より良き未来を求めることを放棄するのも同然だと思うのです。

(明日に続く)


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