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『グローバル化疲れ(後編)①』三橋貴明 AJER2018.1.30
https://youtu.be/zTZAffiW9yU
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またもや、北陸地方が大雪に見舞われています。
本日午前5時時点の積雪量は、、大野市九頭竜281センチ、大野176センチ、南越前町今庄134センチ、越前市武生124センチ、福井106センチ、大野市九頭竜281センチ、越前市武生124センチ。
大野市と越前市は、観測史上最大の積雪量になります。
嶺北地方のガソリンスタンドは6割が休業。営業している店でも、給油制限。
サンダーバードも、しらさぎも運休。普通列車は、福井と敦賀間でやはり終日運休。
道路は回復しつつあるものの、完全に復旧したわけではないタイミングで、またもや大雪。
わたくしたちの「生活」は、本当に「もろい」ものです。大震災が発生しなくても、大雪が降るだけで、いきなり維持不可能になります。
東京圏にしても、数年に一度、大雪に見舞われ、積雪になりますが、途端に物流はストップです。東京圏は、もちろん北陸地方よりも豪雪災害に対しては弱いです。
東京圏と比べれば豪雪に強いはずの北陸地方が、今回の事態に至っているわけです。
昨日、悲しいニュースが流れました。
『除雪作業中、重機オペレーター死亡 疲労ピーク、心肺停止で見つかる
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/293168
記録的な大雪の除雪に当たっている福井県内の建設業者の疲労がピークに達している。10日夜には福井市内で除雪作業を行っていた重機の男性オペレーター(66)が、重機内で心肺停止の状態で見つかった。長時間の作業が続く市内の建設業者の1人は「業者はみんな懸命にやっている。市民の皆さんは車での不要不急の外出は控えて、スムーズな除雪に協力してほしい」と呼び掛けている。
男性が亡くなったのは、福井県護国神社南西の市道交差点付近。福井市などによると、男性は市の依頼を受けて現場付近の除雪の担当をしていた。(後略)』
除雪作業中に亡くなったオペレーターさんの遺族によると、この方は6日未明から「連日」「1日3~4時間の仮眠だけ」で、昼夜を問わず除雪作業をされていたそうです。
家族が、
「少し休んだら」
と、声をかけても、
「やらないといけない」
と、除雪に出たとのことでございます。
福井西部の除雪担当業者エス・イ・コンサルの森國茂治社長は、
「ある程度の従業員がいるうちでもこの状況。小規模な事業者は、少人数が仮眠を取りながら重機に乗りっぱなしだろう。亡くなった方もきっと疲労が蓄積していたのではないか」
と、語っています。エス・イ・コンサルは、重機五台をフル稼働させ、14人のオペレータが一日平均10時間作業をしているものの、それでも追い付かないそうです。
自然災害に対して「余裕」を失わしめる緊縮財政は、負担を「現場」に押し付けます。
介護サービスと同じですね。介護サービスにおいても、介護報酬を引き下げ、介護業者の「余裕」を削り、その負担は「現場」に押し付ける。
除雪や介護の現場では、責任感が強い「日本人」が懸命に働き、何とかしようとするものの、誰もが次第、次第に「壊れて」いってしまう。
現在の福井で起きていることは、日本国全体の緊縮路線により壊れていく現場、そして日本国の縮図なのだと思います。
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