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『グローバル化疲れ(後編)①』三橋貴明 AJER2018.1.30

https://youtu.be/zTZAffiW9yU
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 ご報告。

 1月5日の件につきまして、昨日、検察から結論が出まして、不起訴となりましたのでご報告いたします。


 maneo代表の瀧本憲治氏との動画が公開されました。


【安倍総理と会食。話の内容とは?】

https://youtu.be/74KgDpYSne4  



  東京も積雪のようですが、わたくしも某所で雪景色を見ながら仕事をしております。





 さて、エンゲル係数が話題になっています。


『参院予算委 アベノミクスの問題点を追及
http://www.news24.jp/articles/2018/01/31/04384403.html
 アベノミクスで国民生活は豊かになったのか。31日の参議院予算委員会で民進党の小川参院議員会長は、国民の生活は苦しくなっていると追及した。
 小川議員は、アベノミクスが始まってから家計の消費支出の中で、食費の割合を示す「エンゲル係数」が上がっていると指摘した。
 小川議員「国が行った調査で、エンゲル係数が上がってる国民の生活は苦しくなっている。これがアベノミクスの実質じゃないですか」(後略)』


 エンゲル係数とは、ドイツの社会統計学者エルンスト・エンゲルが1857年に発表した指標で、消費支出に占める食費の割合のことです。


 エンゲル係数が高いほど、食費以外の消費が困難にならざるを得ず、「貧困化」していると表現できます。


 逆に、エンゲル係数が低ければ、食費以外の教育、余興、趣味などにお金を費やすことが可能になります。分かりやすい表現をすると、エンゲル係数が低くなくては、アニメの円盤は買いにくいです。

    
                 

 というわけで、我が国のエンゲル係数をグラフ化してみました。

 長期と短期の双方のイメージを知りたかったので、2014年までが「各年平均」、2015年以降は「各月」の数字になっていますのでご注意下さい。


【日本のエンゲル係数の推移(%)】

http://mtdata.jp/data_58.html#engel


 図の通り、2012年頃までは24%未満で何となく安定していたエンゲル係数が、安倍政権発足後に急上昇。今や、月ベースで30%を超えることも珍しくなくなってきています。



 我々は、安倍政権の経済政策により、支出の三割以上を「生命をつなぐ」食料品に回さざるを得なくなってしまったのです。これでは、円盤はなかなか売れません。


 エンゲル係数が上昇している理由は、別に難しくありません。


 何しろ、第二次安倍政権発足後に、実質賃金が5%超も下がったのです


 現在のエンゲル係数の上昇は、「食料がたくさん買われるようになった」ためではなく、「実質賃金という分母が減ってしまった」ために起きている現象なのです。


 まさしく、貧困化です。


 このままエンゲル係数の上昇傾向が止まらなければ、我々日本国民は食料、生活必需品以外の「文化」「コンテンツ」「趣味」にお金を費やすことができなくなります。すると、コンテンツ提供者の方も廃業していくことになるでしょう。


 安倍政権の国民貧困化政策は、日本文化の衰退に直結しているのです。

「貧困化は文化の衰退でもある!」に、同意頂ける方は、

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