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『毒針~プライマリーバランス黒字化①』三橋貴明 AJER2017.12.19

https://youtu.be/hIKxO1TZJAc
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 ソーシャルレンディング最大手maneoの瀧本憲治氏との大人気コンテンツ「「高圧経済」が高度経済成長をもたらした! 資本主義の黄金時代② 」がリリースになりました。



https://youtu.be/-CrT4cHb70E


  チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。

【Front Japan 桜】アベノミクスを高圧経済に導く条件 / 豊かさとシンギュラリティ[桜H29/12/27]
https://youtu.be/uslNyJsAFuw
http://www.nicovideo.jp/watch/1514355826


 本日はチャンネル桜「年末生放送スペシャル・キャスター討論「今年の三大ニュース」」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/1613.html

 ※11時からの生放送なので、ご注意ください。


 麻生財務大臣が閣議決定後の記者会見で、
デフレという経済現象は人災による部分が大きい。政府や日銀の対応が適切ではなかったが故だ」
 と、発言しました。


 な、なんだ? 自虐か? それとも、真摯に反省したのか?



 と、思ったら、なんと民主党時代の政策の批判でした


『デフレは人災、政府・日銀の対応が不適切だった=麻生財務相
https://jp.reuters.com/article/aso-deflation-idJPKBN1EK04Z
 麻生太郎財務相は26日の閣議後会見で、「デフレという経済現象は人災による部分が大きい。政府や日銀の対応が適切ではなかったが故だ」と述べ、旧民主党による政権運営を批判した。一方、政権奪還以降の5年間に関しては、最重要課題のデフレ脱却に向けて「少しずつだが確実にそういう流れが進みつつある」と語った。
 麻生財務相はまた、企業収益が賃金や設備投資にもっと振り向けられていれば「景気が良くなってきたという感じはもっと広く浸透していただろう」と指摘。
 アベノミクスの柱である金融緩和は「デフレ脱却に向けたものだった」としつつ、結果としてドル安/円高が是正されたとの見方を示した。』


 ほう・・・。デフレ脱却に向かいつつある、と。


 というわけで、日本の食料・エネルギーを除いた消費者物価指数(コアコアCPI)と、GDPデフレータの対前年比をグラフ化しました。


                                         


 GDPデフレータは四半期ごとの発表なので、各四半期の最終月に棒グラフ(+数字)で表現しました。


【日本のコアコアCPIとGDPデフレータの推移(対前年比%)】

http://mtdata.jp/data_58.html#Coredefla
 
 ご覧のように、日本のインフレ率は「消費税増税」により強制的に引き上げられた時期を除き、全く上がっていません。


 五年やって、これですよ、五年!


 消費税増税は、強制的な物価の引き上げなので、確かに一時的に物価は上がります。


 ところげ、消費税増税は緊縮財政の一種で、デフレ化政策です。しかも、2014年度以降、安倍政権は消費税増税に加え、介護報酬削減、診療報酬削減、公的固定資本形成(公共投資)削減と、橋本龍太郎政権以上の緊縮財政を強行しました。


 しかも、強制的に物価を引き上げられたところで、国民の賃金は上がっていません。すなわち、実質賃金が激減し、消費の「量」までもが一気に縮小


 民間最終消費支出、いわゆる個人消費の実質値は、2014年に何と対前年比マイナス8兆円に落ち込みました。8兆円ですよ、8兆円! 8億円ではないのです。


 増税、政府支出削減、個人消費の激減と、「需要縮小」が進んだ結果、予想通り日本のインフレ率は右肩下がりに落ちていき、2016年に再びマイナスに突入してしまいました


 デフレは人災。その通りです。


 政府と日銀の対応が不適切だった。その通りです。


 とはいえ、ここでいう「政府」には、民主党政権のみならず、「安倍政権」も加わるのです人災の直近の責任者は、安倍晋三内閣総理大臣及び麻生太郎財務大臣なのです


 自分たちが「人災」を引き起こしておきながら、この言いよう。


 現在の日本政府が、完全に認●知●的●不●協●和に陥っていることが分かります。


 日本政府が「現実」を見ずに、「民主党が-」などとやっている以上、我が国のデフレ脱却は遠のくばかりであると嘆息せざるを得ません。


「麻生財務大臣は現実を見ろ!」に、ご賛同頂ける方は、このリンクをクリックを!

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