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『財務省が日本を滅ぼす(その2)①』三橋貴明 AJER2017.11.21
https://youtu.be/UXDrKkdq3yk
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 本日は津軽で今年最後の講演になります。さすがに、冬用コート出しました。

 先方からは、
「雪に吃驚しないでください」
 という事前メッセージをわざわざ頂いております。
 
もっと吹かさないと
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24816830Z11C17A2EA1000/
 12日夜、首相官邸に隣する公邸。「今のうちに、もっと吹かさないといけない」。首相、安倍晋三(63)は力説した。「吹かす」と言っていっているのは、自身の経済政策であるアベノミクスのエンジン。とりわけ、財政支出を指していた。


 食事を共にしたのは、安倍に近い参院議員、西田昌司(59)と内閣官房参与の藤井聡(49)、三橋貴明(48)の3人。西田らは財政支出の拡大を志向する「リフレ派」で共通する。


 2018年6月に安倍政権の今後の財政政策の基本方針となる財政健全化計画の改定を控える。西田らが健全化計画で具体化されるプライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化目標に関し「デフレ脱却宣言までは基礎収支目標を凍結すべきだ」と水を向けると、安倍は「何をやろうとしても基礎収支目標が壁になっている」と語った。(後略)』


 リ、リフレ派(笑)・・・・・。

 今まで「保守派」だの「極右」だの、勝手なカテゴライズをされ続けたわたくしですが、リフレ派(笑)呼ばわりは初めてじゃないかな?

 ちなみに、わたくしは自分で「保守です」「リフレ派です」などと言ったことは一度もありません。カテゴライズをするのは結構ですが、
「三橋は保守派のくせに・・・」
「三橋はリフレ派のくせに・・・」
 といった言い方は通用しませんので、念のため。


 それはともかく、何で「四人」しかいなかった会食の席での会話が、それっぽく記事に書かれるのでしょうか。政治って怖いです。(ちなみに、内容が間違っていると言いたいわけではありません。)

 我々が総理を訪ね、三橋が「財務省が日本を滅ぼす」 を進呈し、PB黒字化目標について議論し、総理が、
「何をやろうとしても基礎収支目標が壁になっている」
 と語ったことが政治利用されているというわけでございます。(恐らく、やっているのは官邸)


 上の記事は(恐らく)官邸のPB黒字化目標問題視に対する、財務省側のカウンターなのではないかと思います。最近の日本経済新聞は、完全に財務省の御用新聞と化しています。


                                  


 記事の後略以降は、「財政拡大」に対する悪意ある印象操作が露骨なまでになされています。



 例えば、17年度補正予算において、公共事業費を8000億円とする財務省案に対し、総理が、
「党の意見をしっかり聞くように」
 と、指示し、自民党側が、
「10月の衆院選で業界団体の支援を受け、予算が少額にとどまれば業界団体へ顔向けできない」
 として、二階幹事長が福田淳一財務次官に電話。
「今、皆さんが言っているような数字では納得を得られない。自民党として困る」
 と、1兆円台の公共事業をごり押ししたかの如く「物語」が書かれています


 橋梁のメンテナンスすらできずに、橋が一つ、また一つと通行止めになっている国が公共事業費を増やすのは当たり前です。


 ところが、日経はあたかも自民党や政治家の「我田引水」により、公共事業費が増額されたかのように印象操作を図っています。


 さらに、農業対策費についても、自民党の森山裕国会対策委員長が、財務省にごり押ししたかのごとき印象操作。日本の食料安全保障を守るために、TPPや日欧EPA対策費として農業予算を増やすのは、これまた当たり前です。


 ラジオ番組などでは何度も言っていますが、むしろ補正予算ではなく通常予算でやらなければなりません(PB目標があるため、不可能ですが)。


 そして、極めつけ。

 11月22日の自民党の総務会で、元行革相の村上誠一郎議員が、
 「物価を2%上げるために異次元の金融緩和をやったけどダメだったから、財政出動をやれというのは完全に狂っている
 と吐き捨てたことを紹介し、あたかも財政拡大派が「狂っている」かのごとき書き方をしていますが、いや、狂っているのはここまで頑なに財政出動を否定しようとする村上議員であり、日経新聞であり、財務省です


 まあ、元々「デフレは貨幣現象」なるリフレ派理論を悪用し、金融緩和と緊縮財政を同時に推進した時点で「狂っている」わけですが、狂っている政策を変更しない方が、変更するよりも間違いなく狂っています

 上記の通り、日経新聞の「印象操作」の記事を読むだけで、現在の政界で「財政拡大派 対 緊縮財政派」の鍔迫り合いが起きていることが分かると思います。無論、財政拡大派が「十分な財政拡大」を考えているのか否かは定かではありませんが、いずれにせよ財務省や日経新聞、自民党の緊縮議員(野田毅、宮川洋一、村上誠一郎など)よりは「マシ」でしょ。


 とにもかくにも、PB黒字化目標だけでも、早期に破棄する。これが実現しない限り、我が国に未来はないのです。


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