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『ビットコイン①』三橋貴明 AJER2017.10.24
https://youtu.be/DZlNjsT05aA
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 小学館「財務省が日本を滅ぼす 」、ようやくAmazon在庫が戻りました! ご迷惑をおかけいたしました。これでしばらくは大丈夫だと思います。


                         

 

 チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。

【Front Japan 桜】米中首脳会談 / TPP11 大筋合意 / 日本の食料を守るには[桜H29/11/10]
https://youtu.be/6fys-JMI-W0
http://www.nicovideo.jp/watch/1510297297


 ちなみに、TPP11はカナダが土壇場で合意を翻し、首脳合意には至っておりません。


カナダが土壇場で反対 首脳間の大筋合意持ち越し
http://www.sankei.com/economy/news/171110/ecn1711100044-n1.html



 さて、昨日の経済動向塾(日本経営合理化協会主催)のゲスト講師は藤井先生だったのですが、生産性向上のための投資について(偶々)ほぼ同じたとえを使っていたので、興味深かったです。
 藤井先生は、
「レストランが客で満員になり、さらに客が見込める。だから、建物を改築するなり、生産性向上のための投資が起きる」
 と、解説し、わたくしが、
「経済動向塾が人気になり、教室が一杯になったが、さらに受講希望者がいる。だから、建物を改築するなり、生産性向上のための投資が起きる」
 というものでした。


 両者の話のポイントは、「需要が増えているから、生産性向上のために投資をする」とうい点です。当たり前と言えば、当たり前なのですが。


 

JR東、来夏から東北新幹線などでWi―Fi 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2320408007112017TJ2000/
 JR東日本は7日、東北新幹線を走る「E5系」などの車両で、2018年の夏から順次、乗客がWi―Fi(無線LAN)のサービスを利用できるようにすると発表した。訪日外国人客から利用需要が高まっていた。新幹線でWi―Fiサービスが利用できるようになるのは同社初。
 上越新幹線と北陸新幹線を走る「E7系」、秋田新幹線の「E6系」でも使えるようにする。対象車両は全体の約8割にあたる958両。
 JR西日本も同日、北陸新幹線の「W7系」でWi―Fiのサービスを18年後半から利用できるようにすると発表した。』


 実は、新幹線各社がWi-Fiサービスに「投資」をするのは、観光庁の調査で、訪日外国人が、
「無料の無線LANがない」
 と、不便を感じているとの調査結果が出たため
でございます(特に、中国人)。メールアドレスを登録するだけで使えるため、もちろん我々も利用できます。


 てかな、外国人観光客云々関係なく、日本人旅客のためにWi-Fiくらい導入しろよ、と思われた方がいるでしょうし、わたくしもそう思いますが、この話のポイントは、
「まず、需要ありき」
 で、新幹線各社がWi-Fiサービスに対する投資を決めた、という点になります。

 まず、需要ありき。なのです。


 先の藤井先生とわたくしの例にしても、共に「客が増えたから、投資をする」と、やはり需要が先行しているわけでございます。


 もちろん、需要があるにも関わらず、政府の規制が理由で生産性控除のための投資が起きない、というケースもあります。ドローンや自動運転など、先進的な技術導入の場合、規制がボトルネックになります。


 そのような分野において、生産性向上のための投資を引き起こすために規制を緩和するのは分かります。


 とはいえ、日本の経営者が投資に踏み出せない理由のほとんどは、規制ではなく「需要がない」ことなのです。あるいは「需要に自信が持てない」でも構いませんが、いずれにせよ需要がない分野で投資をする人はいませんし、いたら経営者失格だと思います。


 というわけで、政府が「生産性向上のために投資を呼び起こそう(※これが資本主義経済の基本)」と考えるなれば、「需要創出」をしなければならないのです


 ところが、現実にはPB黒字化目標という「壁」に阻まれ、政府は財政拡大に乗り出すことができません


 というわけで、政府の言う生産革命は、政府が需要を創出する、あるいは政府自ら率先して投資をするのではなく、
民間主導のイノベーションによる「生産性革命」を通じて、働く皆さんの所得を大きく増やします」(自民党の公約より)
 と、なっているわけでございます。


 まず、需要ありき。日本国民は、この当たり前の常識を早急に取り戻す必要があります。


 もっとも、国民が常識を取り戻したところで、政府はPB黒字化目標という壁により、需要創出に踏み出すことができない。改めて、PB黒字目標とい「壁」の巨大さが分かります。


 とにかく、何をやるにしてもPB黒字化目標という「壁」が立ちふさがり、結局は何もできず、ずるずると小国化していっているというのが現在の日本の姿です。
 
「まず、需要ありき」に、ご納得頂けた方は、

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