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『失業率と実質賃金(後編)①』三橋貴明 AJER2017.9.26
https://youtu.be/a-seRvhJg5s
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 もうこの手の「頭の弱い(悪い、ではなく)」人たちについて触れるのはウンザリですし、読者の皆様もウンザリでしょうが、とにもかくにも雨後の筍のごとく生えてくるのが、「財政破綻論者」です。


 わたくしは、この手の連中の間違いを指摘し、財務省の「財政破綻プロパガンダ」を打ち破ることが、何となくライフワークみたいになっていますが、財務省の執拗さはパラノイア( 偏執狂)のストーカー並か、それ以上でございますよ、本当に


日本の「破綻」は、もはや杞憂と言い切れな 大義なき選挙戦の裏で財政再建が置き去りに 岩崎 博充 : 経済ジャーナリスト
http://toyokeizai.net/articles/-/192635?page=4
 野党第一党の民進党が崩壊するなど、政局は大混乱だが、その陰で財政再建の看板を掲げる政党が消滅してしまった。アベノミクスを踏襲しながら、財源がべらぼうに必要となる「ベーシックインカム(最低所得保障制度)」導入を公約に掲げる「ユリノミクス」なる言葉も登場してきた。
 アベノミクスを筆頭に、すべての政党が「財源問題」を放置して、国民に耳当たりのいい政策ばかりをささやく選挙戦になりそうだが、日本の財政はいまや待ったなしの「大赤字」状態。このまま借金を野放しにしていいのか……。
 実は、現在の日本政府が安心してカネをバラまけるのも、その大半を中央銀行である日本銀行が、国債を買い取ってくれているおかげだ。しかしその影響で、国債市場はいまや閑古鳥が鳴く閑散とした状態。民間銀行の保有比率はアベノミクス以前に比べて半分に減少し、流動性の少ない危機的なマーケットになっている。今後、どんな事態になるか予想もつかない。(後略)』


 経済の「け」の字も理解していない経済ジャーナリスト(自称)が、聞きかじりの用語と、財務省のレクチャーを受けて書いた、内容がない割に長いだけのコラムなので、別に読まれる必要はありません。


 もっとも、岩崎氏のコラムを読み、財務省や財政破綻論者が結構「追い込まれている」もしくは「追い込まれていると感じている」ことが分かりました。何しろ、


『日本の財政赤字は、安倍首相の熱烈な支持者などによって繰り返し「心配ない」「トータルでいえば黒字」「財政危機説は財務省の捏造」といった、財政危機リスクに対するネガティブキャンペーンが行われてきた。メディアや国民の多くが「心配ない」と思い始めている。


 と、書いてしまうくらいですから。


 でもまあ、岩崎氏の懸念は、それこそ杞憂ですよ。日本国民の大半は、
「クニノシャッキンデハタンスル~ッ!」
 なる、あなた方が頭が弱い人たちの主張を頑なに信じ込んでいます。ちなみに、わたくしは安倍総理の熱烈な支持者ではありませんが。


                              


 岩崎氏のコラムが面白いのは、「かも知れない」「かも知れない」の連発で、整合性ゼロ。突っ込みどころ「しか」ないという点です。( )内は、わたくしの突っ込み。


「民間銀行の保有比率はアベノミクス以前に比べて半分に減少し、流動性の少ない危機的なマーケットになっている。」
(↑つまり、日本政府が国債を増発するべき、と。その通りだね(笑))


「日本国債のCDSとともに国家破綻レベルにはまだまだ程遠い。」
(↑ならば、書かなければいいのに


「おそらく9割近い国債が日銀のマネタリーベースの中に組み込まれるはずだ。」
(↑生保や損保や年金が、国債売るはずがないだろうに。ビジネスモデルが成り立たないじゃないか)


「あと3~4年で戦時中でもないのに、すべての国債を中央銀行が買い上げる「財政ファイナンス状態」に陥る可能性もあるということだ。」
(↑本当にそうなったら、日本政府の負債が「ゼロ」になるということで、むしろ破綻(債務不履行)から遠ざかるのだが・・・


「アメリカが▲3%~▲5%のマイナス金利政策を採る」
(↑大恐慌でも起きてんのか!


「資金に余裕のある外国のヘッジファンドなどのマネーが、日本国債の金利を引き上げる可能性がある。国債のカラ売りを仕掛けられるかもしれないということだ。」
(↑日本銀行が国債を買えば終わりで、ヘッジファンドは焼け野原になって自殺者続出になるでしょう。とりあえず、彼らのご冥福をお祈りしておきます


「問題は“きっかけ”だが、最も可能性が高いのは米国株式市場の下落かもしれない。」
(↑アメリカの株価下落が、日本の財政破綻に繋がる謎ロジック


「このまま放置すれば間違いなく、何らかの形で破綻がやってくるはずだ。」
(↑何らかの形って、だからどんな形の破綻なんだよ。月が落ちてきて、日本列島が崩壊するのもありか?)


「今回の総選挙でどの党が勝利しても、財政再建が置き去りにされてしまうことだ」
(↑そもそも、安倍政権は緊縮財政だし、他の政党も公約は全て緊縮前提。よくここまで出鱈目を書けるな・・・。本当に頭が弱い)


「世界の金利水準が下落したときに超円高が襲ってくる可能性があるからだ。」
(↑たとえ超円高になったとしても、財政破綻(政府の債務不履行)とは無関係。「財政破綻」の話をしたいのではないのか?)


「カウントダウン開始は「格下げ」」
(↑今まで、何度、格下げされたと思っているんだ。そのたびに大騒ぎをしているが、実際には何もない。起きるはずもない。デフレで民間の資金需要がない以上、国債は買われる)


「日本の財政赤字は貨幣価値の変化でチャラになるかもしれないが、銀行預金や現金が紙くず同然になり、年金生活も成立しなくなる」
(↑いきなりハイパーインフレ論・・・。芸がない)


 もっとも、日本国民の多くは、岩崎氏の「頭が弱い」財政破綻論などに影響され、我が国はこのまま緊縮財政路線を突っ張しり、デフレがさらに深刻化し、国民が貧困化し、小国化し、最終的には中国の属国となり果てるでしょう。


 この種の"杞憂"に祖国が亡ぼされるのを見ているのは、つらいのものです。


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