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『失業率と実質賃金(前編)①』三橋貴明 AJER2017.9.19
https://youtu.be/U-tF3qquGtE
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 本日から夕刊フジで短期集中連載「断末魔の中韓経済」が始まります。


 昨日、9月24日(日)は、各地で注目すべき選挙がありました


 まずは、堺市長選挙で、「大阪都構想」反対派の竹山修身氏(現職)が当選。竹山氏は、
「堺の自由と自治を守り、都構想に入らないと皆さんとともに再度、確認した戦いだった」
 と、語りました。


 維新が推進する「大阪都構想」ならぬ「大阪市解体構想」は、堺市までもを解体し、住民の自治を縮小。大阪「都」の各区として統合するというプランになっています。


 堺を愛する堺市民が、都構想反対派に票を多く投じたのは、当然だと思います


 マクロン新大統領が「グローバリズムのトリニティ」を猛烈な勢いで推し進めているフランスでは、定数の半数、171議席を争った上院選挙において、「共和国前進」が敗北


 共和国前進は、鞍替え組の29議席を倍増するという目標を掲げていましたが、現実には20議席に後退。マクロン大統領の「トリニティ」への反発が高まっているのが分かります。


 そして、ドイツ総選挙。


 基本定数598議席を争ったドイツ総選挙は、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が議会第1党になることは確実ですが、連立を組む社民党(SPD)と共に議席数は後退。


 ドイツのための選択肢(AfD)が13%を得票し、国政においてはじめて議席を獲得(恐らく94議席)。議席数で第三位となりました。

                       


独総選挙投票 メルケル氏 4選有力
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201709/CK2017092502000106.html
 ドイツ連邦議会(下院)選挙が二十四日行われた。二十二日公表された最新の世論調査では、保守の与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の支持率が34%で、第一党を維持して党首メルケル氏の首相四選が確実な情勢。反難民の新興右派「ドイツのための選択肢(AfD)」は13%で三位につけ、初の国政入りが濃厚となっている。』


 
 日本のマスコミでは(日本だけではないですが)、相変わらず、AfDを「極右」扱いしていますが、AfDの移民政策は、反イスラム色こそ強いものの、「排外主義」とレッテル貼りするのは間違っています。


 例えば、AfDの移民関連の公約は、
「ドイツの民主主義的発展に必要な専門的な能力を持つ外国人は移民として受けれ入れる」
「外国人の犯罪者を強制送還する条件の緩和」
「重犯罪を犯した帰化外国人から国籍剥奪」
「難民の受け入れ数に上限を設ける」
「ドイツに家族を呼び寄せることを禁止する」
「難民要件が消滅した難民は、母国に送還」
 などなど。


 AfDは、いわゆる高度人材は受け入れる。難民も「上限を設定して」受け入れる。と、公約に掲げているわけで、排外主義ではありません。


 個人的には、むしろ「何が問題なんだ?」と思ってしまうわけですが、この程度の公約でもドイツでは「ナチス!」とレッテル貼りされています(川口マーン恵美先生のコラムより)。


 2015年、ドイツには200万人(!)をこす移民・難民が流入しました。日本で言えば300万人以上の外国人が、わずか一年間で国内に流入したようなものです。(※流入、であり、純増、ではありません)


【2015年 外国人移住者数(流入数)ベスト20か国】

http://mtdata.jp/data_57.html#2015


 この状況でありながら、「ドイツ人」を優先した政策を掲げると、「レイシスト!」「ナチス!」とやられるのが、現在のドイツであり、欧州であり、世界というわけでございます。


 さて、安倍政権は、22日の閣議で、臨時国会を28日に開催し、冒頭、国会を解散すると報じられています。


 わたくしは最近、北朝鮮ミサイル・核危機が深刻化する中、与野党が互いに敵視し、党利党略のみを追求する日本が、本当に李氏朝鮮(大韓帝国)に似てきたと危惧しています。


 願わくば、総選挙において、日本国民の「経世済民」に貢献する、前向きな論戦が繰り広げられますように。

「経世済民に貢献する前向きな論戦を!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

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