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『失業率と実質賃金(前編)①』三橋貴明 AJER2017.9.19
https://youtu.be/U-tF3qquGtE
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 昨日の続きです。

 わたくしよりも上品に「王様は裸でっせ」と主張されている方。(方言表現は適当)


インタビュー:増税での借金返済不要、大型補正を=藤井内閣参与
http://diamond.jp/articles/-/143340
 安倍晋三首相が検討する消費増税分の使途変更。借金返済に充てるはずだった割合を減らし、教育などの分野を念頭に歳出を拡充させる方向だが、一方で2020年度の財政健全化目標の未達は決定的となる。増税で得られる財源配分はどうあるべきか。京大大学院教授で内閣官房参与の藤井聡氏に話を聞いた。
 藤井氏は、増税によって得られた税収を借金返済に充てることに否定的な立場。税収増分に加え、15兆円規模の大型補正予算を活用し、ワイズスペンディング(賢い支出)につなげるべきと説く。また、基礎的財政収支(PB)黒字化目標は、経済の縮小を招きかねないとし、真の財政目標である債務残高対GDP比の安定的な引き下げに注力するよう主張する。
 主なやり取りは以下の通り。


──消費増税分の使途変更案が浮上している。
「まず、消費増税そのものは、日本経済をけん引する最大のエンジンである個人消費にブレーキをかけるものだということを指摘したい。経済成長が損なわれるリスクがあるのは確定的だ」
「その上で、従来通り、増税分の一部を借金返済に充てるということであれば、成長に巨大なブレーキがかかる。教育や社会保障だけにとどまらず、増税分はワイズスペンディング(賢い支出)につなげなければならない」


──国の財政状況を考えれば、借金返済も重視すべきとの意見もある。
デフレ下では、借金返済には1円たりとも回すべきではない。さらに言えば消費増税を実施するなら、増収分全額に加えて数年は15兆円程度の大型補正予算を編成した上で歳出の拡充を図らねば、デフレ脱却は不可能だ」


──具体的にどのような分野に支出すべきか。
「研究開発に財政的な措置を行えば、長期的に生産性が上向く効果が見込まれる。例えば、超大型加速器『国際リニアコライダー』(ILC)はその一例だ。科学技術力の向上や人材育成に加え、地域の経済効果が見込める。新幹線等のインフラ整備も、国民の期待を上向かせるという点で有望だ」


──歳出拡大を続けることによる財政破綻のリスクはないか。
「財政健全化の定義は、基礎的財政収支(PB)の改善ではなく債務残高対GDP比の安定的な引き下げだ。これは国際社会でも確認された常識だ。PB黒字化を目指すあまり、借金返済に注力して経済が縮小すれば、債務対GDP比は悪化する
「支出を増やせばもちろんPBは一時的には悪化する。しかし、経済の拡大を通じて債務対GDP比が改善すると同時に、税収も増えてPBも改善する」


──金利と成長率の関係にもよるが、債務比率の引き下げにはPB黒字化が必要ではないか。
「それは違う。PBの黒字化はGDPにブレーキをかけ、結果として比率の改善につながらない。断片的な視点ではなく、経済はもっとダイナミックに捉える必要がある」


──政府が財政目標の先送りを検討していることについての見解は。
「これが事実であれば、一定程度、評価したい。消費増税とPB黒字化目標の堅持が既定路線だったことと比べると、十分ではないが一歩前進だ。ただし本来は、デフレ完全脱却までPB目標を凍結すべきだ」』


                      


 裸の王様の物語は、子供の「王様は裸だよ」という叫びに、周りの群衆が呼応し、
「裸だ! 王様は裸だ!」
 と、誰もかれもが叫びだす中、裸の王様のパレードは続く、というエンディングになっています。


 「裸の王様」の童話に「続き」があるとしたら、どのような物語になるでしょうか。例えば、自らが裸であることを指摘された王様が激怒し、最初に「王様は裸だ!」と叫んだ少年をはじめ、真実を指摘した人々を逮捕拘禁、弾圧を始めるというプロットになるのでしょうか。


 いささか陳腐ですが、ジョージ・オーウェルの「1984年」は、まさに「嘘」が「真実」として流布を強制される世界です。


「過去を支配する者は未来を支配する。現在を支配する者は過去を支配する」


 「1984年」は、人々が「ビッグブラザー(本ブログのタイトルの元ネタ)」に支配され、イングソック(イングランド社会主義)の指示するままに、真実が次々に塗り替えられていきます


 現在の日本では、もちろん増税反対派、緊縮反対派に対する「弾圧」が行われているわけではありません。(表向きは、ですが)


 しかし、不思議なことに反・緊縮財政派の代表的な論客であった紺谷典子氏、リチャード・クー氏などは、いつの間にか表舞台から姿を消してしまいました。


 藤井先生やわたくしは、紺屋氏やクー氏の「次の世代」と言えますが、相変わらず、
「政府の負債は100%日本円建てで、日銀が国債を買い取ると、政府の負債は実質的に消滅する。日本に財政問題はない」
 という、真実を広めることには苦労しています。


 藤井先生は、日経新聞における記事で、上記の部分「だけ」を削除された経験を持ち、わたくしはテレビの収録番組において上記を話したら、その部分だけ見事にカットされてしまいました


 財務省は、自分たちが「裸」であることを自覚しているのでしょうか。よくわかりません。


 いずれにせよ、財務省が自発手的に「自分たちは裸だ=日本に財政問題などない」と認める日は、未来永劫、訪れないでしょう。


 となると、政治が変えなければなりません。国民が、政治家が「王様は裸である」ことを認識し、声を上げない限り、事態が好転することはないでしょう。


 というわけで、皆様も是非、わたくしどもの「王様は裸だ」という主張の拡散にご協力頂ければと存じます。


 日本に財政問題など、存在しないのです。

「日本に財政問題など存在しない」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

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