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『第零次グローバリズム(後篇)①』三橋貴明 AJER2017.8.22

https://youtu.be/-5uKaphgykI
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 ソーシャルレンディング最大手maneoの瀧本憲治氏との大人気コンテンツ「③【大人が知るべき(日本の)歴史:なぜ、鎖国中でもオランダは来れたのか?】第0次グローバリズム」 がリリースになりました。


https://youtu.be/j2WMC7n_vig


 昨日は、三橋経済塾第六期第九回講義開催日でした。お越し頂いた皆様、ありがとうございました。
 「いかにしてわが国は心配するのを止めて経世済民をやらないようになったか」というテーマでご講演頂いた佐藤健志先生も、ありがとうございました。


 わたくしは以前、何度か、
「安全保障についてきちんと考える高度成長期が、日本が目指すべきモデルです」
 と、語ったり書いたりしましたが、逆に言えば高度成長期の日本は安全保障について疎かにしてきたわけです。


 とはいえ、曲がりなりにも当時は「経世済民」をある程度は達成できていました。理由は、何だかんだ言って、当時の日本人は右も左も、それなりのナショナリズムを共有していた


 そして、現代は安全保障に関する重視は始まったものの、右も左もナショナリズムを無くしつつある。理由は、まさにナショナリズムの対義語であるグローバリズムが浸透してしまったため


 しかも、今のグローバリズムは「アメリカナイゼーション」と同意になってしまうため、対米従属が元々強かった「保守」が反経世済民の政策ばかりを推進する


 という佐藤先生の分析は、実に興味深いというか、間違いなく正解でしょう。元々の始まりが、GHQの参謀部、幕僚部の対立に始まったという点も、すごく面白かったです。


 インターネット受講の皆様は、しばらくお待ちくださいませ。


 佐藤先生の講演を受け、わたくしなりに考えたのですが、
安全保障なしのナショナリズムは成立し得るかも知れないが、ナショナリズムなしの安全保障は結局は成立しえない
 という「事実」は、極めて重要だと思います。

             


 現在の日本は、右と左、保守と革新が互いに罵倒し合い、批判し合っている状況になっています。つまりは、すでに日本国民は分断されてしまっているのです


 ナショナリズム関連で、個人的に最も「まずい」と思ったのは、実は都議選の際に、秋葉原で応援演説した際の総理の発言です。


「人の主張の訴える場所にきて、演説を邪魔にするような行為を私たち自民党は絶対にしません。こんな人たちに私たちは負けるわけにはいかない。」


 確かに、あの日の秋葉原で自民党の妨害をしに来た人々は、とんでもない連中でした。とはいえ、「日本国の内閣総理大臣」が国民を分けてしまった・・・。これはダメです。


 総理はあの時、本来は、
貴方たちのような人たちを護るのも、私の仕事です
 と、言わなければならなかったのです。


 最近の日本の政治を見ていると、野党は些末な問題、スキャンダルで政権にダメージを与えることばかりを追求し、与党は与党で「反対派をも取り込む」という、55年体制下では存在した「政治の知恵」を失ってしまっているように思えます。


 「言葉」が乱雑になり、抽象用語ばかりが飛び交い、一見、与野党が激しく対立しているように見え、両者ともに推進する政策が「緊縮財政」「規制緩和」「自由貿易」という、グローバリゼーションのトリニティ。


 グローバリゼーションのトリニティは、もちろん非・経世済民的な政策です。なぜ、与党も野党も非・経世済民的政策ばかりを進めようとするのか。佐藤先生の講演を聴き、高度成長期とは異なり、「日本国民」としてのナショナリズムが、政治家や政党から失われてしまっている、と解釈すると、すっきりと理解できます。


『臨時国会の冒頭 衆院解散の見通し
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170917/k10011142751000.html
 安倍総理大臣が公明党の山口代表に対し、今月28日に召集する方針の臨時国会の会期中に、衆議院の解散・総選挙に踏み切ることを排除しないという考えを伝えていたことが関係者への取材でわかりました。安倍総理大臣は、今後、政府・与党の幹部の意見も聞き最終的な判断を固める方針で、内閣支持率の回復で早期の解散・総選挙を求める意見が強まっていることも踏まえ臨時国会の冒頭にも解散する方向で調整が進められるものと見られます。
 政府・与党関係者によりますと、安倍総理大臣は、先に公明党の山口代表と会談し、今後の政権運営などについて協議する中で、今月28日に召集する方針の臨時国会の会期中に衆議院の解散・総選挙に踏み切ることを排除しないという考えを伝えたということです。(後略)』


 政治に解散風が流れています。


 与党も野党も「グローバリゼーションのトリニティ」の状況で、わたくし達はいかなる選択をすればいいのでしょうか


 分かりません。


 分かりませんが、少なくともわたくし達は「ナショナリズムなしで安全保障は成立しえない」という、政治の基本的なテーゼ(綱領)理解する必要があります。


 わたくしたち日本国民や政治家が分断されたままでは、結局のところ、国民を守るという基本的な主権すら、国家は行使することができないのです。
  
「ナショナリズムなしで安全保障は成立しえない」に、ご納得頂けた方は、

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