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『移民政策のトリレンマ(後編)①』三橋貴明 AJER2017.3.28
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一般参加可能な講演会のお知らせ。
平成29年4月25日一般社団法人東京都トラック協会物流フォーラムにて三橋貴明と藤井聡先生が共演!
【(一社)東ト協ロジ研第1回オープン物流フォーラム】
http://www.totokyo.or.jp/archives/11529
お申し込みは、以下から可能です(限定30名様まで)
https://ws.formzu.net/fgen/S81197452/
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本日は三橋経済塾第六期第四回講義開催日です。ゲスト講師は、青木泰樹先生!
北朝鮮危機の第一の山場、4月15日が訪れました。
本日は、金日成の生誕105周年記念日で、軍事パレードや各種の式典が予定されています。
今までの金正恩のパターンだと、この種の記念日に「核実験」を強行する可能性があるわけです。
北朝鮮の韓成烈(ハン・ソンリョル)外務次官は昨日、AP通信のインタビューに応じ、6回目の核実験について、
「最高指導部が適切と判断したとき、いつでも実施する」
と述べました。
それに対し、アメリカ側は北朝鮮の核実験の確証が取れ次第、先制攻撃すると報じられています。
『米「核実験の確証得たら先制攻撃」 米報道 トランプ氏や米政権高官、北朝鮮対応「習氏が全力でやってくれる」と期待
http://www.sankei.com/world/news/170414/wor1704140028-n1.html
米NBCテレビは13日、複数の米情報機関高官の話として、北朝鮮が6回目の核実験を実行するとの確証を得た時点で、米軍が通常兵器による先制攻撃を行う準備を整えていると報じた。米政府高官は、北朝鮮が15日にも核実験を行う恐れがあるとみて警戒を強めている。(中略)
一方、トランプ米大統領は13日、ホワイトハウスで記者団に対し、「北朝鮮は問題だ。問題は処理される」と述べた上で、中国の習近平国家主席が事態の打開に向けて「懸命に頑張っている」と指摘し、中国が北朝鮮による核実験やミサイル発射の阻止に向け影響力を行使することを確信しているとの姿勢を示した。(後略)』
何かもう、アメリカ側は先制攻撃の責任を「中国」に押し付ける気、満々という感じでございます。
中国(というか、北京政府)に北朝鮮抑制を要請した。散々に要請したにも関わらず、北京政府が無力であることが分かった。仕方がないので、「東アジアの安定」のために攻撃した。
という、シナリオが書かれているとしか思えません。
習近平の北京政府に、北部戦区を動かし、北朝鮮を抑制することができるかどうか。しかも、デッドライン(今日ですが)がある状況で。
中国の王毅外相は昨日、北朝鮮危機について、
「米朝が真っ向から対立し、一触即発の状況は高度警戒に値する」
と危機感を表明しました。
何となく、他人事のように聞こえるコメントです。中国は、当事国です(日本もですが)。
それにしても、習近平が訪米し、トランプ大統領と会食している最中に、ミサイルをシリアに打ち込み、さらに13日夜、アフガニスタンに核兵器を除く通常兵器では最大級の爆弾「大規模爆風爆弾(MOAB)」を落とす。
示威行動を繰り返しつつ、中国に「北朝鮮の抑制」を要請。ある意味で、習近平をも追い詰めていく。
オバマ政権期の「外交の常識」は、全く通じない状況になっているのが分かります。
アメリカ側の動きに対し、北朝鮮側は、
「わが軍は米国がぴくりとでも動けば、無慈悲な報復攻撃で敵対勢力の頭上に核の雷を落とす」
と警告する報道官談話を発表しました。
報道を利用し、批判し合いつつ、軍事力を動かす。スケールは違いますが、バルバロッサ作戦前のナチスとソ連共産党の非難合戦を思い出してしまいました。
それにしても、北朝鮮危機が深刻化したことを受け、ようやく日本のメディアでも報道が増えてきましたが、
「東京に核ミサイルが落ちる!」
といった、センセーショナリズムに徹した報道が増えてきているように思い、懸念しています。まるで、福島第一原発事故の後のメディアの煽り合戦のようです。
東京に~といったセンセーショナルな話より、より深刻な問題は、北朝鮮の長距離砲が届くソウルに、何万人もの日本人が滞在しているという事実です。アメリカが先制攻撃をした場合、北朝鮮が報復としてソウルに砲弾の雨を降らせる可能性は、「東京に~」よりもはるかに高く、現実の危険なのです。わたくしがソウルに支店を持つ日本企業の経営者だった場合、駐在員を一時帰国させます。
センセーショナルに危機を煽るのではなく、現実の危機にプラグマティスティックに対処する。これができない場合、多くの日本国民が生命を失う羽目になります。
大東亜戦争敗北から72年。日本国民が「お花畑的な平和」から目覚めなければならない日が訪れたのです。
「お花畑的な平和から目覚めなければならない日が訪れた」に、ご賛同下さる方は、
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