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『文明とアメリカ①』三橋貴明 AJER2016.12.20

https://youtu.be/eenbzoqxyd0

   

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 徳間書店「2017年 アメリカ大転換で分裂する世界 立ち上がる日本 」が増刷になりました! ありがとうございます!


 「2017年 」は、現在の世界の歴史を動かしている「グローバリズム 対 グローバル化に疲れた国民」がメインテーマの一冊ですが、モノ、ヒト、カネの国境を越えた移動の自由化というグローバリズムは、時に「国民」が思いもよらなかった結果をもたらします。


 特に問題になるのが、「ヒトの移動の自由化」です。理由は、モノやカネとは異なり、ヒトはコントロールが最も難しいためです。


 ヒト、すなわち人間が何をするのか。モノやカネに比べ、最も汎用性が高い「人間」の国境を越えた移動の自由化は、時に歴史を大きく動かしてしまいます

 "前回のグローバリズム"の末期、1914年6月28日。「オーストリア=ハンガリー帝国」の皇太子であったフランツ・フェルディナント大公が、「ボスニア・ヘルツェゴビナ」の首都サラエボで、「セルビア」系の民族主義者ガヴリロ・プリンツィプに暗殺されるというテロが発生。


 第一次世界大戦が勃発しました。テロリズムが、歴史を動かしてしまったのです。


 テロリズムとは、「暴力や恐怖によって政治上の主張を押し通そうとする」主義になります。

 昨日、欧州・トルコで立て続けに二つのテロが発生


トルコ ロシア大使が警察官に撃たれ死亡
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161220/k10010812981000.html
 トルコの首都アンカラで19日夜、トルコに駐在するロシア大使が式典でスピーチをしていたところ、警察官の男に銃で撃たれて死亡しました。男はその場で射殺されましたが、発砲したあと、「アレッポとシリアを忘れるな」と叫んでいて、捜査当局は動機などについて調べています。(後略)』


ドイツ 市場にトラック突っ込み死者も 襲撃事件か
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161220/k10010813031000.html
 ドイツの首都ベルリンにあるクリスマスの買い物客でにぎわう屋外の市場に大型トラックが突っこみ、これまでに9人が死亡、数十人がけがをしていて、警察は、トラックが意図的に突っ込んだ襲撃事件の可能性があると見て捜査を進めています。(後略)』


 トルコでのロシア大使暗殺は、ISもしくはISに関連する人物によるテロであると考えて、ほぼ間違いないでしょう。 


 それにしても、「トルコ」で「ロシア大使」が「警察官」に撃たれて死亡するとは・・・

 ドイツの事件は、メディアが警察の話として、トラックが50メートル以上にわたり市場を暴走したとして、
トラックが意図的に突っ込んだ襲撃事件の可能性がある
 という見方を伝えています。


 トラックはポーランドナンバーで、現場では同乗者とみられる人物が死亡しているのが発見されています。


 ドイツのテロについて、いかなる政治的な意図があるのかはまだ分かりません。とはいえ、昨年、100万人もの難民・移民を受け入れたメルケル政権にとっては、痛恨事以外の何物でもないでしょう。


 メルケル首相は、今後、
メルケルが移民・難民を入れたから、テロ事件が頻発するようになったのだ!
 という国民からの声に痛めつけられていくことになります。


 さらに厄介なのは、すでに流入した百万人単位の難民・移民を国外に「追放」「排斥」することは、現実問題として不可能という点です。しかも、16年6月時点で給与を得られる職に就いている移民・難民は、前年同月比で2万5千人、増えただけでした。6月までの一年間で、ドイツに流入した移民・難民数は73万6千人です。移民・難民の就職率は、何と3.4%に過ぎないことになります。


 結局、移民・難民はドイツ財界が望む「安い賃金で働く優秀な労働者」にはならなかったのです。彼ら、彼女らの生活は、ドイツ国民の負担によって支えられることになります


 国内で「外国人」によるテロが頻発し、しかも膨大な移民・難民を自分たちの所得で養わされる。果たして、ドイツはいかなる選択をするべきなのでしょうか。


 分かりません。


 たった一つ、明確に分かることは、移民問題は「手遅れ」になるという話でございます。今後のドイツは「手遅れ」の状況の中で、どうにか状況を改善するべくあがき続けるしかないのです。


 現在の欧州を見て、
「日本は人手不足だから、外国人を受け入れよう!」
 などと主張する連中は、思考停止状態か、もしくは何らかの邪な政治的意図を持っているとしか考えられないのでございます。


 日本の移民国家化に反対します。


「日本の移民国家化に反対する」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを

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