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『改めてデフレを知ろう①』三橋貴明 AJER2016.11.29

https://youtu.be/yJCBGtoreh4

    

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 昨日は衆議院議員池田佳隆氏、内閣官房参与の藤井聡教授、評論家の中野剛志氏、日本青年会議所の青木照護次期会頭と共に、少し早めの忘年会でした。


【写真 藤井聡氏、中野剛志氏と】


 いやあ、飲んだ、飲んだ。

 12月17日は、上記三名(藤井先生、中野先生、三橋)のメンバーのシンポジウムに加え、青木泰樹先生、上島嘉郎先生、佐藤健志先生、島倉原先生もご参加される月間三橋・三橋経済塾合同の大忘年会でございます。(司会はもちろん、浅野久美様。)

 シンポジウムのテーマは「グローバリズムと民主主義」。


 ヒカルランドから、いよいよ「日本人が本当は知らないお金の話 」が発売になりました。



 結局のところ、財務省が主導する「いわゆる国の借金」問題にせよ、緊縮に賛同するルサンチマンにせよ、日本人が「お金」について正しい知識を持っていないことを基盤としています。いまだに、お金について、
お金は使ったら消える
お金はそれそのものに価値があるため、貯めることが絶対的な善
 と、間違った貨幣観に支配されている人がほとんどでしょう。


 現実には、お金は使っても消えません。誰か別の人の下に移動するだけです。


 お金を消すには、「借金返済」が必要になります。逆に、借り入れが起きるとお金は増えます。


 理由は、お金とは「債務と債権の記録」であるためです。


 皆さんの現金紙幣という債権(資産)は、日本銀行の債務(負債)です。だからこそ、紙幣には「日本銀行券」と書かれている。


 皆さんの銀行預金という債権(資産)は、銀行の債務(負債)です。銀行は、お金を貸し借りする(いわゆる信用創造)ことで、お金を発行し続けることが可能なのです。だからこそ、銀行準備制度の預金準備率と日銀当座預金残高で、預金の拡大を「制限」しているのです。(今の日本では全く成立していませんが)


 お金そのものに、価値があるわけではありません。紙切れだろうが、デジタルデータであろうが、粘土板だろうが、あるいは金属だろうが、
「お金の単位(日本円等)」
「債務と債権の記録」
「譲渡性」
 の三つがそろえば、お金は成立します。プラス「担保」が必要なのですが、お金の担保は貴金属ではありません。


 ちなみに、皆さんもお金を発行することは可能です。銀行ではない企業も発効することが可能で、実際に発行されています。


 人類の歴史には面白い人が多く、例えば「1万円の金貨は、1万円分の金(きん)を使い、鋳造しなければならない」といった「金属主義」に染まった学者や政治家がいるのです。「1万円の金(きん)」にしても、市場によって価格が変わるでしょうに、
「お金には、その裏付けとなる貴金属がなければならない」
 という、無茶な発想をする人が(特に経済学者に)少なくないのです。結果、幾度となく悲劇が起きました(理由はお分かりですね)。


 人類最古のお金は、確認されている限り、リディア王国の金貨、ではなく、メソポタミア文明のシュメール人の粘土板です。例えば、粘土板からは、
「三橋はこの粘土板を持つものに、小麦100ブッシェル借りている」
 といった記述があるものが発見されています。すなわち、借用証書です。


 上記の粘土板が「流通」すれば、お金になるわけでございます。メソポタミア時代は「お金の単位」はなかったようですが、それでも借用証書が流通するならば、立派なお金になります


 粘土板の所有者は、自身の小麦100ブッシェルの債務を返済する際に、「粘土板で支払う」ことが可能であるためです。


 などなど、過去に発行された「お金の本」とは、そのほとんどが「金融の本」でした。とはいえ、日本人は金融以前に「お金」について知らなすぎる。結果的に、現在の政治の混乱を招いている。


 という確信の下で書いた、日本人が本当は知らないお金の話 。是非とも、ご一読ください。冗談抜きで、世界が違って見えてきます


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