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『世界の歴史はイギリスから動く①』三橋貴明 AJER2016.10.25
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2016年11月22日、5時59分頃、福島県沖でM7.4級の地震が発生。
仙台港や相馬港に1メートル前後の津波が押し寄せました。
『仙台港で1・4mの津波、相馬市は90センチ
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161122-OYT1T50007.html
気象庁によると、22日早朝に福島県沖を震源に発生した地震の影響で、午前8時過ぎ、仙台港で1.4メートルの津波を観測した。
これまでに、福島県いわき市で6時49分に60センチの津波を観測。同県の相馬市では7時6分に90センチの津波が観測された。
また、午前7時過ぎには、茨城県大洗町で50センチ、千葉県勝浦市、岩手県大船渡市、宮城県石巻市で30センチの津波が観測されるなど、広い範囲に津波が到達している。
福島県沖には津波警報が、青森県から千葉県までの太平洋側には、津波注意報が出されている。』
先日、三橋経済塾第五期第十一回講義で、大石久和先生にゲスト講師をお願いしたのですが、先生が、
「敵国の侵略は予想できるが、自然災害は事前に予想がつかない」
という主旨のことを仰っていたのを思い出しました。
自然災害は、いつ、どこで発生するか分かりません。
地震で目が覚め(東京も揺れました)、マンションから天王洲運河(シンゴジラで、自衛隊と対峙したゴジラが逃げていった運河)を見ていたのですが、首都近辺で大地震が発生すると、確実に津波が押し寄せます。すると、今までのわたくしの生活は成り立たなくなってしまうのです。
そして、津波を発生させる大地震がいつ起きるのか、誰にも分りません。
福島に「3メートル」級の津波が押し寄せる可能性があると、NHKが津波警報を叫び、「つなみ!にげて!」のテロップが大々的に出たとき、わたくしは恐怖しました。
理由は、同じ国民である福島県の方々に、またもや津波による大災害が襲来する可能性があったためです。
我が国は、世界屈指の自然災害大国です。日本列島が世界に占める割合は、わずか0.25%に過ぎません。それにも関わらず、M6級地震の二割は我が国で発生します。
今年も、4月の熊本地震(x2)、10月の鳥取県中部地震、そして11月の福島県沖地震と、四度もM6級地震が発生しました。
理由は、日本列島がユーラシアプレート、北アメリカプレート、太平洋プレート、そしてフィリピン海プレートと、四つの大陸プレートが交わる直上に位置しているためです。
大震災が頻繁に発生する我が国では、国民が、
「お互いに助け合う」
という意味の「ナショナリズム」を保持し、土木・建設の供給能力を維持しなければ、国民が生き延びることができません。
これが、現実なのです。
グローバリスト的な「人間は個人」という発想では、日本列島では暮らしていくことが不可能なのです。国民同士が互いに思いやり、いざ非常事態が発生した際には、それぞれが蓄積した経済力、モノやサービスを生産する力を発揮しなければ、日本列島で暮らすことはできません。
それが嫌ならば、日本を離れて暮らすしかありませんが、わたくしにはできません。わたくしは、いかなる事態になろうとも、日本で暮らし、日本で死にます。
ならば、どうすればいいのか?
日本国からナショナリズムが消え失せたとき、我々は「次なる震災」を生き延びることはできません。
どれだけ、「お金」を持っていたところで無駄なのです。
我々は、世界屈指の自然災害大国に住んでいる。この事実を国民が共有し、ナショナリズムに基づき「互いに助け合う」気持ちを失った時こそが、真の意味で「亡国」なのであると、NHKが「つなみ!にげて!」のテロップを出し続ける中、改めて思い知ったのでございます。
「国民が助け合う気持ち、ナショナリズムを大切にしよう」に、ご賛同くださる方は、
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