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『ヘリコプターマネー①』三橋貴明 AJER2016.8.23
https://youtu.be/1UzK-Gn-vpU
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チャンネル桜「Front Japan桜」に出演しました。
【Front Japan 桜】規制緩和について / 蓮舫議員の「二重国籍問題」を議論する[桜H28/9/7]
http://www.nicovideo.jp/watch/1473233155
https://youtu.be/Ivac6p89gns
明日は7時からTOKYO MX「モーニングCROSS」に出演します。
http://s.mxtv.jp/morning_cross/
さて、蓮舫議員の国籍問題。
『民進党 蓮舫代表代行 改めて台湾籍放棄の手続き
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160907/k10010673061000.html
民進党代表選挙に立候補している蓮舫代表代行は、6日に記者会見し、日本国籍と台湾籍のいわゆる「二重国籍」になっているのではないかと一部で指摘されたことについて、台湾籍を放棄した確認がとれていないとして、改めて手続きを取ったことを明らかにしました。
民進党代表選挙に立候補している蓮舫代表代行は、父が台湾の出身、母が日本人で、日本国籍と台湾籍のいわゆる「二重国籍」になっているのではないかという指摘が一部で出ています。
これについて蓮舫氏は、6日に高松市で記者会見し、「昭和60年に日本国籍を取得し、台湾籍の放棄を宣言した。このことによって私は日本人となった。日本国籍を日本の法律のもとで選択しているので、台湾籍は有していない」と述べました。
一方で、蓮舫氏は「31年前に、父と一緒に東京にある台湾の窓口に行って、台湾籍放棄の手続きをしたが、言葉がわからず、どういう作業が行われたか、全く覚えていない。改めて台湾に確認を求めているが、今なお確認はとれていないので、台湾籍を放棄する書類を提出した」と述べました。(後略)』
チャンネル桜の「Front Japan桜」でも語っていますが、まずは気になるのは、今回の蓮舫議員が問題されている「二重国籍」は、日本国籍と「台湾籍」ではないという点です。
台湾籍ではなく、中華民国籍です。なぜ、メディアが「台湾籍」という、存在しない国籍名を平気で使うのか、気になっています。
先日、ようやくシン・ゴジラを見ました。
シン・ゴジラにおいて、閣僚が内閣総理大臣に言うわけですね。
「防衛出動の決断ができるのは、貴方だけなんですよ」
防衛出動。より露骨に書いてしまうと、自衛隊による武力行使の決断をすることができるのは、日本国では内閣総理大臣ただ一人です。
その「たった一人」になる可能性がある政治家が、中華民国の国籍を持っていて良いはずがありません。これは法律はなく、「常識」の問題です。
無論、総理大臣にならなければ二重国籍でも構わない、という話ではありません。防衛出動に際しては、国会の承認が必要になるため、国会議員であっても「日本以外の国籍」を持つことは許されません。
例えば、親御さんの事情で、二重国籍になってしまった方はいるでしょう。とはいえ、その手の「一般的な話」と、政治家を一緒にしてはなりません。政治家は一般国民よりもはるかに大きな「権力」を持っているのです。わたくしたちの主権に基づく権力を、外国人に託していいはずがないのです。
また、蓮舫議員は今回の一件で明らかに「嘘」をつきました。そもそも、中華民国の国籍は20歳まで離脱できないため、17歳の時に日本国籍を取得したならば、別途、個別の手続きをしない限り二重国籍になります。やっていなかったからこそ、今更、書類を提出したわけでしょう。
しかも、蓮舫議員は1997年の雑誌クレア「蓮舫の在北京的妊娠生活」において、
「だから自分の国籍は台湾なんですが」
と、書いてしまっています。少なくとも、蓮舫議員が、自身の二重国籍を「意識していた」のは間違いないと思います。
その上で、改めて考えると、なぜ蓮舫議員は97年に「自分の国籍は台湾なんですが」と書いたのか。さらには、今回のスクープが出るまで、台湾籍を正式に放棄しなかったのか。
安倍総理は、2013年にウォール街で、
「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」
と語りましたが、現実には話が逆になっているのです。
蓮舫議員が「自分の国籍は台湾なんですが」と書いた97年、いや最近までの日本は、まさに総理の言う「国境や国籍にこだわらない」ことが、何というか「格好いい」「クール」といった感じの浮ついた「空気」が蔓延していたのです。
空気を醸成した犯人は、一人目はGHQのWGIP以降、脈々と続く「日本否定」「反日本」のイデオロギーです。いわゆる「地球市民」系の日本人たちが、日本を否定する。ひいては国家を否定する(そのくせ、中韓などの反日行為には口をつぐむ)思想が広まり、「日本国」にこだわるのが「変」であるかのごとき空気が広まっていました。
二人目は、もちろんグローバリズムです。総理の「こだわる時代は過ぎ去りました」の発言は、もちろん地球市民系ではなく、グローバリズム系の発想の系譜に連なっています
何を言いたいのかといえば、果たして五年前(※東日本大震災前)に蓮舫議員の二重国籍が明らかになったとして、これほどまでに問題視されたのだろうか、という疑問です。恐らく、メディアも、そして国民もスルーしたのではないかと思います。産経新聞は報じたでしょうが、
「え? 別に、政治家が他国の国籍を持っていたっていいじゃん」
という感じで、多くの国民が「国籍」「国境」そして「国家」について「何も考えない」思考停止状態で容認していたのではないでしょうか。
もちろん、今でも「国家、国境、国籍」などを意識している日本国民が多数派などとは全く思いません。それでも、過去と比べると、意識する国民が増えていっているのは間違いないと思います。特に、中国の尖閣への侵略行為は、我々日本国民に「国家」を強烈に意識させてくれます。
日本国民が、日本国、日本の国境、そして日本国籍などについて思考停止に陥らず、真剣に考えることこそが、健全なナショナリズムの醸成に繋がります。そして、現在の「亡国の路線」を回避できるのは、日本国民のナショナリズムだけなのです。
もはや国籍にこだわる時代は過ぎたのでしょうか?
いや、総理。蓮舫議員の件を見ている限り、日本国民の多くは以前よりも「国籍」についてこだわり、或いは真剣に考え始めているようですよ。
「国家、国境、国籍について真剣に考えよう!」に、ご賛同下さる方は、
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