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『第4次産業革命①』三橋貴明 AJER2016.5.31(3)
https://youtu.be/Jf684kxRGek
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6月29日(水) 若者からはじめよう ~主権者としてのあるべき姿を目指して!~https://www.nagoyajc.or.jp/66nendo/schedule/schedule09.html
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本日の話題は、極めて「重要」な話です。別に煽りたいわけではないのですが、「人類の歴史」を決定しかねない話なのでございます。
あ、本日は日本テレビ「スッキリ!!」に出演しました。
http://www.ntv.co.jp/sukkiri/
もちろん、わたくしが「スッキリ!!」に出演したことは、人類の歴史と何の関係もありません。(恐らく)
チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。
【【Front Japan 桜】祝!菖蒲 Green500三連覇と人類の危機 / 投資について学ぼう / ベーシックインカムは、日本では有用か否か…[桜H28/6/22] 】https://youtu.be/rgcqo0T-Gho
スーパーコンピュータ「京」の100倍の計算速度、100京。エクサスケールの領域。1秒間にエクサ回の浮動小数点計算を可能とする、エクサスケールの領域。
現在、世界各国はエクサスケールの領域にたどり着くべく、しのぎを削っています。
エクサスケールの領域の「次のスパコン」。例えば、100エクサの計算速度を持つスパコンは、もはや人類には開発できません。
誰が開発するかといえば、もちろん「スパコン」です。エクサスケール以降は、スパコンがスパコンを開発するという状況に至ります。
すなわち、最初にエクサスケールの領域にたどり着いた国が、その後は永遠に技術力でリードすることになります。
二位では、ダメなのです。
『日本のスパコン「菖蒲」と「皐月」が省エネ性能ランクで世界1位2位の快挙
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1006289.html
理化学研究所(理研)情報基盤センター、株式会社ExaScaler、株式会社PEZY Computingが共同開発した液浸冷却スパコン「Shoubu(菖蒲)」が2016年6月20日付けのスパコン消費電力性能部門ランキング「Green500」で世界第1位を獲得した。
Shoubuの消費電力性能値は6.673GFLOPS/W。同システムがGreen500で世界1位となるのは、これで3期(18カ月)連続の3回目で、世界最多となる。また、同システムは2016年4月にシステムボード類の全換装を行ない、演算理論性能は2PFLOPS級となるが、LINPACK性能で1PFLOPSを超える大規模システムがGreen500で第1位となるのもこれが初という。
Shoubuに使われているのは、PEZY Computingのメニーコアプロセッサ「PEZY-SCnp」。1,280個を567MHz駆動させ、Rmaxで1.001PFLOPSを実現。スパコンの絶対性能のランキングであるTOP500では、世界93位(国内11位)となる。
また、3者が開発した別のスパコン「Satsuki(皐月)」も、6.195GFLOPS/WでGreen500世界第2位に認定。世界で初めてGreen500の1位と2位を同時獲得した。(後略)』
現在、世界各国は「エクサスケールの領域」に最初にたどり着くべく、Greeen500(スパコンの省エネ性能ランキング)で激しく戦っています。理由は、エクサスケールの領域にたどり着くためには、省エネ性能を高めるしかないと分かっているためです。
単純な計算速度を競うスパコンのランキングを、TOP500と呼びます。TOP500は、最近は中国の天河二号が首位を続けてきました。
天河二号は、
「中身はインテルやエヌビディアといったアメリカ製品じゃないか」
「電力食いすぎだろwww スパコンの建屋の横に変電所があるってwww」
などと、正直に書けば「甘く見る」ことができたのです。
ところが、今回、ドイツのフランクフルトにおいて発表されたスパコン性能ランキングにおいて、中国は「国産技術」であるSunway TaihuLight(神威太湖之光)をエントリーさせ、首位を獲得しました。
しかも、中国はTOP500に、アメリカ(165台)を上回る167台のスパコンをエントリーさせ、更にGreen500で菖蒲、皐月に次、タイフーライトが3位になったのです。これは、恐るべき事態です。
繰り返しますが、最初にエクサスケールの領域にたどり着いた国に、「二番」以降の国は永遠に追いつけません。このままでは、中国共産党が人類で最初にエクサスケールの領域に辿りつく可能性があるのです。
アメリカを含む人類は、普通に「中国共産党の属民」と化すことになるでしょう。分かりやすい書き方をすると、中国共産党に支配されたマトリクスの世界です。
スーパーコンピューターの能力は、国力です。
中国共産党は、そんなことは理解しているからこそ、スパコンの開発に10兆円を超す資金を注ぎ込み、留学生をアメリカに送り込み、優秀な人材を自国に戻し、スパコンの開発に従事させているのです。
さあ、どうしますか?
日本は、本当に素敵な国です。わたくしは、この素晴らしい日本以外で暮らすことなど、全く考えたことがありません。この素晴らしい日本に対し「反日活動」をしている連中は、全員、国外に出て行けばいいのにと本気で思っています。
とはいえ、今まで「素晴らしい日本」だったからと言って、これからもそうであるなど、誰も保証してくれません。素晴らしい日本を「素晴らしい」ままで維持するためには、戦わなければならないのです。
現時点では、日本国が最初に「エクサスケールの領域」に辿りつく可能性は残っています。
これ以上、くどくどと書く気はありませんが、いずれにせよ現在の我が国は「日本は強い」「中国はダメ」などと、単純化された国粋主義に染まっていられる状況ではないという「現実」をお知らせし、本エントリーを締めたいと思います。
さあ、どうしますか?
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