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『高度成長期を知ろう①』三橋貴明 AJER2016.3.15

https://youtu.be/DoOeeMOAMNQ
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 さかき漣がチャンネル桜「【討論!】映画を通して見る現代世界[桜H28/3/26] 」に出演しました。




ニコ動版 http://www.nicovideo.jp/watch/1458995376


 明日は、6時から文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。

http://www.joqr.co.jp/tera/


 昨日は大阪の竹本直一先生の政経勉強会に講師として招かれ、講演をしてきたわけですが、竹本先生は自民党の超電導リニア鉄道に関する特別委員会の委員長です。


 さらに、ご存じ西田昌司先生は、北陸新幹線敦賀以西ルートを議論する与党検討委員会の委員長です。


 リニア新幹線の大阪早期延伸の可否、及び北陸新幹線の敦賀以西延伸のルートが、今月から来月にかけて詰められる予定になっています。


 勝手な想像ですが、5月26日、27日と伊勢志摩サミットが開催されます。そのタイミングに合わせ、先頭を切った財政出動としてリニア大阪早期延伸と北陸新幹線敦賀以西の整備計画化を表明するのではないでしょうか。


 といいますか、少なくとも「まともな財政出動」について考えている自民党の国会議員は、サミットで安倍政権に表明させるべく懸命に動いています。


 現在の日本にとって必要なのは、「長期」に需要が見込める、インフラ投資・技術投資なのです(しつこいですが、スティグリッツ教授が断言した通り)。


「リニア新幹線の早期大阪延伸。できれば、東京-名古屋-大阪の27年同時開業」
「北陸新幹線の【関西空港】までの早期延伸」(「関空」まで延ばすには閣議決定が必要ですが)
 という二つの大プロジェクトは、沈滞する大阪経済を立て直し、東京一極集中の解消を図り、かつ将来的な人手不足を緩和し、同時に「現在のデフレーション(総需要の不足)」問題を解決し、さらには長期的な需要が見込めることで、土木・建設産業に雇用や投資を促すという点で、打ってつけのプロジェクトなのです。


 しかも、「今、目の前にある」プロジェクトです。政府が決断しさえすれば、普通に実現可能なのです。


北陸新幹線京都―大阪は南回りで 与党検討委で有識者が提言
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/super_expless/93278.html
 北陸新幹線の敦賀以西ルートを議論する与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの検討委員会は11日、衆院議員会館で会合を開き、大阪までのルートや関西国際空港までのアクセスについて有識者2人から意見を聞いた。内閣官房参与で京都大大学院の藤井聡教授は、京都―大阪間について「沿線開発効果が大きい、奈良寄りの南回りルートが望ましい」との見解を示した。
 藤井教授と大阪産業大の波床正敏教授は、京都から大阪に延びるルートについて現在の東海道新幹線京都―新大阪ルートの北側を通る「北回り(箕面)」より「南回り」の方が沿線開発効果が大きいと指摘。大阪、京都、奈良にまたがる学研都市などに駅を造ることを提言した。
 また藤井教授は大阪と鳥取を結ぶ計画の山陰新幹線に関し北陸新幹線の小浜―京都間の一部を供用させることについても言及。その上で「10年以内に整備新幹線を完了させた方がいい」とし、敦賀―大阪間は10年後の2026年完成を目指すべきだと指摘した。将来的には、北陸新幹線を関空と結ぶことを念頭に整備することも求めた。
 会合後、委員長の西田昌司参院議員は「非常に有意義な提言をいただいた。京都―大阪間が東海道新幹線と似通ったルートだと沿線開発効果がまったくない。公費投入の意味も考えたい」と話した。有識者の人選は西田委員長が行った。(後略)』


 北陸新幹線を学研都市経由(で、恐らく天王寺)にするということは、リニア新幹線との接続にも影響してきます。学研都市と奈良市は5kmも離れていません。

 学研都市に北陸新幹線とリニア新幹線の駅ができるとなると、これまでインフラ投資的に「置き去り」にされていた感がある奈良への投資が一気に進むことになります。(元々、JR東海はリニア新幹線の駅を奈良に一つ作ると言っています)

 さて、わたくしは偶々、最近、竹本先生や西田先生と直接お話しする機会があったわけですが、やはり「ボトルネック(制約条件)」となっているのは、例のプライマリーバランス黒字目標だそうです。あの目標があるために、
「リニア新幹線の早期大阪延伸」
 や、
「北陸新幹線の早期『関空』延伸」
 が実現しないとなると、我が国は片道40分で結ばれる東京-名古屋圏のみが繁栄し、大阪をはじめとする地方都市が衰退する、まさに「発展途上国型」の国家と化し、最終的には亡国に至るでしょう。


 安倍政権は、今こそプライマリーバランス目標などという、意味がないどころか有害であり、我が国を亡国に追い込む目標を破棄するべきです。与野党問わず、日本の国会議員全てに「日本国の繁栄を妨げるプライマリーバランス黒字化目標を破棄せよ」との声を上げてほしいと、一日本国民として痛切に願う次第です。


「プライマリーバランス目標を破棄せよ!」に、ご賛同下さる方は、このリンクをクリックを!

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