株式会社経世論研究所  講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから

三橋貴明のツイッター はこちら
人気ブログランキング に参加しています。

新世紀のビッグブラザーへ blog

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『高度成長期を知ろう①』三橋貴明 AJER2016.3.15

https://youtu.be/DoOeeMOAMNQ
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2016年4月10日(日)12時から
日台親善シンポジウム「台湾の対中経済政策を考える」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 政治的なキッチュに基づくレトリックといえば、
日本は人口が減るのだから、外国移民を受け入れなければならない
 も典型です。


 詳しくは佐藤健志氏の「戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する
をお読み頂きたいのですが、政治的なキッチュとは、

(1)明らかに無理がある建前
(2)みんなが共有している「はずだ」という点を根拠に「崇高にして達成可能な、美しい理想」のごとく絶対化し、
(3)そのような姿勢を取るうえで都合の悪い一切の事柄を、汚物のごとくみなして排除したがる態度

 になります。


 人口問題に関するキッチュな態度とは、
日本は外国人労働者を入れなければ経済成長できない。日本国民も内心では仕方がないと諦めている
 になりますでしょうか。


 あるいは、
安倍さんは外国移民を受け入れているわけではない。短期的に人手不足を埋めるために外国人労働者を入れているだけだ

 などもありますね。皆様、ネットでは嫌というほど上記の意見を目にしたのではないでしょうか。


 というわけで、外国移民(=外国人労働者)問題を巡る「汚物」、すなわち正論を文章や映像で発信し続けているわけですが、未だにまともな反論をされたことがありません。何しろ、「汚物」でございますから、三橋が語ることは、「外国移民を受け入れるしかない」と考えている人々にとっては、思考を巡らせてはならないロジックなのでございます。


 ちなみに、「人口減少」は若い世代の実質賃金の上昇や雇用の安定化、及び東京一極集中の解消により解決します。詳しくは、次の書籍をお待ちください。


【明るい経済教室】時代錯誤な「亡国の特命委員会」、「出稼ぎビザ」と化した日本の難民認定制度[桜H28/3/30]
https://youtu.be/1dvRr_LLNuw


 桜の【明るい経済教室】で解説した通り、産業革命以降の資本主義経済の下では、経済成長は「人口の増加」でも「労働者の増加」でもなく、生産性向上によっておきます。生産性向上以外に、経済成長をもたらすものはないと言っても過言ではありません。


 生産性向上のために必要なのは「資本」「技術」への投資です。政府のインフラ投資、企業の設備投資、あるいは官民の技術開発投資といった「資本形成=投資」こそが、経済成長に結びつくのです。


 そして、経営者や政府が「いかなる時期」に生産性向上のための投資をするかといえば、もちろん「生産性向上が必要な時期」になります。当たり前ですが、必要がなければ誰も投資などしません。


 それでは、生産性向上が必要な時期とは、いかなる時期なのか。もちろん、人手不足の時期になります


 今後の日本は、少子高齢化による生産年齢人口比率の低下により、政府や企業は否応なしに生産性向上のための投資をせざるを得ません。そして、その投資こそが経済成長をもたらすのです


 ところが、現在の日本が「外国移民=外国人労働者」を入れてしまうと、人手不足が解消し、生産性向上のための投資が不要になります。経済成長率は抑制されることになります。


 さらに、日本国民は外国移民とこれまで以上に「低賃金競争」をさせられ、実質賃金が下がり、実質消費も減り、日本経済は縮小し、最終的には発展途上国化することになるでしょう。


外国人労働者、年内に100万人 介護、家事分野に拡大
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016040201001485.html
 外国人労働者が年内に過去最多の100万人規模に達する見通しとなった。複数の政府関係者が2日、明らかにした。介護や家事支援の分野で活用策が動きだすなど、政府の受け入れ拡大によって昨年10月末現在の91万人弱から大幅に増えるとの判断に基づく。労働力不足を外国人が補う現状が鮮明となるが、人口減対策としての基本方針は不明確なままだ。官邸に有識者会議を新設し、在り方を検討する案が浮上している。
 安倍政権は永住を前提とした移民を原則として認めていないが、経済界の要望もあって外国人労働者の拡充を図っている。』


 安倍政権は「永住を前提としたのが移民」と説明するのでしょうが、国連定義によると、
出生あるいは市民権のある国の外に12カ月以上いる人
 が移民なのです。


 安倍政権の「外国人労働者の拡充政策」」は、移民政策そのものです。しかも、「経済界の要望」というわけで、まんまドイツの道です。ドイツが「経済界の要望」で外国人労働者を短期で、ローテーション制で、永住を認めず、管理厳格な形で受け入れ始め、最終的には移民国家と化してしまったのはご存じの通り。


 ドイツの例も、外国移民受入派が見ようとしない「汚物」でございますね。

 いつの間にか、我が国は「人手不足」を言い訳に、外国移民を積極的に受け入れる国に変わりつつあります。このままでは、日本は「かつて日本と呼ばれていた何か」に変貌を遂げ、更に経済成長のチャンスを潰されるため、世界において、
「ああ、そんな国もあったね」
 と蔑まれる国に落ちぶれることになるでしょう

 安倍政権が経済成長を抑制し、国家の形を変えてしまう移民政策に邁進している以上、当たり前なのです。


 安倍政権の外国移民受入政策に反対します。皆様も、上記の「汚物」ならぬ「正論」に基づき、声をあげて下さいませ。

「安倍政権の外国移民受入政策に反対する!」にご賛同下さる方は、

このリンクをクリックを!
新世紀のビッグブラザーへ blog
人気ブログランキング
◆本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。 新世紀のビッグブラザーへ blog
◆関連ブログ
三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba


◆三橋貴明関連情報
Klugにて
「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」 連載中
新世紀のビッグブラザーへ ホームページ はこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」
は↓こちらです。