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『高度成長期を知ろう①』三橋貴明 AJER2016.3.15

https://youtu.be/DoOeeMOAMNQ
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2016年4月10日(日)12時から
日台親善シンポジウム「台湾の対中経済政策を考える」

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 明日は6時から文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。

http://www.joqr.co.jp/tera/


 三橋経済塾第五期第四回の申し込み受付を開始しました。第四回のゲスト講師は藤井聡先生!
http://www.mitsuhashi-keizaijuku.jp/


 消費税の再増税を巡り、「延期」という言葉が新聞紙面で踊り始めています


消費税10%再延期へ 安倍首相が方針固める 5月に正式表明
http://www.sankei.com/politics/news/160328/plt1603280011-n1.html
 安倍晋三首相が平成29年4月に予定していた消費税率10%への引き上げを見送る方針を固めたことが27日、分かった。世界経済が減速・不安定化する中で再増税すれば国内の景気が冷え込み、政権が最重要課題に掲げるデフレ脱却が困難になるとの判断からだ。5月18日に発表予定の28年1~3月期の国内総生産(GDP)速報値などを見極めて最終判断し、同26、27日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の前後に正式に表明するとみられる。』


 産経新聞の報道の後、総理は参院予算委員会で、
「リーマン・ショック、大震災級の出来事が起こらない限り、予定通り消費税を引き上げていく考えだ」
 と、否定しましたが、スティグリッツ教授やクルーグマン教授を呼んでおいて、何をかいわんや、という感じでございます。5月18日のGDP速報値を受け、延期という話になるのでしょう。

 すでに問題の焦点は、消費税の再増税が見送られるか否かではなく、「どのように見送られるか」に移ってきています。何度も書いていますが、「延期」では、今の停滞が続くという話であり、意味がありません。


 消費税再増税は、延期されるのか?
 凍結か? あるいは、消費減税まで踏み込めるのか?

 加えて、消費税増税を巡り無責任な容認論を語った連中、特に学者という立場でありながら、財務省の御用学者として増税を推進した連中に対する「処分」が必要になります。特に、政府の役職にありながら、消費税増税を出鱈目な理論で煽った伊藤元重(経済財政諮問会議の委員)および吉川洋(財政制度等審議会の会長)。この二人だけでも「処分」して欲しいと、心から願っています。


 吉川洋は、13年の消費増税の集中点検会合において、
「政府は少しでも先送りしていると思われることをすべきでない」
 と、増税に賛成しました。伊藤元重は、震災後ですら、
「消費税引き上げというと、すぐに震災後のこの厳しい状況で増税なんてとんでもない、という議論が出てくる。こうした議論をする人は、パブロフの犬のごとく、「増税→景気悪化」という条件反射の世界にいる」
 と、増税反対論を潰そうとしました。


 増税凍結⇒財政破綻、という条件反射の世界にいるのは、貴方でしょ? というか、いつになったらオオカミ(財政破綻)は来るんだよ? 

 オオカミおじさんは、元々、どうしようもない学者ですが、吉川洋に至っては、1999年に「転換期の日本経済(岩波書店)」を刊行し、社会保障と財政について、
「社会保障制度の基本に立ち返りどのようなシステムを設計するかではなく、ともかく財政赤字を抑制するためには数字の上でどのようなことがなされなければならないか、という議論が先行してきた。そのために『国民負担率』をめぐる議論と同じように、社会保障を抑制しないと日本経済が『破局』をむかえるというプロパガンダが使われてきた」
 と、至極真っ当な主張を展開し、財務省が主導する緊縮財政路線を手厳しく批判しておきながら、その後、財務省の飼い犬(訴えていいですよ、吉川先生)と化した、世にも情けない人物です。


 吉川洋にせよ、伊藤元重にせよ、こんな連中のために自分の税金が使われていると思うと、耐えられないわけでございます


 と言いますか、増税見送りを機に、この手の連中を放逐するなり、あるいはせめて責任を追及する「空気」が醸成されない限り、またもやインチキな財政破綻論に基づき、増税が推進されるに決まっています。財政出動も「貧相な政策」が逐次投入され、いつまでたってもデフレから脱却できない状況が続くでしょう。


 いずれにせよ、今後も、
「増税はコクサイコウヤクだ~っ! 増税しないと、コクサイボウラクでハタンする~っ!」
「増税を凍結すると、コッカノシンニンが崩壊する~っ!」
 といった、荒唐無稽な増税推進論が展開されるのは間違いありません。


 誰が、何を言ったか。是非とも、皆さんの目で見ていて下さい。


 この手のプロパガンダに対し、言葉の定義を明確化し、抽象論や印象論を廃し、事実に基づき「議論」をしていかなければならないわけでございます。


 皆様もご支援くださいませ。



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