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『三橋貴明の台湾報告①』三橋貴明 AJER2015.12.15
https://youtu.be/-sSCuFZnEfU
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 昨日、安倍総理が国会で施政方針演説をされましたが、珍しく「新幹線」という単語を(リニア新幹線含め)五回、使いました。だから何だと思われたかも知れませんが、昨年の施政方針演説ではゼロでした。


 ちなみに、昨年の施政方針演説では「改革」という言葉を、何と五十回近くも使いましたが、今年は八回でした。少しは「地に足がついた」政策に舵を切ろうとしているのでしょうか。個人的にはあまり期待はしておりませんが。


 さて、その新幹線ですが、日本経済(特に大阪を中心とする西日本の経済)に決定的な影響を与えるであろう北陸新幹線の延伸ルートが絞り込まれつつあります。どうやら、小浜-京都ラインが有力のようです。


北陸新幹線延伸、京都ルート有力…与党でも大勢
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160121-OYT1T50206.html
 整備新幹線で未着工の北陸新幹線の敦賀(福井県)以西の延伸について、JR西日本などが検討している「小浜―京都ルート」案が有力になった。
 ルート選定に一定の発言力を持つ大阪府の松井一郎知事が21日、与党検討委員会で「ルートは国や与党に任せる」と述べ、これまで続けてきた「米原ルート」への支持を撤回したためだ。
 新幹線を運行するJR西日本は、独自に京都を通るルートを検討しており、与党内でも京都を通すべきとの意見が大勢になっている。
 国の整備計画で北陸新幹線は「小浜市付近」を通ることが定められており、米原ルートへの変更には、審議会での議論など時間がかかる。こうした点を踏まえ、松井知事は支持を撤回したとみられる。

 与党は5月末をめどにルートを絞り込む考えだが、財源を巡って、難航も予想される。』


 新幹線の整備計画については、藤井先生が「三橋貴明の「新」日本経済新聞」で詳しく解説して下さいました。(今さらですが、「新」日本経済新聞の執筆者の皆様は、ボランティアで書いて下さっています。藤井先生はじめ、これほどまでに質が高いコンテンツを、無償で書いて頂いていいのか、気が咎めております。皆様は、いかが思われるでしょうか?)


【【藤井聡】今こそ、全国新幹線ネットワーク「第二期・整備計画」を】
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2016/01/19/fujii-179/

 藤井先生が書いて下さった通り、新幹線の整備計画は、

ステップ1:基本計画
ステップ2:整備計画
ステップ3:事業化

 と、三つのプロセスを辿ります。実際に「工事」が行われている段階が、事業化というわけです。


 「整備新幹線決定から41年 未だ見えぬ全線完成 」にもある通り、日本ではすでに、
●北海道新幹線の旭川までの延伸
●新青森から秋田、新潟を抜け、北陸新幹線に接続される日本海新幹線
●鳥取、松江を抜け、下関に至る山陰新幹線
●大阪から大分までをつなぎ、高知まで延ばす四国新幹線
●九州の東海岸を走る東九州新幹線
 などの「基本計画」は決定されているのです。とはいえ、基本計画はあくまで単なる「計画」です。


 基本計画を、整備計画に落とし込まなければ、事業化のプロセスには進みません。上記の北陸新幹線の新大阪延伸は、すでに整備計画の段階です。


 というわけで、藤井先生は基本計画がなされた新幹線整備について「整備計画」へと進め、事業化を早急に行うべく、
 
『10年以内に「現整備計画」を完了させると共に「第二期・整備計画」の策定と20年以内の整備を目指すべきである』


 を、提言されています。


 第二期・整備計画を策定し、20年以内の事業化・完工を目指すことを政府が決定すれば、土木・建設業界にとっては、まさに待ち望んだ「安定的に拡大する需要」が出現することになります。

 需要が長期的、かつ安定的に拡大するとなれば、土木・建設業界は安心して設備投資し、雇用を増やし、懸案の「若い世代への技能継承」も可能となり、我が国は発展途上国化を免れます。


 日本国の発展途上国化を回避し、地方経済の真の意味での再生(創生、ではなく)を実現するためにも、新幹線の第二期・整備計画を実現する必要があるのです。


「新幹線 第二期・整備計画の実現を!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

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